2008年01月
2008年01月21日
マガジン
先週発売された「ミュージックマガジン」に佐井好子さんのインタビューとレコード評が掲載されている。
MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2008年 02月号 [雑誌]
インタビューは佐井さんのキャリアを紹介しつつ、新作についてのコメントをうまくひきだしている。4ページもさいてくれましたね。ありがとうございます。
レコードレビューはちょっとほめすぎのような気もします(笑)。
佐井好子さんのインタビューは、このミュージックマガジンに引き続きCDジャーナルが予定されていて、そのための取材をあさって、私と佐井好子さんの対談形式で新宿で行うことになった。私も出来る限り協力します。
しかしミュージックマガジン、久しぶりにじっくり読みましたが、広告がほとんどないですね。もう音楽雑誌に広告を出す時代ではないのですねえ。AMSや古くはルネッサンスも広告を出していた時代は、もうずいぶん前かな。
このミュージックマガジン2月号は、昨年12月のシスコ全店閉店を核に、最近の音楽の販売のあり方、リスナー、ミュージシャン、仲介者(レコードメーカー、ショップ、制作者)のあり方についてちゃんと語られている、原雅明さんの原稿が秀逸だ。
レーベル運営者や運営スタッフは読んでおくべし。
レーベルやCDショップそのものが成り立たないだけでなく、CDそのもの、パッケージ商品そのものがいらないのだという現実を、この原さんはちゃんと理解していますね。そして音楽家自体がその存在意味を問われていることも。
思っているよりも、音楽の終わりは案外早くやってくるかもしれない。

インタビューは佐井さんのキャリアを紹介しつつ、新作についてのコメントをうまくひきだしている。4ページもさいてくれましたね。ありがとうございます。
レコードレビューはちょっとほめすぎのような気もします(笑)。
佐井好子さんのインタビューは、このミュージックマガジンに引き続きCDジャーナルが予定されていて、そのための取材をあさって、私と佐井好子さんの対談形式で新宿で行うことになった。私も出来る限り協力します。
しかしミュージックマガジン、久しぶりにじっくり読みましたが、広告がほとんどないですね。もう音楽雑誌に広告を出す時代ではないのですねえ。AMSや古くはルネッサンスも広告を出していた時代は、もうずいぶん前かな。
このミュージックマガジン2月号は、昨年12月のシスコ全店閉店を核に、最近の音楽の販売のあり方、リスナー、ミュージシャン、仲介者(レコードメーカー、ショップ、制作者)のあり方についてちゃんと語られている、原雅明さんの原稿が秀逸だ。
レーベル運営者や運営スタッフは読んでおくべし。
レーベルやCDショップそのものが成り立たないだけでなく、CDそのもの、パッケージ商品そのものがいらないのだという現実を、この原さんはちゃんと理解していますね。そして音楽家自体がその存在意味を問われていることも。
思っているよりも、音楽の終わりは案外早くやってくるかもしれない。
2008年01月20日
エイト・マイルズ・ハイ
私のblogを読んでいる人たちなら、青春の1枚は「早川義夫/かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」や「三上寛/ひらく夢などあるじゃなし」や「INU/メシ食うな」や「裸のラリーズ/LIVE77」やヴェルヴェッツやドアーズやハナタラシやボアダムズや割礼や村八分やドール・バイ・ドールやルイス・フューレイやピーター・ハミルやメトロやストラングラーズやジョイ・ディヴィジョンやジョニー・サンダースやスィサイドやジェルロ・タルやピンク・フロイドや佐井好子や森田童子やJAGATARAやあがた森魚やオフコースかもしれないが、『オレの青春はロキシー・ミュージックの「フレッシュ&ブラッド」だ!』と声を大にして叫ぶ人はいないと思う。
フレッシュ・アンド・ブラッド(紙ジャケット仕様)
いや、別に私もこのアルバムが青春の一枚なわけではないです。(笑)
ただ、このアルバム収録の「エイト・マイルズ・ハイ」は、時おり無性に聞きたくなる。
バーズのヒット曲であるこの曲は、このロキシーのカヴァーが秀逸だ。
このアレンジを聞いていると、まるでアウシュビッツの演奏を思い出すからかもしれない。
林くんのボーカルで、ミツさんのベースで、徳さんのギターで、欲を言えばIdiot O'Clockにいたカコさんのキーボードで、このアレンジの「エイト・マイルズ・ハイ」を聞きたい。
なんでも再発されてなんでも手に入る時代のようでありながら、結局は叶わぬ夢のほうが多いことをいつまでも夢想することが何のエネルギーになるのかはわからないが、つまりはそういうことなのだ。
いつだったか、イエスの「ゴーイング・フォー・ザ・ワン(邦題・究極)」のアルバムレコーディングリハーサルを収録したブートレッグビデオを、かつてアウシュビッツのドラムだった中島さんと見ていたことがある。そこでジョン・アンダーソンとクリス・スクワイアが仲良くバーズのカバーソングを歌っている姿を見て、イエスのサウンドの後ろにバーズがあることの深さを語り合ったことがある。
エンジェリン・ヘヴィ・シロップもバーズの曲をカヴァーしたことがあったね。
いろいろ、思い出す。
あなたの家には「フレッシュ&ブラッド」はありますか?
