2012年06月26日

Mちゃんの電話ボックス

京都に占いの用事で行くことになっていたが、時間に余裕があった。

今、自分の高校生時代のことを題材にした私小説のようなものを書いている。
その舞台でもあり、私が青春時代を過ごした京都の出町柳あたり、今出川通りの寺町通りと河原町通りの間あたりを歩いて見た。

私が初めて入った喫茶店は「アオイアン」という名前のお店で、寺町今出川を少し北に上がった場所にあった。
普通の喫茶店で、ジュークボックスが置いてあったのを覚えている。
当然もうアオイアンはないだろう、と思ってそのあたりに行ってみると、跡地にはスイーツの店ができていた。
駐車場やマンションなど、つまんない場所ではなく、スイーツのお店と喫茶店はなにかつながっている気がして嬉しい気持ちになった。

その向かいにあった「52番街」というジャズ喫茶は、もちろんもうなくなっている。
でもそのお店が入っていたビルはそのままの姿で健在だった。

ほんやら堂はまだあったが、閉まっていて入ることできず。

「風媒館」という喫茶店も、外観は残っていて、中はなにか飲食店のようではあったが、こちらもまだ開いてなかった。居酒屋のような、夕方から開くお店なのかもしれない。

ニコニコ亭のあったビルはどれだったか、わからなくなった。
外装を塗り直しているのか、このあたりだったがという記憶でしかない。

「空」というフォーク喫茶の入っていたビルも、建物自体は健在だった。
入り口のシャッターは長く閉じられたままのような、廃墟のような佇まい。
たしか「空」のマスターが近くに「アザースカイ」というお店を開いたはずだが、もう移転か閉店したのか、影も形もなかった。

以前「Mちゃんのこと」という、高校時代に女子校の女の子と交換日記をしていたことを書いたことがある。
「Mちゃんのこと」
その交換日記をしていた電話ボックスは、河原町通りと今出川通りの南西角にあった。
電話ボックスなんてもう撤去されてないんだろうな、と思っていたら、ボックス仕様ではなかったが、公衆電話と電話帳は同じ場所に設置されていた。

たまらなく懐かしく、涙が出た。


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