2009年11月17日

ノイズギターのこと

昨日のソルマニアのライブでは40個のエフェクターが使用されていたと書いたが、なにも1本のギターに40個のエフェクターを直列でつないでいるわけではない。

大野くんのギターは改造ギターでアウトプットが3系統あるらしく、またカツミくんのギターも2系統はあるだろうから、40を5で割れば1系統あたり8個、かな。ちょっと多いかな、やっぱり。(笑)

でもあまり使わないエフェクターもあるだろう。私もライブの時のフルセットだと5個+ボリュームペダルがあるから、そんなには変わらないかもしれない。

ノイズの演奏を知らない人や、ノイズ演奏初心者は、ノイズって楽器にエフェクターをたくさんつないでむちゃくちゃかきむしっているだけ、と思っている人が多いだろうが、何年も演奏をやっている連中は絶対にそんなことはしていない。

私は09の細い弦を張って、ちゃんとチューニングしているし、エフェクターも2、3個しか使用しないことのほうが多い。ノイズ・ギターはエフェクターではなく、結局は右手左手の奏法に比重がかかる。

もう一度言うが、チューニングしないと、むちゃくちゃな音は出ないのだ。
音楽から遠ざかろうとすると音楽的になってしまうので、むしろ音楽のコアに近づくことによって非音楽的になろうとするのである。

前にも書いたことがあるが、1本のギターと1台のアンプを使って演奏しながら、調子が良ければ5種類の音が同時に出せる。
これが出来るのは私の知る限り、私と灰野敬二さんだけである。
3種類の音くらいまではいつでも出せるが、ギター、アンプ、自分自身の調子がよくないと4種類、5種類は出ない。
ほとんどの聞いている人にはその差異はわからないかもしれない。
灰野さんがどんなふうに意識しているのか、1度聞いて見たいと思う。

あ、私が今年見つけた最大の新人ギタリスト、山家暁子さんの大阪のライブが決まりました。

『新春アルケミー東西バトルロイヤル2009』
2010年1月31日(日) 大阪・なんばベアーズ
出演:アチバンキー(from Tokyo)、犬餓村 with JOJO広重、山本精一、JOJO広重 with 山家暁子(from Tokyo)
前売り:1500円、当日:2000円

アチバンキーは山家さんがやっているバンドです。
みなさん、お楽しみに!






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