2009年11月20日

切石智子著作集

切石智子著作集の発売日が12月4日に決まったそうだ。

切石智子著作制作blog

切石さんと初めて会ったのがいつか、どうしても思い出せない。でも90年代初頭だったと思う。渋谷ラ・ママか、なんばベアーズだ。どちらも想い出波止場のライブだったことを覚えている。

不思議で、ユニークな女の子だなという印象で、『ひろしげさ〜ん』と言いながら近寄ってきて、よく手を握られた。そしてあの目で見つめられると思わず後ずさり(笑)したものだ。
彼女が切り絵デザインや、文筆業を始めているのを知ったのはずいぶん後だったと思う。朝日新聞に切石さんの小さなコラムを見つけたことがきっかけだった。その頃もう私は東京に住んでいて、もしかしたら彼女も東京に住んでいたのかもしれないが、私が切石さんに会うことはなかった。


彼女の訃報を知ったのは2003年の初夏だった。この年の夏ははひどい年で、切石さんの後に林直人くんが、そして8月には突然段ボールの蔦木栄一さんが亡くなった。

私は切石さんの葬儀に足を運んだ。訃報の連絡は大阪からだったが、葬儀が東京だったため、その頃都内在住だった私がなんだか関西から葬儀に行けない連中の代表のような感じになった。
斎場では来場者のみんなが急な訃報にとまどっているようだった。
一般参列者の中では、私が第一番に焼香をあげたと思う。みなさんご焼香をと促されても、誰も祭壇に向かわなかったからだ。誰もが切石さんの死を認めたくなかったのだろう。私の後、焼香の列ができて、進行した。
来場者にはミュージシャンより出版関係の人が多かったように思う。知り合いとも出会えず、ひとり会場を後にしたのを覚えている。
早く帰ったのは『ひろしげさ〜ん』と、祭壇からあの声が聞こえたからかもしれない。


切石さんの著作集がまとめられつつあるのは、ベアーズにおいてあったチラシで知った。今年の夏だったと思う。発行に向けて制作中、という内容のチラシだったから、発行が近くなったらブログで紹介してあげようと、パソコンの近くにそのチラシをずっとおいていたのである。

限定1000部ということなので、きっと売り切れるだろう。
上のリンクからメールで予約できるので、ぜひ。きっとそれが一番確実に入手出来ると思います。
もう修正されているかもしれませんが、ホームページに掲載されている注文するメールのアドレスが「kiri@junebook.jp」で「@」が大文字になっており、そのままクリック>メーラーが立ち上がる状態でメールしようとするとエラーがでます。(迷惑メール対策だったんですね。。。)
@を小文字にしてからメールで注文してください。
送料&税込み&カンパで2500円を支払えばいいようです。
先着で切石智子によるイラストポストカードが1枚つくようです。


タワーレコードでも購入できるようです。
キリイシ 切石智子著作集
流通はP-VAINなんですね。ありがとうございます。でもP-VAINさん、1000部じゃあすぐに売り切れますよ。

切石さんの仕事はこんな感じでした。
切石智子資料室
このブログを読んでいるすべての女子に、おすすめします。

kiriishi



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