2011年01月27日

おべんとうの時間

おべんとうの時間おべんとうの時間
著者:阿部 了(写真)
木楽舎(2010-03-30)
販売元:Amazon.co.jp
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JOJO広重はこんな本を読むと、泣いてしまう。
その見本のような本だ。

おべんとうという題材がいい。
登場人物がみんなその街の普通の人々というのがいい。
おべんとうの写真がいい。
おべんとうの持ち主の写真がいい。
そしてどのおべんとうもおいしそうで、愛と生活があふれだしていて、いい。


私は時々、普通の人間の普通の生活がいかに重要で素晴らしいかを語る時があるが、それはそれが真実だからだ。本当の幸福も喜びも、そこにある。
例えばアーティストやミュージシャンの語る哲学や悩みや思想が素晴らしいと感じる時は確かにあるが、市井の人々の哲学も悩みも思想だってなんの格差もなく素晴らしいものがあるではないか。
この「おべんとうの時間」はそのことを写真と文章で証明したような本だと思う。

ここに登場するおべんとうの数々。
妻が、母が、自分で、誰かのために、子供のために、愛する人のために、ただただお昼ご飯のために、工夫して、おいしく食べられるように、食べやすいように、力がつくように....そんな思いがいっぱいつまったおべんとう。
おべんとうの写真がこんなにおもしろく、切なく、美しく、力強く、あたたかいものだとは。ひたすら感動してしまう。

私が好きなのは沖縄の高校生のおべんとうとそのエピソード。
そしてハート型の卵焼きと、それを見つけた娘さんのコメント。
もうボロ泣きです、ハイ。
JOJO広重お薦め図書!


kishidashin01 at 01:16│clip!読書