ない?こりゃまた失礼しました!
じゃあ「ゴーイング・フォー・ザ・ワン」を聞くか!
Going for the One

いや、別に私もこのアルバムが青春の一枚なわけではないです。(笑)
ただ、このアルバム収録の「エイト・マイルズ・ハイ」は、時おり無性に聞きたくなる。
バーズのヒット曲であるこの曲は、このロキシーのカヴァーが秀逸だ。
このアレンジを聞いていると、まるでアウシュビッツの演奏を思い出すからかもしれない。
林くんのボーカルで、ミツさんのベースで、徳さんのギターで、欲を言えばIdiot O'Clockにいたカコさんのキーボードで、このアレンジの「エイト・マイルズ・ハイ」を聞きたい。
なんでも再発されてなんでも手に入る時代のようでありながら、結局は叶わぬ夢のほうが多いことをいつまでも夢想することが何のエネルギーになるのかはわからないが、つまりはそういうことなのだ。
いつだったか、イエスの「ゴーイング・フォー・ザ・ワン(邦題・究極)」のアルバムレコーディングリハーサルを収録したブートレッグビデオを、かつてアウシュビッツのドラムだった中島さんと見ていたことがある。そこでジョン・アンダーソンとクリス・スクワイアが仲良くバーズのカバーソングを歌っている姿を見て、イエスのサウンドの後ろにバーズがあることの深さを語り合ったことがある。
エンジェリン・ヘヴィ・シロップもバーズの曲をカヴァーしたことがあったね。
いろいろ、思い出す。
あなたの家には「フレッシュ&ブラッド」はありますか?
ない?こりゃまた失礼しました!
じゃあ「ゴーイング・フォー・ザ・ワン」を聞くか!

2008年01月18日
親切巨人
音楽関係者ではない友人が「ガニメデの優しい巨人」を貸してくれたので、少し読む。
ガニメデの優しい巨人
原題は「The Gentle Giants of Ganymede」で、これで英国のプログレバンドの『ジェントル・ジャイアント』を思い出してしまうのはしょうがない。
いえいえ、ジェントル・ジャイアントはこの小説からバンド名をとったわけではないのですが。
私がジェントル・ジャイアントの音楽を最初に聞いたのは「The Power And The Glory」で、たしか1975年くらいだったと思う。その頃の輸入盤のバーゲンと言えば、西日本ドリーム産業という会社がデパートの前にエサ箱を並べてやっていたもので、確か京都の藤井大丸の前のワゴンで購入した。
ジェントル・ジャイアントは変拍子の多い技巧的なバンドではあったが、すぐに「フリーハンド」という素晴らしいアルバムを発表し、高校時代にクラスの仲間とよく聞いた。
繊細なミュージシャンを想像していたが、80年代に入ってビデオで見た時は、こんなにヒゲモジャで体格もよいおっさんの集団だったのかとずいぶん驚いた記憶がある。
今でも、ライブ盤の「Playing The Fool」はよく聞く。
Playing the Fool: The Official Live
ガニメデの優しい巨人
原題は「The Gentle Giants of Ganymede」で、これで英国のプログレバンドの『ジェントル・ジャイアント』を思い出してしまうのはしょうがない。
いえいえ、ジェントル・ジャイアントはこの小説からバンド名をとったわけではないのですが。
私がジェントル・ジャイアントの音楽を最初に聞いたのは「The Power And The Glory」で、たしか1975年くらいだったと思う。その頃の輸入盤のバーゲンと言えば、西日本ドリーム産業という会社がデパートの前にエサ箱を並べてやっていたもので、確か京都の藤井大丸の前のワゴンで購入した。
ジェントル・ジャイアントは変拍子の多い技巧的なバンドではあったが、すぐに「フリーハンド」という素晴らしいアルバムを発表し、高校時代にクラスの仲間とよく聞いた。
繊細なミュージシャンを想像していたが、80年代に入ってビデオで見た時は、こんなにヒゲモジャで体格もよいおっさんの集団だったのかとずいぶん驚いた記憶がある。
