2008年12月19日
声の小さかった人
今年ももうすぐ終わる。
今年も、何人か、気になる人が亡くなった。
知人、ミュージシャンの関係はそんなに多くなかったかな。今年前半にはクラウス・ディンガー(元クラフトワーク、ノイ)や川内康範などが亡くなったが、もう晩年という感じだったから、そんなにがっかりしたわけでもない。
デイヴ平尾さんは1度も会うことがなかった。生ライブで「ひとり」を聞きたかった気もする。
赤塚不二夫さんは追悼盤となったCDのレビューをスタジオヴォイスでさせてもらったが、10数年前にニアミスは何度かあったが、ついにご本人に会うことはなかった。
遠藤実さんに国民栄誉賞というのはどうかと思う。きっと亡くならなかったら、麻生首相は思いだしもしなかったろうから。
今年亡くなった方で一番残念なのは、市川準さんだろう。59才は映像監督としては早すぎると思う。
市川さんの作品は、映画よりはCMのほうが好きだった。
最初に注目したのは「恋は、遠い日の花火ではない」のCMで、今でも思い出に残る好きなCMだ。
こちらは市川さん監督作品だったかどうかは、忘れた。たぶんそうだろう。
中年になって、恋する気持ちを思いだす瞬間。
こんなに切ない瞬間をわずか30秒のCM映像に押し込めたのは、この市川準が最初で最後ではないかな。
そしてそれは中年世代のセンチメンタリズムだけではなく、人が普通に生きることのすぐ横に幸せがあること、普通であることの素晴らしさをも、このCMの中に生き生きと映像化できているではないか。
長塚京三はこのCMのイメージを一生引きずることになったし、そしてそれは正解だったようにも思える。もう1度長塚を使った市川監督作品を見たかった気がする。
市川順監督に死について、コメントしている素敵なブログがあった。
そうね、広告人なら、そう思うよね。
冥福を祈ります。
市川準さん
今年も、何人か、気になる人が亡くなった。
知人、ミュージシャンの関係はそんなに多くなかったかな。今年前半にはクラウス・ディンガー(元クラフトワーク、ノイ)や川内康範などが亡くなったが、もう晩年という感じだったから、そんなにがっかりしたわけでもない。
デイヴ平尾さんは1度も会うことがなかった。生ライブで「ひとり」を聞きたかった気もする。
赤塚不二夫さんは追悼盤となったCDのレビューをスタジオヴォイスでさせてもらったが、10数年前にニアミスは何度かあったが、ついにご本人に会うことはなかった。
遠藤実さんに国民栄誉賞というのはどうかと思う。きっと亡くならなかったら、麻生首相は思いだしもしなかったろうから。
今年亡くなった方で一番残念なのは、市川準さんだろう。59才は映像監督としては早すぎると思う。
市川さんの作品は、映画よりはCMのほうが好きだった。
最初に注目したのは「恋は、遠い日の花火ではない」のCMで、今でも思い出に残る好きなCMだ。
こちらは市川さん監督作品だったかどうかは、忘れた。たぶんそうだろう。
中年になって、恋する気持ちを思いだす瞬間。
こんなに切ない瞬間をわずか30秒のCM映像に押し込めたのは、この市川準が最初で最後ではないかな。
そしてそれは中年世代のセンチメンタリズムだけではなく、人が普通に生きることのすぐ横に幸せがあること、普通であることの素晴らしさをも、このCMの中に生き生きと映像化できているではないか。
長塚京三はこのCMのイメージを一生引きずることになったし、そしてそれは正解だったようにも思える。もう1度長塚を使った市川監督作品を見たかった気がする。
市川順監督に死について、コメントしている素敵なブログがあった。
そうね、広告人なら、そう思うよね。
冥福を祈ります。
市川準さん