2010年03月

2010年03月21日

26年前

エッグプラント同窓会2010が4月4日心斎橋ビッグキャット、その前夜祭が今月26日になんばベアーズで開催される。

それもあって、1980年代のエッグプラントでのライブ映像をたくさん見た。

エッグプラントは1984年に大阪・西成に開店したライブハウスで、非常階段も1984年の秋にはライブをさせてもらっている。
もう26年も前の話だ。

エッグプラントの思い出話は26日のベアーズでのトークイベントの時にたっぷりしようと思っているのでここには記さないが、ひとつだけ。
エッグプラントのオーナーのKやんは、女性、しかも当時19才だったということ。
19才で西成のライブハウスのオーナー、アウシュビッツのベーシスト、19才から24才までの5年間で大阪のハードコア、ノイズ、パンク、あらゆるジャンルのバンドを受け止めていたKやんは、やっぱりすごいと思う。

今の19才から24才のロックファンの諸君に、このトークイベントは来て欲しいと思うよ。

映像もライブも用意しています。
26日金曜日はベアーズでお待ちしています。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!音楽 

2010年03月20日

依らしむべし、知らしむべからず

徳島の小西さんからメール便が届いた。

内容は先月徳島の北島町・創世ホールで催された講演「今野勉講演会〜わがテレビ青春記」のDVDと、当日のパンフレット、記事など、さらに最近の文化ジャーナルや新聞記事のコピーなど、濃厚な情報の束を一気にいただいた感じである。

DVDは素晴らしかった。著書「お前はただの現在にすぎない」「テレビの青春」を補足するような進行で、今野氏のテレビディレクター50年史を語りながら、テレビとは何かを語り続け、しかしそれは今の我々がどのように自分の仕事を生きているかであり、今のテレビ業界への疑問とエールを送りながらも、それは我々に対して「お前はどのように生きているのか」を問いかける、素晴らしい講演だった。感銘を受ける言葉がいくつもあり、このDVDは私の友人の何人かにコピーして見せたいと思った。小西さん、ご了解ください。

SF作家・柴野拓実氏。SF同人誌「宇宙塵」の創刊者であり、日本のSF史に多大な功績を残した柴野氏の死去に関した資料もよかった。小西さんの熱弁を記載した文化ジャーナルはもちろんだが、徳島新聞の切り抜き記事、作家の川島裕造氏の文章が秀逸だった。
本文だけでも泣ける部分はいくつもあるが、以下に柴野拓実氏が若きSF作家に残した言葉を転載する。この小説に対する意見を、音楽、芸術、仕事、生き方に置き換えて口にしていただければ幸いである。

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常套句は使うな。
読まされる身になって書け。
読者の期待に応えつつ、ときに裏切れ。
読者は依らしむべし、知らしむべからず。
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数日前に私が書いたデレク・ベイリー氏の言葉と共に、自分の中のなにかの格言にしていただきたい、そんなふうに思う柴野氏の言葉だった。

小西さん、いいものをお送りいただきました。
いつもありがとうございます。



kishidashin01 at 20:29|Permalinkclip!日常 

2010年03月19日

フィンランド人とライブ

いよいよ本日になりました。

<アルケミー・ノイズ・エキスポ2010>
3月19日(金)
大阪・なんばベアーズ
出演:JOJO広重with岡野太、地獄変、Zoat-Aon(From フィンランド)、 Keranen(From フィンランド)

Zoat-Aonは2004年あたりからノイズ&アンビエントの音楽を展開している新進アーティストで、今回が初来日の模様。Keranenは我々は「トミー」と呼んでいるノイズアーティストで、ノルウェイのラッセ・マルハルグと一緒に数年前にオスロで会って以来の友人だ。

彼らのIncapacitantsや非常階段へのリスペクト度は高く、実際に演奏スタイルでも影響を受けているのがよくわかる。

CD発売直前の地獄変、私も岡野くんとのDUOで臨みます。

ベアーズで会いましょう!



kishidashin01 at 00:12|Permalinkclip!ライブ 

2010年03月18日

日野さんのお店

その昔、C.C.C.C.やニーミックというノイズ/エレクトロニクス系のバンドをやっていた日野繭子さんと先週、東京で久しぶりに会った。
しばらく名前を聞かなかったが、現在は新宿で女性専門のはり灸サロン「Le Cocon」をやっているという。