今でも、ライブ盤の「Playing The Fool」はよく聞く。

2008年01月17日
あともう一回
あがた森魚さんのライブを見に、堀江のライブハウス・Knaveへ。
紙ジャケット版復刻CDのライナーを書かせていただいた縁で、招待していただきました。ありがとうございました。
新作アルバム「タルホロジー」より、百合コレクション、SexiSexi、白い翼、いとこ同士、弥勒などといった新曲を中心のライブだったが、赤色エレジー、冬のサナトリウム、大寒町、佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど、など古い曲もたっぷり。早川さんのサルビアの花も歌ってくれた。
でも一番良かったのは「タルホロジー」のアルバム最後の曲の”あともう一回”です。この曲はいいですね。ツジコノリコさんの曲だが、もうあがたさんの曲になっている気がします。
ライブ終演後、ご挨拶だけさせていただきました。
ライナーの件『ありがとうございました』といわれましたが、こちらこそありがとうございました。
タルホロジー
紙ジャケット版復刻CDのライナーを書かせていただいた縁で、招待していただきました。ありがとうございました。
新作アルバム「タルホロジー」より、百合コレクション、SexiSexi、白い翼、いとこ同士、弥勒などといった新曲を中心のライブだったが、赤色エレジー、冬のサナトリウム、大寒町、佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど、など古い曲もたっぷり。早川さんのサルビアの花も歌ってくれた。
でも一番良かったのは「タルホロジー」のアルバム最後の曲の”あともう一回”です。この曲はいいですね。ツジコノリコさんの曲だが、もうあがたさんの曲になっている気がします。
ライブ終演後、ご挨拶だけさせていただきました。
ライナーの件『ありがとうございました』といわれましたが、こちらこそありがとうございました。
タルホロジー
2008年01月16日
発掘
押入の段ボールの山の中から探し物。
探していたものは結局見つからなかった。
そのかわり、発掘の2点。
ひとつは、先月亡くなったみのる君が私にくれた彼のカセット作品。90年代に作成したもののようだ。ほら、もう再会できたね。
もうひとつはずいぶん前にこのblogで書いた、ボギーさんからの封筒発見。
富田さんという、ボギーさんの本名と、もう住んではいないかもしれないが、当時の住所が封筒に書かれていた。20年以上前だから、もう住んでないかな。
中には、当時のJ&Pの映画の会議室でのlogが入っているらしい、5インチのプロッピーディスクが入っていた。5インチのディスクを読める友人はもういないなあ。
でも、心で思い出せば、こうやって再会できるものだと思ったよ。
あきらめちゃいけないね。
探していたものは結局見つからなかった。
そのかわり、発掘の2点。
ひとつは、先月亡くなったみのる君が私にくれた彼のカセット作品。90年代に作成したもののようだ。ほら、もう再会できたね。
もうひとつはずいぶん前にこのblogで書いた、ボギーさんからの封筒発見。
富田さんという、ボギーさんの本名と、もう住んではいないかもしれないが、当時の住所が封筒に書かれていた。20年以上前だから、もう住んでないかな。
中には、当時のJ&Pの映画の会議室でのlogが入っているらしい、5インチのプロッピーディスクが入っていた。5インチのディスクを読める友人はもういないなあ。
でも、心で思い出せば、こうやって再会できるものだと思ったよ。
あきらめちゃいけないね。
2008年01月15日
ニンニ
「魔女の宅急便・その5/魔法のとまり木」を読み終えたのだが、ここに簡単に紹介するのがもったいないほど、感動した。
言葉がこんなに深く意味をもつなんて、信じられないほど、深い。
またゆっくり紹介します。
