2008年09月11日

夢は夜ひらく

明け方、夢を見た。
どこかのライブハウスにいて、楽屋でミュージシャンたちと話をしている。少し離れた場所で、亡くなったはずの林くんが誰かと話をしている。あれ、林くんは亡くなったはずなのに、と気がつき、となりの男に『今年は西暦何年?』と訊いている自分がいた。

ここのところ、ハードスタッフ12号のために林くんについての原稿を書いたり、他の方が書いた林くんについての原稿を読む機会が多かったので、夢に見たのではないかと思う。

林くんのみならず、すでに亡くなった友人は何人もいる。例えば易のようなものを勉強しだしたのは、こういった友人たちのことがきっかけだった。
不幸なこと、うまくいかないことは、人間が生きているうちには何度もあるだろう。でも、若くして死ななくてもいいのではないか。その避凶の道のひとつを模索する中で、勉強することになったのだと思う。

100%当たる占い師なんていないし、なんでもわかる人間なんていない。細木とか、江原だとか、なんでもわかるなら、ビンラディンがどこにいるのか、当ててみればいい。そもそも世の中に迷宮入りの事件なんてなくなる。占い師はみんな金持ちなわけでもないし、病気にならないわけでもないではないか。パワーストーンを売っているお店のオーナーは、その石のおかげで運がよくってみんな大金持ちか?そんなわけはないよなあ。

人間は神ではない。しょせん人間でしかないのだ。ただ、大きな難を小さな難にすることは出来る。エラーする回数をへらすことはできるはずだ。難が来ることを「なし」にはできないし、1回もエラーしない人間なんていない。

そもそも『インディーズレーベルをやりたいのですが』『ロックバンドを組みたいのですが』なんて言い出せば、どんな占い師に見てもらっても『それは儲からないからやめておきなさい』と言われるに決まっているではないか。占うまでもないわなあ。(笑)

でも、インディーズレーベルはなくならないし、バンドはなくならないし、儲からなくてもやるやつらはたくさんいる。そしてやったことで悪いことばかりではなく、お金では得られないような喜びだっていっぱいあるし、素晴らしい仲間と出会えることもたくさんあるはずだ。

答えはひとつではない。ありえない。
答えがひとつしかないなら、すべての結婚は失敗であることになるぜ。(笑)


人間は何度も失敗し、エラーし、後悔し、反省し、怒り、涙し、でも許し、いとおしさや優しさの中に希望を見つけていくのだ。
「夢は夜ひらく」とは、そういうことなのだ。



kishidashin01 at 23:27│clip!日常