2008年09月19日
行ってかえります
赤痢というバンドでドラマーだったあやちゃんは今はカナダ在住である。
あやちゃんは音楽好き、映画好きだったが、ここ数年は大相撲にはまっている。
でもカナダでは大相撲は放送していないので、私が毎場所のBS放送を録画し、DVDRに焼いて送っている。
1日5時間、15日間で75時間分のDVDRを送るのだが、これを3回は見るというのだからもうあやちゃんは立派な相撲通である。
十両や幕下力士の誰がいいとか、細かい技についてはもちろん、行司のクセや土俵に近い常連のお客さんについてまでメールで語ってくれる。こちらも送りがいのある贈り物になっている。
相撲だけではなんなので、カナダでは見る機会も少ないであろう邦画のDVDを毎回数枚づつ添えて送っている。
先日は「天然コケッコー」を送ったのだが、その感想をメールでくれた。素敵な文章なので転載します。
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『行ってかえりま〜す』
送って頂いた映画、天然コケコッコーの中で、出かける時に子供達が言っていた、「行ってかえりま〜す」のフレーズの妙な説得力に、改めて日本語って面白いな〜と感じました。
そう、いつだって、行ったら、帰ってくるんだもんね。
帰って来たいんだもんね。
Sさんの年間ベストフィルム、「天然コケコッコー」、とても楽しみました。穏やかな山並みに、平和な田んぼと田んぼ道。
目正月になる美しい景色の映画は、大好きです。
映画の中の子供たちは皆、大変自然で、どこかの村の日常を覗き見している気にさせられました。始終、子供の目線で捉えた村の表現に執着したのがよろしかったのではないかと思います。
幾度となく、そして、意図なく、まわりの人を傷つけてしまい、その事実に気づいているそよちゃんが、祭の場で言った不用意な発言に、ちょっとした「お仕置き」をする2人の女の子たち。そよちゃんは、その小さな意地悪をゆ〜っくり自分の中で消化して、堪えきれずに泣き出してしまう。あの場面は、才気に溢れてました。
この監督は、子供だけが感じられる喜怒哀楽や好悪を覚えているのでしょうかね。いつも、おしっこに付き合ってあげている、さっちゃんを置いて、そよちゃんは、大沢くんとの時間を選ぶ。残されたさっちゃんは、おしっこを我慢して、膀胱炎に。翌日、責任を感じたそよちゃんは、ばつが悪そうにさっちゃん家へ。階段を上り、登場と同時に潔く謝るそよちゃんの足を、何のためらいもなく、やわらかい笑顔とともに抱きしめるさっちゃん。
さっちゃんは、たださよちゃんが好きで、好きで、置いてかれても、まだ大好き。
さよちゃんは、許しを求めてたけど、さっちゃんには、まだ恨むとか、責めるとか、おそらく、許すと言う心的態度さえもないのでしょう。長くこの世にいると、いらない 負の感情までドンドン吸収してしまって、困るわ。さっちゃんが持つ情けの概念を失わずに、負には目を閉じ耳を閉じ、利口な大人になる道はないかしら(笑)
この映画には、私が知っている日本の日常の匂いを感じました。実際には嗅げない、頭がしっている匂いです。いつ何時も、どこかで作られているいい映画を見過ごすのが、苦痛でたまらない私に「天然コケコッコー」との出会いをくれて、ありがとね。
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そう、恨むとか責めるとかはもちろん、許すという気持ちさえもない、そんな心が誰にでもあったのだよね、小さなころにね。
どんなことがあっても、最後まで人間が信じられるのは、そういうことなんだろうな。
あやちゃん、メールありがとう。
また日本の映画、送りますね。
あやちゃんは音楽好き、映画好きだったが、ここ数年は大相撲にはまっている。
でもカナダでは大相撲は放送していないので、私が毎場所のBS放送を録画し、DVDRに焼いて送っている。
1日5時間、15日間で75時間分のDVDRを送るのだが、これを3回は見るというのだからもうあやちゃんは立派な相撲通である。
十両や幕下力士の誰がいいとか、細かい技についてはもちろん、行司のクセや土俵に近い常連のお客さんについてまでメールで語ってくれる。こちらも送りがいのある贈り物になっている。
相撲だけではなんなので、カナダでは見る機会も少ないであろう邦画のDVDを毎回数枚づつ添えて送っている。
先日は「天然コケッコー」を送ったのだが、その感想をメールでくれた。素敵な文章なので転載します。
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『行ってかえりま〜す』
送って頂いた映画、天然コケコッコーの中で、出かける時に子供達が言っていた、「行ってかえりま〜す」のフレーズの妙な説得力に、改めて日本語って面白いな〜と感じました。
そう、いつだって、行ったら、帰ってくるんだもんね。
帰って来たいんだもんね。
Sさんの年間ベストフィルム、「天然コケコッコー」、とても楽しみました。穏やかな山並みに、平和な田んぼと田んぼ道。
目正月になる美しい景色の映画は、大好きです。
映画の中の子供たちは皆、大変自然で、どこかの村の日常を覗き見している気にさせられました。始終、子供の目線で捉えた村の表現に執着したのがよろしかったのではないかと思います。
幾度となく、そして、意図なく、まわりの人を傷つけてしまい、その事実に気づいているそよちゃんが、祭の場で言った不用意な発言に、ちょっとした「お仕置き」をする2人の女の子たち。そよちゃんは、その小さな意地悪をゆ〜っくり自分の中で消化して、堪えきれずに泣き出してしまう。あの場面は、才気に溢れてました。
この監督は、子供だけが感じられる喜怒哀楽や好悪を覚えているのでしょうかね。いつも、おしっこに付き合ってあげている、さっちゃんを置いて、そよちゃんは、大沢くんとの時間を選ぶ。残されたさっちゃんは、おしっこを我慢して、膀胱炎に。翌日、責任を感じたそよちゃんは、ばつが悪そうにさっちゃん家へ。階段を上り、登場と同時に潔く謝るそよちゃんの足を、何のためらいもなく、やわらかい笑顔とともに抱きしめるさっちゃん。
さっちゃんは、たださよちゃんが好きで、好きで、置いてかれても、まだ大好き。
さよちゃんは、許しを求めてたけど、さっちゃんには、まだ恨むとか、責めるとか、おそらく、許すと言う心的態度さえもないのでしょう。長くこの世にいると、いらない 負の感情までドンドン吸収してしまって、困るわ。さっちゃんが持つ情けの概念を失わずに、負には目を閉じ耳を閉じ、利口な大人になる道はないかしら(笑)
この映画には、私が知っている日本の日常の匂いを感じました。実際には嗅げない、頭がしっている匂いです。いつ何時も、どこかで作られているいい映画を見過ごすのが、苦痛でたまらない私に「天然コケコッコー」との出会いをくれて、ありがとね。
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そう、恨むとか責めるとかはもちろん、許すという気持ちさえもない、そんな心が誰にでもあったのだよね、小さなころにね。
どんなことがあっても、最後まで人間が信じられるのは、そういうことなんだろうな。
あやちゃん、メールありがとう。
また日本の映画、送りますね。