2009年03月21日

書いてあることは間違っていることもある、ということ

昨夜、打ち上げを早めに失礼して、機材を事務所に運び上げている最中に携帯に電話。徳島の小西さん。

小西さん曰く、今発売の週刊誌「SPA!」にハードスタッフのことが書かれている部分があるということ、書かれている中身に間違いがあるが、それはそれ、という内容だった。

今朝になって出勤前に駅の売店で週刊SPA!購入。普段は気にもとめないし、まず買うことも読むこともない雑誌だが、まあ内容のない週刊誌だこと甚だしい。じゃあ他の週刊誌が内容があるかと言えばそうでもないだろうから、いたしかたない。

ハードスタッフのことを書いてあるページはすぐ見つかった。文化人(?)2名による対談の中に出てくるが、私はこのおふた方は存じ上げない。
ハードスタッフのことはいいのだけれど、フューをもう過去の人のように書いてあったり、原爆オナニーズのことを「原オナ」と通ぶって語っているわりに関西のバンドのように発言していたり、フュー、アーントサリー、INU、原爆オナニーズの映像が残っていない(各々残っていますね)だろうと推測していたりと、つっこみどころ満載。
まあ実際はこのように話されていないかもしれない。編集者がテープおこしして適当にはしょって書いている可能性もあるからだ。しかし週刊SPA!の読者の大半にはINUとかアーントサリーとか林直人とかはなんのことかわからないし、逆に知っている人にとっては「間違いだらけじゃないか」という印象を残すのみである。

まあ知っているようで知らないことは誰にだってある。言い間違え、勘違い、漢字の読み違えなど、いくらでもあるだろう。その揚げ足をとったってしかたがない。
ネット上に書いてあることなら疑うことはよくあるだろうが、紙の本に書いてあることは本当だと思ってしまうかもしれないが、実際は間違っていることが書いてあることもちょくちょくあることであることをよく知っておく必要がある。

困るのは、人が"ファンです"と言いながらそのファンである対象について間違える時である。

以前、私が東京でスポーツカードショップを立ち上げた1992年か93年ころ、来られたお客さんガマイケル・ジョーダンのことを話の中で『ミッチェル・ジョーダン』『ミッチェル・ジョーダン』と何度も繰り返し言うので、こちらも「それは違いますよ」と言う機会を失い、ついに帰られるまでに修正できなかった思い出がある。

こういうのはまだ笑えるが、もっと困る時がある。
『JOJO広重さんですよね!非常階段の!ファンです!』と言ってこられる分にはかまわないが、それに続けて『非常階段、昔はすごかったですよね!もう全然ライブやってないんですか?もうやらないんですか?』と、いや、今も現役で、日本国内はもちろん世界のあちこちでライブやっていることも知らない「自称JOJO広重ファン」には、困る。
ファンなら私のスケジュールをアルケミーのページで見るか、せめてこのブログでも読んでいるのではないのか。まあ百歩譲ってネット環境がない生活をしているにしても、ファンだと言うからには最近のライブとか、CDのリリース状況くらいは知ってそうなものだ。
そういう人に『いや、私は今でも毎月ライブもやってます。ソロもセッションもバンドもね』と話したところで、たいがい次回の私のライブには来ない。
つまりその人は愛想で「ファンです」と言った程度で、こっちがまともにうけたほうが間違っているのかもしれない。

そういえば1997年にイタリアのフィレンツェにライブに行った時、ポスターに「非常階段!JOJO広重!元ボアダムズ!」と書いてあって、けっこうげんなりした。主催者に間違っているよと言うと『元ボアダムズじゃなかったのか?おー!でもこういう間違いはよくあることだ』と、もうさらにグダグダのお返事で、その後の当方のライブももうグダグダだったことをよく覚えている。

まあ「書いてあることが間違っていることは"よくある"」ということで。これを読んでいる各雑誌の編集者のみなさん、どーぞよろしく!

kishidashin01 at 21:59│clip!読書