Le Cocon


彼女のサロンでは腰痛、体調不良、生理不順、冷えなどの治療はもちろん、美容、エステティック、お肌の若返りなどから、さらにはアトピー性皮膚炎、にきび、ストレスの軽減もできるそうだ。
女性専用なので男性は申し込めないが、アトピーで悩んでいる女性も世の中には多いだろう。肌の悩みならなんでも聞いてくれそうなので、女性の味方になってくれそう。


日野さんと知り合ったのは1980年代で、最初から一貫して女性の側に立脚した視線で人や世の中に対峙している方だった。90年代にはよく仙川・ゴスペルでライブをしたりしましたね。そう言えばヨーロッパツアーに一緒にいったりしましたね。懐かしいなあ。


おそらく、私がミュージシャンの友人の死をきっかけに占いの勉強の道に進んだように、日野さんも音楽や役者の道を捨てて鍼灸師の道に進む、大きな決断のきっかけがあったのだろう。
それはきっと女性のこと、そして日野さんが女性として出来ることをしていこうと思わせる出来事だったのではないだろうか。

私は占い師になってたくさんの人の相談にのってるけれど、日野さんも女性の悩みの相談にのる側、しかも治療するお医者さんになられたんですね。素晴らしいですね。

私のブログの女性読者のみなさんで体調やお肌のことでお困りの方はぜひ日野さんのお店「Le Cocon」に相談してみてください。
親身に相談にのってくれると思います。



kishidashin01 at 16:57|Permalinkclip!日常 

2010年03月17日

「君に」

エンジェリン・ヘヴィ・シロップのライブ映像を2本、見る。

1997年の大阪・十三ファンダンゴでのライブ映像。
チラッと写る客席の最前列には、今よりもずいぶん細い姿のぽんすさんがいた。

2本のライブ共に、CD化されていない曲が各1曲演奏されており、この楽曲をレコーディングできていなかったことを悔やんでしまう。

今日はアルケミーのHP、コラム「こころの歌・最後の歌」を更新した。
「ベスト・オブ・エンジェリン・ヘヴィ・シロップ」について記した。
「こころの歌・最後の歌」

ベスト・オブ・エンジェリン・ヘヴィ・シロップ
アーティスト:エンジェリン・ヘヴィ・シロップ
販売元:(有)アップリンク
発売日:2010-04-08
クチコミを見る


このベスト盤にも収録されているし、今日見た2本のライブでも演奏されていた、後期エンジェリンを代表する曲に、「君に」がある。


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<君に>


語ることもできなくて 苦しくてふるえてた
あふれる想いをぶつけて 楽になれたらいいのに

君と共に生きていけたらいいね

何ひとつもできなくて ひとり想いつづけてた
いつか君と出会うこと 夢みるだけならいいよね

僕と共に泣いてくれたらいいね

なぜ、こんな僕らはきっと同じ気持ちなのに
いつだって孤独な運命に支配されて生きていくのか

嘆き悲しむ僕がいる事を忘れないで
ひとり崩れて生きる事を忘れてしまうから

僕と同じ心を持つ君に捧ぐ
決してこのまま終わる事のない僕たちに・・・


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両ライブとも、後半の歌詞、

『僕と同じ心を持つ君に捧ぐ』

の部分のミネちゃんのボーカルには胸の奥底を鷲掴みにされる。

同じ心を持つ君。
幾度、幾度そう思ったことだろう。
通じた君、通じなかった君も含めて、それでも"同じ心を持つ君"なのだ。


そう、それでも、やはりどこまでいっても「音楽」と「歌」なのだ。
今日はエンジェリン・ヘヴィ・シロップのライブを見ながら、そんなふうに思っていた。


kishidashin01 at 22:42|Permalinkclip!音楽 

2010年03月16日

先週、小学生時代の友人から13年ぶりに電話。
小学校5−6年生の時の担任教師だったO先生が、認知症のために京都の病院に入院している、よかったらお見舞いに行ってあげてほしいとのことだった。

本日、オフにて、夕方から京都に赴き、京都バスに乗って岩倉近くの病院に向かう。
病院の立地していた場所は、私が高校時代は運動公園だった場所で、確かここで草野球をしたはず、と思い出していた。

ずいぶんきれいな病院のB棟3階に、そのO先生は4人部屋のベッドに横になっておられた。
おそらく年齢は80代半ばあたり、かなりのお祖母さんになっておらえたが、口のまわりを見て、先生の印象が変わらないことを知る。

