2011年07月20日

ガセネタBOX

ちらかしっぱなし-ガセネタ in the BOX
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こんなアイテムが21世紀に出るとは夢にも思っていなかった。
「ちらかしっぱなし〜ガセネタ in the BOX」は1970年代の末期(実際は1978-79年の2年間)に、吉祥寺マイナーを拠点に活動したバンドである。

もちろんガセネタを知らない人や興味のない人はこのBOXを買わないだろうからバンドの詳細情報ははぶくが、まあとんでもない疾走感を持ったバンドだった。一言で言えば、この世の終わりのようなムチャクチャなバンドで、おそらくは出来が極端によかったり悪かったりしたバンドだったと思う。見た人の中で、ある人は最高だったと言ったし、ある人は最低だったと言ったからだ。私が見た2回のライブは最高だった。

私は彼らのライブを録音し、時々聞いていた。「父ちゃんのポーが聞こえる」というその音源は、非常階段とは違ってリズムも歌詞もあったけれど、なにか同じ地平を目指しているような気がしていた。

偶然から、そのカセットテープはこのCDBOXを制作したスタッフの手に渡り、ここに収録されることになった。実はガセネタ解散直前の音源だったということがわかった。奇妙な縁であると思う。

ガセネタ。吉祥寺マイナーや雑誌HEAVENなどとイメージがつながることから、もっともっと禍々しいものをイメージしていたが、このCDBOXはとてもすがすがしいものを感じた。一級の資料集であり、バンドの記録であるとともに、ひとつの時代の記録にもなっている。
バンドとはなんなのか、ある種の解答がここにある気がする。

万人には薦めないが、ガセネタというバンドにちょっとでも気持ちのひっかかる人は、買ったほうがいいかもしれない。こんな作品は、もう我々が死ぬまで、二度と出ることはないのだから。


kishidashin01 at 23:30│clip!音楽