2010年02月20日

going for the one

まめに他人のブログをチェックしているわけではないので、BusRatchが実は昨年末をもって解散していたことや、1月に大阪ベアーズでライブを行ったアチバンキーも山家・岡本のDUOを解消していたことなどをずいぶん遅れて知った。

山家さんとは3月に灰野さんを迎えてのライブも企画しているし、5月の「ノイズメーデー」にも出演決定しているので、きっとこれからはソロとしての演奏やセッションが増えるのだと思う。BusRatchの毛利さんとは磯端さんとのセッションも神戸で行ったこともあり、今後も時たまお手合わせの機会はありそう。しかしアチバンキーの岡本くんやBusRatchの山本くんとはなんとなくこれで縁が切れてしまいそうな気がする。

まめぴよちゃんのお母さんのブログに『広重さんは音と音をつなぎ、人と人をつなぐ』と書いていただいたが、もちろんそういうことはたくさんしてきたし、例えば昨夜のマニ・ノイメイヤーとのライブだって、数年前に横浜Club24でダモ鈴木とマニさんが共演、その対バンを私が勤めたことが縁でつながっているのだし、古くは町田康くんも遠藤ミチロウくんから今の穂高さんや平賀さんに至る関係もまさに"音と音をつなぎ、人と人をつなぐ"ということの実践になっている。

しかし当然、そううまくいかないこともたくさんあって、音と音でつながったにもかかわらず、人と人がつながらなかったこと、せっかくつながったのに切れてしまったこと、切れるだけじゃすまなくて互いに顔をあわすこともままならない関係になっているものも、ひとつやふたつではない。

つながらなかったこと、切れてしまったこと、憎悪に変わったこと。
そのことへの後悔、気落ちしてしまったこと、もう会うことはないというフィジカルな現実。
失敗した人間関係こそ、実は最も重要なキーワードをたくさん含んだ修養への入り口のように思える。だからこそ気にするなとか、忘れろとか、安易ななぐさめでは修復できない心の傷であることと、その意味を何度も何度も検証することになる。

答えは何ヶ月も、何年も先に出るのかもしれないが、もっともっと考える必要はあるのではないかな。


イエスというブリティッシュ・プログレッシブ・バンドのキーボード/リック・ウエイクマンが脱退、アルバム1枚をパトリック・モラーツが担当、そしてその1枚でパトリックが脱退、リックが戻ってきたアルバムが「going for the one」だった。
決定的な亀裂の後の脱退や解散、裁判まで経由しながら、イエスは再結成にまで及ぶ。もちろん金銭面での問題や紆余曲折もいろいろあったのだろうが、音楽で傷つき、音楽でつながっていたものが切れたその後で、もう1度一緒に音楽をするという結実を見せてくれたイエスには、私個人的な思い入れもあるかもしれないが、ずいぶん感動させてもらった。

昨日は津山くんと「going for the one」について少し話した。このアルバムの曲で演奏されているスティーブ・ハウのギターは誰もマネが出来ない。このアルバムについても、ギターについても、音と音をつなぐことや人と人をつなぐことに関しても、私はもっともっと考える必要がある。


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kishidashin01 at 23:59│clip!音楽