先生、広重です。覚えておられますか。小学校5年、6年と担任していただきました。

と声をかけるも、反応らしき反応はない。


おそらく私が誰かはわかっておられないかもしれない。でもこういう場合、気持ちを持って接すれば、言葉を超えたところで気持ちは通じるのだということを、占いを通して学んだ私にはわかる。

先生、長生きされましたね。先生に勉強を教えていただきました広重です。
先生のおかげで今もこうして元気にしております。
本当にありがとうございます。

手をにぎって話すと、反応はないものの、先生の右目から一筋の涙が流れた。

ああ、広重くん、来てくれたのね。

そういう声が聞こえた気がした。
私も落涙した。


先生が眠りに落ちられる前に、口から言葉にならない声が少し聞こえた。
もちろん言葉にならないので、何を言っているのかはわからない。
でも、あなたが信じる道をこれからも生きて行きなさい、という先生の言葉は聞こえた気がする。

小学校卒業式の時、O先生はクラスのみんなひとりづつに言葉をかけられた。
先生は私に『広重くん、あなたはやればできるんだから』と、言葉をくださった。
はい、先生、やればできる人間にはなれたように思います。


私が恩師と思っているのは、この小学校高学年の担任教師のO先生、中学3年生の担任のY先生、今の占いの師匠のT先生の3人だ。Y先生はもう鬼籍である。O先生の、おそらくこの最晩年の姿を今日見れたことは、とても意義があったように思う。


眠られた先生に向かい、深く頭を下げ、ありがとうございましたとつぶやく。

先生の唇の色は、桜の花びらのような深いピンク色だった。
これから先、何かに迷った時は、O先生のあの唇を思い出そうと思う。
そうすれば、きっとなんだって乗り切れるさ。

そう思える。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!日常 

2010年03月15日

終わりがくる時

女性の音楽は、男性の音楽ほど長くないことのほうが多い。


女性と男性は、同じ人間といいながらも、別の生き物と思ったほうがいい場合がある。

だから女性の音楽と、男性の音楽は、根本が違うと思っている。

そして、女性の音楽は、圧倒的に寿命が短い。

歌に命があるのなら、歌にもバンドにも寿命や死があるだろうから。


私が女性アーティストの音を記録するのにやっきになっているのは、その煌めきをなんとか輝いているうちに記録しておきたいと思うからだろう。


バンドは、いつか終焉に至り、メンバーのソロや別ユニットに引き継がれていくのかもしれない。

ソロで歌ってきた者は、やがて日常に戻っていくことが多い。
まるで歌っていた時代のことが、夢の世界のように。


それを非難することは、私はもう、ない。

女は夢からさめる生き物で、男はいつまでも夢を見ている生き物だ。

どちらかが正しくて、どちらかが間違っているとか、そういうものではない。


終わりはいつかくる。

それは男女公平にやってくる。

男は少し長く歌い、女は男より少し長く生きる。


それだけのことかもしれない。




kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!音楽 

2010年03月14日

再び、ひげよさらば

東京への行き帰りの新幹線+αの時間で「ひげよさらば」を完読。
久しぶりに読みなおしました。

ひげよ、さらば (理論社の大長編シリーズ)
著者:上野 瞭
販売元:理論社
発売日:1982-01
おすすめ度:5.0
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これ、児童小説となっているが、なんの、オトナ向けです。
というのは、あまりにも描写が生々しいものが何度も出てくるのだ。
嘔吐、流血はもちろん、相手の鼻を食いちぎる、片目を失明する、放火、自殺、ドラッグにおぼれるシーンなど、ずいぶん残酷なシーンも多く、またシニカルな登場人物(ネコ&イヌ)も多いため、おおよそ素直な子供が読むと後の人格形成に深く影響を与えそうな内容だと思う。

それでも、私が子供のころにこの「ひげよさらば」を読んだら、それこそ夢中になって読みこんだろう。
事件の解決の行方は意外だし、後半の展開を考えずに書き進んだようにも思えるし、エンディングまで読んでもまるで映画「ホーリー・マウンテン」のように読者をつきはなす魅力がある。つまりはとんでもない作品だ。

しかし作品中の登場キャラクターや彼らのセリフはあまりにもハードボイルドで、厭世観にあふれている。ネコやイヌたちを人間に例えてもいいし、例えなくてもいいのかもしれない。

