2008年11月19日

「オズ」・・理由は−スケアクロウを助けるために

なかなか日本版DVDが出ない洋画がいくつかあるが、この『オズ(原題:Return to OZ/1985)』もDVD化されていない1本。

「オズの魔法使」はジュディ・ガーランド主演の映画があまりに有名で、そのリメイクや続編もなかなか制作されない。
この「オズ」はかなり正当な続編で、原作の続編である「オズのオズマ姫」「オズの虹の国」をベースに組み立てられた脚本を使用している。

今見てみると、SFXはかなりチャチだけれど、かなり細部にこだわった衣装や小道具がとにかく見事で、例えば不気味なキャラの「クルマー一族」はほぼ原作のイメージ通り具象化されたのではないだろうか。

数年前にCSのディズニーチャンネルで放送された以外は、レンタルビデオか廃盤のレーザーディスクで見るしかない。
私はレーザーディスクプレイヤーをまだ持っているので、字幕版で見ることができたが、ちょっと簡単には見れない映画であることは確かかもしれない。

英語版DVDは米盤で出ているので、特にDVD化に権利問題があるとは思えない。おそらく出してもたいして売れないだろうという国内メーカーの算段か、もしくは担当者がリリースを思いついていないだけなのかもしれない。もったいない1本だと思う。
ディスニー日本支社の方、ぜひご一考ください。


私がオズ・シリーズが好きなのは、主人公やストーリーがなによりも「友達」を大切にするからだろう。

お金も大事、家族も大事、将来も大事、人生も大事、仕事も大事、恋も夢も大事かもしれないが、きっとなによりも一番大切なものは友達だと思う。
利害でもなく、血のつながりもなく、なんの関係もない存在の人間と、友達という心の糸で結ばれている関係だからこそ、尊いのだ。

糸を、自分の都合で切るんじゃないよ。

ね。


ozzzz

kishidashin01 at 22:43│clip!映画