2009年06月26日

ドイツ・3日目

何もしていないのに、ドイツ3日目。
今日からライブイベントで、今日は地元ミュージシャンとセッションかと思っていたら、今日は私の出演はないという。あれれ。

非常階段+マニ・ノイメイヤーという構成で明日出演するので、面々の到着をホテルのロビーで待っていると、なにやらあやしげなカップルがチェックインしてきた。
男は50才くらいのごま塩頭、女性は20才そこそこかもしかしたら10代かな、という感じで、どう見ても不倫カップルっぽいなあ。

やがてマニさん一行なども到着、わいわい話していると、主催者が登場、おお!と、私に先ほどの不倫カップルを紹介しようとする。実はごま塩頭の男は今夜出演のホワイトハウスのウィリアム・ベネットだった。おお、そういえばその顔は。ははは。

ライブ会場の「メガフォン」はレーバークーセンからさらに北に20キロほど行った山の中の小屋だった。日本のみなさんは信じられないかもしれないが、海外のライブ会場は『ええ?こんなド田舎でライブするの?お客さん来るの?』というような場所だったりする。東京で言えば、群馬の山奥の小屋でノイズのライブするようなものですよ。
メガフォンのまわりは畑と牧場。牛や羊が放牧されている。どう見ても山の青少年保養所センターという感じにしか見えない。
すごい場所だなあ。

しかし会場の周りには全身黒ずくめのゴシックパンク風兄ちゃんがたむろ。会場はちょっとしたクラブのような作りで、地下にはレコーディングスタジオも完備されていた。よくこんな場所にみんな来るねえ。

ライブはイギリスのSATORIというバンドの他はドイツのバンドのようだった。ドラムやギターといった楽器を使うバンドは一切なく、ラップトップか発信器で、映像スクリーンにダークなイメージを投射しながらのインダストリアル、もしくはアンビエンド・ゴシック・ノイズ、という有様。会場にはTG、COIL、SPK、ホワイトハウスのTシャツを着た兄ちゃんがいっぱいで、ドイツのノイズって結局はこのあたりにルーツ&帰結するのかとちょっと食傷気味。

ヨークに聞くと、彼はジャーマンプログレッシブなんかには詳しいが、普通の若者はぜんぜん知らないし、音楽通でもマニ・ノイメイヤーのことはあまり知られていない、知っていても「昔の人」というイメージだという。

だんだんに疲れてきたので、トリのウィリアム・ベネットは見ずに先にホテルに帰ってしまった。
後日聞いたところ、ウィリアム・ベネットは彼女をステージにあげて5分ほど詩を朗読させ、その後はラップトップでノイズ演奏だったそう。うーん、手をぬいていますなあ。やはり彼のメインは不倫旅行かな。(笑)



kishidashin01 at 23:59│clip!