2009年12月22日

その気になってるわ

高知には尾谷とふたりで高速をレンタカーで向かった。
車中ではいろいろな音楽をかけたが、今回は私が用意したものの中で、尾谷は中山ラビが気になったようだ。
おそらく聞いたことがなかったのだろう。

この曲は「ラビ 女です」というアルバムに入っている。


"その気になってるわ"

おぼえてる アンタ 海辺のあのこと
陽が落ちて人がいなくなり
桜貝もミドリに変わり
買いたての水着きてみた
腕ぐみしながら思ったわ
あたしアンタをはなれない
その気になってるわ
あたしアンタをはなれない


この、女性が彼氏のことを「アンタ」と呼ぶのが、このレコードを70年代当時聞いていた高校生であった私には、なんだか大人びて、そして新鮮に聞こえた。
17才の私はクラウス・シュルツや山下洋輔トリオなどを聞いてずいぶん背伸びしていたのだろう。多少甘えた夢のような、こんなラビさんの歌には無性にひかれたが、こんな単純な愛の夢物語のような歌を本当は好きだとは言えず、ひとりでこっそりと何度も繰り返して聞いていた。

結局はどんなに世界を斜交いに見てはいても、誰かに愛されたい、さみしいのは嫌だという、ごくごく当たり前の人間だったということだろう。
この曲を聞くと、当時の、やたら虚無ぶった高校生時代を思い出して、せつない。

Youtubeにありました。


女です+なかのあなた(抄録)女です+なかのあなた(抄録)
アーティスト:中山ラビ
販売元:Pヴァインレコード
発売日:2004-10-15
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kishidashin01 at 23:59│clip!音楽