今日はムーミンの話に出てくるニンニのことを思い出した。
ムーミン谷の仲間たち (講談社青い鳥文庫 (21‐6))
ムーミン一家にひとりの女の子が預けられる。名前はニンニ。
彼女の姿は透明で見えない。いじわるなおばさんから皮肉をさんざん言われて青ざめすぎて、姿が見えなくなったのだという。
透明なので首に鈴をつけらているニンニに同情し、ムーミンは優しく接する。
だんだん心をとりもどして姿が見えてくるものの、ミィがムーミンにやきもちをやいてニンニに皮肉を言ってしまって、せっかく途中まで見えてきた姿がまた見えなくなるくだりがよく描かれている。
どうしても顔だけが元に戻らないニンニ、果たして顔は戻るのか、というストーリーだ。
青ざめすぎて姿が見えなくなる少女、という設定がまずすごいと思うが、なんとも気持ちをゆさぶられる、ムーミンの全ストーリー中屈指の佳作だと思う。
私は10才の時にテレビアニメ版でこの話を見て、強烈にのめり込んだ。
この70年代にテレビ放映されたムーミンは、版権の関係でDVD化や再放送されない。
どなたかビデオをお持ちでしたら、見せてください。
言葉がこんなに深く意味をもつなんて、信じられないほど、深い。
またゆっくり紹介します。
今日はムーミンの話に出てくるニンニのことを思い出した。

ムーミン一家にひとりの女の子が預けられる。名前はニンニ。
彼女の姿は透明で見えない。いじわるなおばさんから皮肉をさんざん言われて青ざめすぎて、姿が見えなくなったのだという。
透明なので首に鈴をつけらているニンニに同情し、ムーミンは優しく接する。
だんだん心をとりもどして姿が見えてくるものの、ミィがムーミンにやきもちをやいてニンニに皮肉を言ってしまって、せっかく途中まで見えてきた姿がまた見えなくなるくだりがよく描かれている。
どうしても顔だけが元に戻らないニンニ、果たして顔は戻るのか、というストーリーだ。
青ざめすぎて姿が見えなくなる少女、という設定がまずすごいと思うが、なんとも気持ちをゆさぶられる、ムーミンの全ストーリー中屈指の佳作だと思う。
私は10才の時にテレビアニメ版でこの話を見て、強烈にのめり込んだ。
この70年代にテレビ放映されたムーミンは、版権の関係でDVD化や再放送されない。
どなたかビデオをお持ちでしたら、見せてください。
2008年01月14日
クラシックロック
ここ数日でストラングラーズ/ウォーク・オン・バイは15回は聞いた気がする。
途中のキーボードソロのアレンジはどう聞いてもドアーズだ。ジム・モリソンがあと5、6年生きていたらこんなロックを演ってたんじゃないかと思いたくなる。
あみのめ/あっこちゃんの意見を聞きたいなあ。
ストラングラーズに反応してくれる人も意外に多く、嬉しい。
アフリカから、名古屋から、反応ありがとうございます。
そうですね、レイヴンかラ・フォールくらいまでという評価は正しい。
でも「Feline」も林くんは好きだったな。
http://www.stranglers.org.uk/
↑ここ、すごいですね。
昨日の名古屋で、KさんからDVDやCDRなど数点いただいた。
ストラングラーズのDVDは何故かエラーが出て視聴できなかったが、ロジャー・ウォータースの最近のライブ映像はきれいに見れました。
しかしロジャー・ウォータースが延々とピンク・フロイドの曲を歌いまくるのをぼんやり見ていると、プログレなんて懐メロだなとつくづく思う。
アマゾンなんかで私が注文するようなCDはたいがい「クラシックロック」というジャンルに入る。クラシック、つまりは懐メロだ。
しかし懐メロじゃない今の音楽なんて、いったいどれだけあるのか、そもそも新しい音楽など成り立たないのではないか。
今日も山崎くんに最近の大阪の新しいめのバンドのCDを借りて聞いたが、ちっともおもしろくなかった。○○○みたい、と形容できる音が多すぎる。
例えば最近の三上寛さんの新曲は、もう誰もたどり着けない域にまで達している。
こんな音楽を若手から聞きたい。
無理か?
