2009年07月05日

あの橋を渡って

岡山の藤田ゆか、本松洋子による女性DUO「手水(ちょうず)」は本当に素敵なバンドだった。
現在は解散状態で、もう活動再開はないという。
メンバーはそれぞれソロで活動を行っている。

音源的にはrev-node recordsのオムニバスCD「sidelights - rev-node compilation vol.2-」に2曲、CDR「手水」(RNCDR-004)に4曲、プレスCDによるフルアルバム「手水」(RNCD-008)に7曲、アルケミーからのオムニバスCD「The Night Gallery -21st century psychedelic underground-」に2曲、テイチク・エンタテインメントからのオムニバスCD「Alchemism - Alchemy Records 20th Anniversary Twin Best Collection」に1曲。おそらくこれが彼女たちが発表した音源の全てだろう。

今で言うなら、とうめいロボや穂高亜希子、 松倉如子などのファンなら、必ずこの手水の音楽は聞いて欲しい。先ほど紹介した作品はたいがい現在でも入手可能だ。

音楽としては海外で言うところの「beautifully minimal female dream psych」というジャンル(?)になるのだろうが、幻想的という度合いなら、過去のエンジェリン・ヘヴィ・シロップ、とうめいロボをも超越したものがあると思う。未聴の方は、ぜひともトライしていただきたい。

私は最近は「sidelights」に収録の「あの橋を渡って」という曲を繰り返し聞いている。


<あの橋を渡って>

あの橋を渡って
どこにでも行けるとしたら
緑に光る森をぬけて
枯れた大地へ
行こう

あの汽車に乗って
どこにでも行けるとしたら
ネオンに光る町をぬけて
闇に囲まれに
行こう

あの海を渡って
どこにでも行けるとしたら
水面に光る しぶきあびて
カモメより高く
飛ぼう

あの虹を渡って
どこにでも行けるとしたら
あなたを連れて 逃げていくの
誰も知らない場所へ
行くの



手水の曲は藤田・本松のデュオで歌われる曲も多いが、これは名曲「ラプンツェル」同様、本松さんが全曲通してソロで歌う1曲。すがすがしく、そして永遠の世界への憧憬を見事に完成させた逸品だと思う。
この曲を聞いていると、今すぐに死にたくなるなあ。
そう、何度も思ってしまう。

今、私の葬儀がもしあれば、出棺の時にはこの「あの橋を渡って」を流してほしい。
もちろん、佐井好子/遍路でも、ギャヴィン・ブライアーズ/タイタニック号の沈没でもいいけれど、今はこの手水のこの曲だなあ。
なんだか今、切実にそう思っているのです。





本松洋子さんのソロが8月30日、京都で聞けます。
http://www4.plala.or.jp/baru/ibento.html


手水・作品購入はこちらから。
rev-node records
http://rev-node.hp.infoseek.co.jp/index.html



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