2008年10月28日

一万年、後....。

宇波くんが音楽を担当したという映画「一万年、後....。」と、CD「HOSE」が届いた。
さっそく「一万年、後....。」を見てみた。

この映画の監督・沖島勲は若松孝二監督の助監督を務めていたという。でも宇波くんからは沖島さんは「まんが日本むかし話」のメインのシナリオライターだったという情報をもらっていたので、内容はどうなるのかと期待していました。

映画は、昭和の頃の自主映画のようなタッチで進行、まさか21世紀にこんな映画が新作で見れるとは思っていなかったけれど、HDビデオカメラの画質が、いわゆる昭和>フィルムのタッチとはまるで違うので、なんだか新劇の舞台中継のテレビ番組を見ているような錯覚にもおちいる。

阿藤快演じる"男"が次元を超えて一万年後にやってくる。そこは昭和の貧しいとある家の一間で、そこに住む中学生の男の子と小学生の女の子との会話によって、一万年後の地球の姿が徐々に浮き彫りにされてくるという展開だが、近未来SFというよりは、なんともシュールな演劇の舞台のように物語は進行する。

悪夢、それもけっこうタチの悪い夢。映画全体の印象はそんな感触だが、もう70才近い監督のこの映画は、21世紀の若い観客になんとも不思議な居心地を提供している。なんともヘンテコな映画だが、一般の評価はどんなもんなんだろうか。
大阪ではプラネット+1で今年の2月ころ上映されていたようだが、当方は全く知りませんでした。宇波くんも大阪に来ていたのかな?

おもしろかったのはかわいい小学生の女の子役の遠藤恵里奈ちゃんが「膵臓の”すいちゃん”」になり、阿藤快が”なかちゃん”になってダンスをするシーン。このあたりで阿藤快が演じる一万年前から来たという男は、実は死んでいるのではないか(酒の飲み過ぎで膵臓をこわして?)と思ってしまうのだが、どうだろうか。

宇波くんの作った音楽(音)はすぐわかりました。サントラ盤もあるのかな?

CD「HOSE」は宇波くんのバンド?もしくはユニットなのだろうか。これは管楽器やアコースティックな楽器で、コンテンポラリー+ジャズのテイストのインストアルバム。これも21世紀の作品とは思えないけれど、ちゃんと構成されている楽曲で、ずいぶん安心して聞けました。

宇波くんとか杉本拓さんとか大友良英さんとかは、やっぱりなにかがちゃんとしてるんだよなあ。
アルケミー関連の連中とか、ベアーズ周辺とか、大阪のモロモロとか、やっぱりいいも悪いも「ちゃんとしてない」んですよね。
ロック、っていうかね、ジャズやコンテンポラリーでは決してなくって。それが強みでもあり、当然ながらウイークポイントでもあるわけでね。
大阪は永遠に大阪なんですよ、はいー。

ato

kishidashin01 at 17:46│clip!映画