途中のキーボードソロのアレンジはどう聞いてもドアーズだ。ジム・モリソンがあと5、6年生きていたらこんなロックを演ってたんじゃないかと思いたくなる。
あみのめ/あっこちゃんの意見を聞きたいなあ。
ストラングラーズに反応してくれる人も意外に多く、嬉しい。
アフリカから、名古屋から、反応ありがとうございます。
そうですね、レイヴンかラ・フォールくらいまでという評価は正しい。
でも「Feline」も林くんは好きだったな。
http://www.stranglers.org.uk/
↑ここ、すごいですね。
昨日の名古屋で、KさんからDVDやCDRなど数点いただいた。
ストラングラーズのDVDは何故かエラーが出て視聴できなかったが、ロジャー・ウォータースの最近のライブ映像はきれいに見れました。
しかしロジャー・ウォータースが延々とピンク・フロイドの曲を歌いまくるのをぼんやり見ていると、プログレなんて懐メロだなとつくづく思う。
アマゾンなんかで私が注文するようなCDはたいがい「クラシックロック」というジャンルに入る。クラシック、つまりは懐メロだ。
しかし懐メロじゃない今の音楽なんて、いったいどれだけあるのか、そもそも新しい音楽など成り立たないのではないか。
今日も山崎くんに最近の大阪の新しいめのバンドのCDを借りて聞いたが、ちっともおもしろくなかった。○○○みたい、と形容できる音が多すぎる。
例えば最近の三上寛さんの新曲は、もう誰もたどり着けない域にまで達している。
こんな音楽を若手から聞きたい。
無理か?
2008年01月12日
お弁当の思い出
1月8日のblog「伝説のお弁当屋さん」は好評だった。
『素直に感動した』というメールもいくつかもらった。
リンク先のblogを書いている方の文章や構成が素晴らしかったせいもあると思うが、たまちゃんの仕事やキャリアを紹介しつつ、最終日の光景をきちんと写真と文章で記録してあったと思う。
フォローをいくつか入れましょうか。
開業の日。
新宿で最初にたまちゃんが「ここはどうかな」と車をとめてお弁当を販売していると、もうすでにその地域で販売していた同業者のおじさんに怒鳴り込まれ、その場所を追い出される。もちろんたまちゃんは覚悟はしていたもののビビってしまい、別の場所で販売した。1個しか売れなかったのはこの日のことだろう。
そしてお昼の時間が過ぎて、片付けをしていたところ、さっきの怒鳴り込んできたおじさんがまたやってきた。何か言われるのかと思ったら、「いつからやってんだ?何?今日が初めて?」と、その後は営業のコツをあれこれ教えてくれたそうである。
また、初台に落ち着く前、新宿駅近くの1本裏道で営業していた時、何度か地元の商店の人に通報され、警察がやってきたこともあった。その時にお巡りさんは「がんばってるのは知ってるから応援してあげたいんだけど、通報されるとどうしようもなくてね。ごめんね」と、同情的に話してくれたそうだ。きっとお巡りさんは通報されるまでもなくたまちゃんのお弁当販売は知っていたのだけれど、見て見ぬふりをしてくれていたのだろう。
もちろん道路交通法からすると路上でのお弁当の販売は違法かもしれないし、どこの誰かわからない人が車でやってきて商売するのは地元の商店の人はおもしろくなかったかもしれない。でも同業者も警察も、実はちゃんとたまちゃんを応援していたというのが、何か前向きにつながっている気がする。
初台で営業していた時、何度かお弁当を買いに行ったことがある。その時に話をしながらお客さんの流れを見ていたが、タクシー運転手がそばの道に車をとめて、たまちゃんのお弁当を購入していくのを何度も見かけた。きっとあの運転手たちはたまちゃんのお弁当を食べるのを楽しみにしていたのだと思う。
おもしろかった思い出。
私は商売がら野球などのカード付きのお菓子を大量に仕入れているが、カードを抜いた後のお菓子はいらないのでいつもたまちゃんにあげていた。たまちゃんはお弁当の購入者におまけで付けていたので、ポテトチップやチョコレートをもらった人はたくさんいるはずである。しかしカードが付いているはずのポテトチップからカードが抜かれている状態のものをお客さんはもらうわけで、たまちゃんがカードを集めているのだとよく誤解されたらしい。
