2008年11月29日

手渡せたこと

28日の真夜中(早朝)3時過ぎに、私が数日前にこのブログで紹介したテレビ番組『ことば あふれ出る教室〜横浜市立盲学校〜』がNHKで再放送された。
これを偶然、もしくは意識してか、高知のロックバンド・スワンの大谷くんがリアルタイムで見たようで、その時の気持ちを私にメールしてくれた。
彼なりの言葉で感動した旨が記載されていたが、彼のように私のブログでこの番組に興味を持って見てくれた人がいれば、それは嬉しいなあ。

いずれ私も林直人くんや、スペルマのランコさんや、ウルトラビデのコウイチロウや、非常階段の市口くんや、アウシュヴィッツのミツさんや、SOBのTOTTUANや、モンドブリュイッツの岩崎くんや、もっともっといっぱいの先に逝った友人たちと同じ場所に行くことになる。
でも大谷くんがこのNHKの番組を見てくれたことだけでも、私はもちろん、先人のみんなの思いをもちゃんと彼に引き継がれているのだということが、わかる。
そう思えば、もちろん今までの人生に後悔することはいくらあったとしても、次の世代につながるなにかをしているのだ。
それは目に見えないほどに細いかもしれないが、しかししっかりとした「糸」で結ばれていることを信じられる。

『ことば あふれ出る教室〜横浜市立盲学校〜』はDVDRに録画してあります。
私のブログの読者でこの番組を見逃した方、見たいと思う方はいつでもおっしゃってください。


今日は徳島の小西さんから「ハードスタッフ12号」が届いた。
しかし配送の西濃運輸、西心斎橋の担当者は以前から配達の段取りが悪く、例えばマルカバツやフォーエバーには昼頃届いたらしいのに、アルケミーには夕方まで届かなくて、ずいぶんいらない心配をしてしまった。
もちろん小西さんの書いた住所も正しく、私の携帯の番号まで書いてあるにも関わらず、配達員がアルケミーの入っているビルを発見できなかった模様。でも届いたので、よしとしよう。

届いたハードスタッフを見ていると、地獄変くんがさっそく買いに来てくれた。
嬉しかったなあ。これで彼にも林くんのことがこの本でちゃんと伝わる。
小西さん、私は地獄変くんが山崎くんにお金を払っている姿を見ただけで、ああ、小西さんがした仕事はもう報われたと思いました。
手渡しでこの本が誰かに届くこと、これはすごいことなんだ。
そう、思う。ホントに!

きっと高知のKクラブや明大前モダーンミュージックや中野のタコシェや新宿の模索社にももうハードスタッフは届いていると思います。みなさんもこの週末にこれらのお店にぜひ出かけて、店員さんにお金を払って手渡しで購入してください。
ディスクユニオンは大きなチェーン店なので、店頭に並ぶのはもう数日かかると思います。

ハードスタッフ12号、まだざっとしか読んでいませんが、よく出来ていますね。林直人年表やディスコグラフィのところ、ずいぶん苦労されたでしょう。「OUTISIDER」創刊号のリライトも見事でした。いい仕事ですよ。

10年ぶりの11号、15年ぶりの12号ときましたので、次号は20年後でしょうか、30年後でしょうか。(笑)
ハードスタッフ13号は私の特集をしてくださるとのこと、お互い長生きして、40年後とかに出すのもいいですね。

ハードスタッフ、町田康くんには本日郵送。
中谷くん、君にも送ったよ。一緒に林くんの墓参りに行った仲だから、小西さんが1部差し上げてくれってさ。お礼、言っといてね。
さて、他にも何人か、送らなきゃ。


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