2008年12月15日

我々の、夢の丘

徳島からハードスタッフの発行人・小西さんが大阪に来られた。
ハードスタッフ12号が無事発刊されたので、関西の協力者や関係者でささやかなお祝いの会を催すことになったからだ。

もうハードスタッフを20冊以上売っている中古レコード店・○か×で集合し、7人で近くのお店で約3時間、楽しいひとときを過ごした。
小西さん、お疲れさまでした。いい本ができて、本当によかった。

今日は小西さんがどうしてミニコミを発行することに至ったのかという、小西さんの大学生時代の話を少し聞けた。本当に小さな小さなきっかけだ。
またこのことはあらためて書きますね。


そもそもハードスタッフは徳島という四国の、その中でも小さな町で作られ、発行されているミニコミにすぎない。その発行ペースも最近は10年に1冊、15年に1冊という超スローペースだ。
それなのに、ミュージシャンや作家や文学者や研究者や執筆家などにちゃんとつながっていき、実際に当人に会ったり、コンサートを企画したりしていること。
こんな手作りの自費出版のミニコミが、大手CDショップや大型書店、アマゾンでも買えるようになっていること。
そしてきちんと若い読者に届いていること。
こういったことは、地方に住む、音楽でも文章でもなんでも、なにかを発信しようとする人たちにとって、大きな希望につながっているのではないかと思う。
例えどんな田舎に住んでいたとしても、別に大都会に出て行かなくても、なにかを作ったり、誰かに思いを届けることはできるのだ。


今日は小西さんから、ディスクユニオンでのハードスタッフについて、インディーズの仕入れ担当のMさんと少し行き違いがあったことをおしえてもらった。
私がこのブログでハードスタッフをディスクユニオン店頭でも販売すると、仕入れ担当者に伝わる前にフライングで書いてしまったため、ユニオンの店頭や仕入れの方にご迷惑をおかけしたようだった。この場で申し訳ないが、お詫びします。
ディスクユニオンの金野さん、インディーズ仕入れ担当のMさんに、JOJO広重が謝っていたこと、よろしくお伝えください。

もう一件、私がハードスタッフで「代書人バートルビー」について書いたことにより、地獄変・田中くんがその本を読みたがったことをこのブログに書いたが、今日の宴会の席に出席した女性から、自分がわけあって「代書人バートルビー」の本をだぶって持っているので、1冊を田中くんに渡してほしい、と預かった。
田中くん、また都合のいい時にとりに来てください。

このこともそうだが、あの本が読みたいなとか、あのアルバムが聴きたいなあと思えば、そしてそう思っていることを発信すれば、こうやって思いもかけないところからそれがまわってくることもある。
私自身、そういった「希望を持っていればいずれは出会える」ということには、何度も遭遇している。
簡単にドリーム・カム・トゥルーとまでは断言できないけれども、時間はかかる時もあるけれども、夢は希望を失わなければいつしか叶う、時もおおいにある。

聞きたいなと思う音には、いつか出会える
見たいなと思う演奏にも、いつか出会える。

会いたいなと思う人に、会える時もあるのだ。

思うこと。
歌を歌うことも、文章を書くことも、人を好きになることも、大きな意味では根本で「思う」というところでつながっている。
それは信じてもいいんじゃないかな。



↓ここからも買えます。1500円以上なので、送料無料、かな?
ハードスタッフ 12号


kishidashin01 at 23:59│clip!日常