2012年01月27日

パワーエンパイヤとナスカ・カー

心斎橋HOKAGEでパワーエンパイヤとナスカ・カーを見る。

大阪のライブハウス、特にオシャレな小屋を除き、アンダーグラウンドな連中がライブ演奏をする場所は、なぜかどこも同じような雰囲気がある。手作りというか、お金がないならないなりに工夫して、それでも最善のステージを構築しようという、なにかとても前向きで善的なスピリッツを感じるのだ。このHOKAGEももちろんそういう小屋である。

仕事が終ってから駆けつけると、ちょうどパワーエンパイヤの演奏中だった。
こういう音楽をどう表現するのだろう。ノイズロックとか、シューゲイザーとか、オルタナとか、どんな言葉ももう古くさいけれど、やはり彼らの音楽は新しい地平を目指しているし、カテゴライズや評論をまるで必要としないオリジナルな音楽だと思う。ぜひゲスト客演させてもらいたい気持ちになった。

ナスカ・カーがギターが脱退、アイガちゃんドラム、アンジーさんベースという女性リズム隊にナカヤさんがシンセ、i-pad、マラカスなどのパーカッションにボーカルというトリオ構成で、ギャルバンというには無理があるが、それでも見事な若返りに成功した構成で、なにより元気がよく、豪快。すなおに良かった。楽しめた。
こんな音楽は世の中になかなかない。
一瞬、「アウト・オブ・リーチ」「ソウ・デライト」あたりのCanを思い出したが、勘違いかもしれない。これも世界的に例を見ない音楽のひとつだろう。

大阪の音楽シーンは世界的に見ても最もおもしろい連中に満ちている。どんどんライブを見に行ってほしいし、新しい音楽に出会ってほしい。

kishidashin01 at 23:30│clip!ライブ