また、一時ロッテがお菓子にに千葉ロッテマリーンズの野球選手を描いたカードを付けたことがあり、私も大量に仕入れした。確か市販価格が200円くらいのアーモンドチョコレートにカードが数枚ついている仕様で、カードをとってしまえば普通の箱入りチョコレートである。しかしいくらなんでも大量には食べきれないので、これもたくさんたまちゃんにあげた。たまちゃんはお弁当を1個500円で販売していたから、お客さんは500円のお弁当に200円のチョコレートがおまけで付いてくるので、さぞかし驚いただろうなあ。
時が流れるのは早い。
たま弁はもうないし、CLUB24も同じ時期に閉店していたなんて。
早いねえ。
『素直に感動した』というメールもいくつかもらった。
リンク先のblogを書いている方の文章や構成が素晴らしかったせいもあると思うが、たまちゃんの仕事やキャリアを紹介しつつ、最終日の光景をきちんと写真と文章で記録してあったと思う。
フォローをいくつか入れましょうか。
開業の日。
新宿で最初にたまちゃんが「ここはどうかな」と車をとめてお弁当を販売していると、もうすでにその地域で販売していた同業者のおじさんに怒鳴り込まれ、その場所を追い出される。もちろんたまちゃんは覚悟はしていたもののビビってしまい、別の場所で販売した。1個しか売れなかったのはこの日のことだろう。
そしてお昼の時間が過ぎて、片付けをしていたところ、さっきの怒鳴り込んできたおじさんがまたやってきた。何か言われるのかと思ったら、「いつからやってんだ?何?今日が初めて?」と、その後は営業のコツをあれこれ教えてくれたそうである。
また、初台に落ち着く前、新宿駅近くの1本裏道で営業していた時、何度か地元の商店の人に通報され、警察がやってきたこともあった。その時にお巡りさんは「がんばってるのは知ってるから応援してあげたいんだけど、通報されるとどうしようもなくてね。ごめんね」と、同情的に話してくれたそうだ。きっとお巡りさんは通報されるまでもなくたまちゃんのお弁当販売は知っていたのだけれど、見て見ぬふりをしてくれていたのだろう。
もちろん道路交通法からすると路上でのお弁当の販売は違法かもしれないし、どこの誰かわからない人が車でやってきて商売するのは地元の商店の人はおもしろくなかったかもしれない。でも同業者も警察も、実はちゃんとたまちゃんを応援していたというのが、何か前向きにつながっている気がする。
初台で営業していた時、何度かお弁当を買いに行ったことがある。その時に話をしながらお客さんの流れを見ていたが、タクシー運転手がそばの道に車をとめて、たまちゃんのお弁当を購入していくのを何度も見かけた。きっとあの運転手たちはたまちゃんのお弁当を食べるのを楽しみにしていたのだと思う。
おもしろかった思い出。
私は商売がら野球などのカード付きのお菓子を大量に仕入れているが、カードを抜いた後のお菓子はいらないのでいつもたまちゃんにあげていた。たまちゃんはお弁当の購入者におまけで付けていたので、ポテトチップやチョコレートをもらった人はたくさんいるはずである。しかしカードが付いているはずのポテトチップからカードが抜かれている状態のものをお客さんはもらうわけで、たまちゃんがカードを集めているのだとよく誤解されたらしい。
また、一時ロッテがお菓子にに千葉ロッテマリーンズの野球選手を描いたカードを付けたことがあり、私も大量に仕入れした。確か市販価格が200円くらいのアーモンドチョコレートにカードが数枚ついている仕様で、カードをとってしまえば普通の箱入りチョコレートである。しかしいくらなんでも大量には食べきれないので、これもたくさんたまちゃんにあげた。たまちゃんはお弁当を1個500円で販売していたから、お客さんは500円のお弁当に200円のチョコレートがおまけで付いてくるので、さぞかし驚いただろうなあ。
時が流れるのは早い。
たま弁はもうないし、CLUB24も同じ時期に閉店していたなんて。
早いねえ。