"歌い猫"という、作品中に何度も登場する、歌を歌うネコがいる。我々のようなインディーズミュージシャンは、実はこの"歌い猫"のような存在でしかないと痛感する。
意味がありそうで意味がない、役に立たない、その歌と、歌を歌い続ける猫。
最後の最後にこの作品タイトル「ひげよさらば」自体が歌のタイトルだということを思い知る。


テレビの人形劇はシブガキ隊が主題歌を歌っていたようで、きっとこんな陰惨なネコのドラマではなかっただろう。1度見てみたい。


JOJO広重ブログ読者には原作本を読むことをおすすめするが、現在絶版、プレミア価値の本らしい。大型図書館にはきっと蔵書あると思うので、そちらをどうぞ。


しかしドラッグにおぼれるネコを『くずれ』と称するシーンには笑ったな。こりゃあ子供の教育にはちょっとまずいかも。(笑)
でも、死ぬまでに読んだほうがいい1冊ということは保証します。


kishidashin01 at 23:35|Permalinkclip!読書 

2010年03月13日

Guitar Unlimited vol.1

高円寺ペンギンハウスでライブ。

<JOJO広重with山家暁子>
前回よりもワイルドなギターバトルになりましたね。
山家さん、貫禄も出てきた感じ、なかなかよかったです!

<灰野敬二>
ギターソロでお願いしましたが、テーブルにギターを寝かしてのパフォーマンス、ボーカルが入るとさらに灰野さんパワー全開でした。

<灰野敬二、JOJO広重、山家暁子>
3人によるギターセッション。
灰野&広重という、まるでゴジラVSキングギドラにはさまれて、可憐な山家さん、それでも負けずにがんばってましたね!この二人に囲まれてのギターセッションしたのは山家さんが最初でしょう。灰野さんが「こんなになってもまだ考えている」を歌い出したので、私もボーカルで参加、歌のデュオも史上初の実現、これまたおもしろかったです。

いいライブでした。灰野さん、山家さん、ありがとう、お疲れさまでした。

次回「Guitar Unlimited vol.2」は大友良英さんをゲストで5月20日、高円寺ペンギンハウスです。よろしくお願いします。


kishidashin01 at 23:48|Permalinkclip!ライブ 

2010年03月12日

ひげよさらば

この間の日曜日、みやけをしんいちくんやとうめいロボと共演した、大阪・中崎町コモンカフェでのライブの時、楽屋で貝つぶさんと「ひげよさらば」のことを少し話した。

貝つぶさんは「ひげよさらば」に特別な思いがあるらしく、NHKの人形劇によるテレビ放送が好きだったこと、映像があまり残っていないらしいことを話してくれた。
『広重さんは児童文学が好きだから知っているかと思って』と話してくれたようだったが、いくつか貝つぶさんの記憶違いもあるようだった。

テレビ番組の映像は現存しないというというのは間違いで、全話残っている模様。
ひげよさらば wiki
ここに『映像は全話現存するが、(このDVDには)そのうちの11回分しか収録されていない。』とあり、そのDVDがこれである。

NHK人形劇クロニクルシリーズVol.7 ひげよさらば タナカマサオの世界 [DVD]NHK人形劇クロニクルシリーズVol.7 ひげよさらば タナカマサオの世界 [DVD]
販売元:アミューズ・ビデオ
発売日:2003-03-21
おすすめ度:5.0
クチコミを見る


私は原作は読んでいるが、このテレビの人形劇は1回も見た記憶がない。
放送は1984-85年で、アルケミーレコードを立ち上げた時期で、東京に住んでいたはずだ。テレビはあまり見ていなかったのかもしれない。

原作の「ひげよさらば」は昔に読んだが、「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」と記憶がごっちゃになっていた。「ひげよさらば」はネコが主人公、ガンバはネズミが主人公なのに、ひどい記憶の混乱だ。


で、今、古い単行本の「ひげよさらば」を取り出してきて読み直している。
こんな話だっけね。忘れていますね。
でも、いい話だな。

ひげよ、さらば (上) (理論社ノベルス)
著者:上野 瞭
販売元:理論社
発売日:1984-01
おすすめ度:5.0
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この著者の上野瞭さん、調べてみれば同志社大学出身。私の遠い先輩ですか、そうでしたか。


貝つぶさん、今度あったらもっとこの「ひげよさらば」の話をしようね。

kishidashin01 at 14:44|Permalinkclip!読書