2009年03月18日

坂田明さんと共演決定

坂田明さんからメール。
8月22日に大阪なんばベアーズで行われる「非常階段結成30周年記念ワンマンライブ」に坂田さんにゲスト出演をお願いしていたのだが、ご快諾いただいたのである。

この間のスウェーデンでの出会いから発展したものだが、坂田さんと私の接点は古い。

おそらく私が中学3年生か高校1年生の頃だったと思う。1974年か1975年頃だったろうか。同級生のIくんの家で、初めて山下洋輔トリオのLPレコードを聞いた。
驚いた。驚愕したと言ってもいい。こんな音楽が世の中にきっとある、と思っていた音楽がそこにあった。フリージャズ。初めてフリージャズを聞いたのが、その山下洋輔トリオの演奏だった。

山下洋輔(p)、森山威男(ds)、坂田明(as)。山下洋輔トリオ最強のメンバーの、熱い熱いライブ演奏に、正直、ぶっ飛んだ。当時ジャズ狂いだったIくんのレコード解説、うんちくも面白かった。
我々のフリージャズへの思いは、やがてドラマーだったIくんと、フリージャズとロックを融合したようなバンドを結成することになる。SLOTHとIくんによって名付けられたそのバンドは、私が組んだ最初のバンドとなった。1977年のことだ。

Iくんは頭士くんとのコンビの非常階段を解消した後、再編された1980年の非常階段に参加、実際は1981年の数回のライブに参加したはずだ。約20年後、何度か非常階段の演奏に客演してもらっているが、やはり30周年記念ライブにはIくんにも参加してもらおうと。

そして坂田さんが参加してくださるのなら、Iくんと私がバンドというものを組むきっかけとなり、私にとってはフリージャズ、即興演奏との出会い、その後の非常階段からアルケミーレコード、現在に至るまでの音楽生活のきっかけとなった、その坂田さんと、Iくんと、そして私とのトリオでのセッションをしてみたいと思っている。もちろんその後はメンバー全員の非常階段にも坂田明さんにサックスで参加していただく。初期非常階段には上さんというサックス吹きがメンバーでいたが、ずいぶん久しぶりのサックス奏者との共演だ。

35年来の、私やIくんにとっての夢の共演は、きっと観客にとっても、なにか大きなものを伝えられるライブになると思う。
64才の坂田明さんにとっても、なにかを感じてもらえるような、そんな演奏にしたい。
ご期待ください!


kishidashin01 at 22:56│clip!音楽