2009年01月08日

エベレストより高い山

昨日と今日、飛騨牛の「安福号」の細胞からクローン牛が作られていたニュースがテレビで流れる。

クローン技術で思い出すのはSF小説「スペアーズ」である。
スペアーズ
スペアーズ


本自体は絶版のようだが、アマゾンで古本なら1円で買える。

人間のクローン。自分のクローンを作ろうと思っても、大人になってからクローンを作っても生まれてくるのは赤ちゃんのクローンである。
なので、赤ちゃんが生まれた時に本人のクローンを作っておく。クローンは人の目の届かないところで飼育される。もし本人が怪我をしたり、病気をしたりすれば、そのクローンからパーツ、すなわちスペアを持ってくればよい。例えば肺ガンになれば、クローンであらかじめ作っておいた「自分」の肺を切り取って、ガンに侵された肺と取り替えればよいのだ。

こんな不気味な設定がベースのSF小説がこの「スペアーズ」だが、小説自体はもっともっと不可思議な近未来SFに仕上がっている。
かなりグロテスクなホラーSFっぽいシーンもあるので、女性にはちょっとすすめないかな。

この話の中で「エベレスト山より高い山が発見された」というニュースが流れるシーンがあって、この小説を印象深いものにしている。
エベレストより高い山がなぜ今まで発見されなかったのか、なんて考えるだけで楽しいじゃないか。


しかしクローン技術で食物問題が解決したり、マンモスが現代に復活したり、本当に現実になるのですかね。そんな時代は来ない気がする。
アーサー・C・クラークの小説だったかどうかは忘れたが、未来の食事は肉や野菜など、「生きていたものの死骸を食べる」という習慣はなくなっているという設定があった。こちらのほうが実際の近未来に近い気がするなあ。
これならヴィーガンの秋田さんでも納得いきますかね。


kishidashin01 at 23:04 │clip!読書