2009年10月23日

オートバイの失恋

大阪・なんばベアーズでライブ。

『佐伯慎亮写真集『挨拶』発売記念カーニバル!』ということで、私以外はチンポー、オシリペンペンズ、あふりらんぽ、アウトドアホームレスという出演陣とあって、会場は100人超の大入り満員。

佐伯慎亮くんは音楽では私と三上寛さんが師匠というか、熱烈な大ファンとあって、出演依頼をうけた時からこの日は「JOJO広重が三上寛を歌う」というスタイルでいこうと決めていた。

非常階段の新ドラマー、岡野太くんが私のバックでドラムを叩いてくれることになり、ちょっと豪華な「夢は夜ひらく」と、この日のためにと用意した「オートバイの失恋」を歌わせてもらった。

佐伯慎亮くんの写真集「挨拶」を買った人か、写真展を見に行った人なら必ず記憶していると思うが、水辺でうち捨てられた白骨死体(撮影はインド)と、やはり水辺にうち捨てられたバイク(撮影は日本)の2枚の写真が対になっている。
この写真集のハイライトとも呼ぶべき、とても素晴らしいショットだ。

となると、三上寛さんの永遠の名曲「オートバイの失恋」だろうと思った。



人から聞いた話だがナナハン族も逃げ出すような巨大なオートバイが日本海にむかってオイオイ泣いていたという

体を震わせてまるで泣いているように泣いていたという

考えてみればオートバイの悲しみなんて誰も歌にはしないだろうが、それに比べて人間の悲しみの歌はなんて多いことだろう

オートバイの失恋...




こんな歌詞の曲は三上さんにしか書けないが、今夜のライブにはみごとにマッチしたと思う。慎亮くん、写真集発売、本当におめでとう。

他のバンドのライブは多くは見れなかったが、最後のアウトドアホームレスのライブは本当に凄かった。
歌とロックとコミカルとシリアスとシュールとリアリティとシャーマニズムとお祭りと宴会とアートと希望と絶望が混濁した音の渦となって、観客が踊りながらペニスを象ったミッコくんのオブジェが宙を舞わせる姿は、これは絶対に大阪のベアーズでしかありえない、本当にむちゃくちゃなライブだった。

アートであり、アートでない。
こんな存在の仕方は、大阪でしかありえない。
ミッコくんは来年アメリカに留学してアートを学ぶようだが、こんな大阪の濃厚な世界はおそらくアメリカにはないと思う。それ以上のものを彼なら見つけてくるだろうが、大阪のバカは世界一のバカだと思うが、いったいどうだろうか。





bike

kishidashin01 at 23:59│clip!ライブ