2008年08月25日

名前

1978年頃、京都の学生だった私は毎日のように寺町今出川のほんやら洞の向かい側にあったハードロック喫茶「ニコニコ亭」に出入りしていた。ここで耳をつんざく大音量でハードロックをきくためで、JBLスピーカーの前でもう耳の限界に近づくような凶音を日がな聞いていた。

お店では「キャプテン・ビヨンド」がお気に入りだったようで、行くとたいがいはキャプテン・ビヨンドの1stがかけられてた。

キャプテン・ビヨンドはディープ・パープルの初代ボーカリストのロッド・エヴァンスのバンドだったが、どうも末路はあわれなものだったようだ。
「偽ディープ・パープル事件」というのもあったようで、ロッド・エヴァンス以外はディープ・パープルのメンバーのそっくりさんを集めて、それでいながら「ディープ・パープル」として地方でライブをして金をかせぐという興行をした経緯があるらしく、時代も時代だとは思うが、なんともいえない顛末である。
英語版ですが↓
「偽ディープ・パープル」についてのページ(英語)

たしか似たような話がマンガ「ど根性ガエル」にあったな。野口五郎ではなく野ロ(カタカナのロ)五郎、森昌子ではなく森日日子(もりひひこ)とかが歌謡ショーをする話だったような記憶がある。


しかしバンド名の権利についての事件はその後もけっこうあったね。イエスのバンド名の権利はクリス・スクワイアが持っていて、メンバー全員がイエスのメンバーなのに「アンダーソン・ブラッフォード・ウエイクマン&ハウ」というバンド名の時もあった。そのバンドの来日公演行ったな。
ピンク・フロイドのバンド名もギルモアが権利を持っていたりしていたかな?
ソフト・マシーンの名前の権利も、途中からバンドに参加して最後までメンバーだったカール・ジェンキンスが持っているため、他のメンバーはソフト・マシーンの名前を使えず、「ソフトワークス」とか「ソフトヘッド」とか「ソフトヒープ」とかの名前でバンドを運営せざるをえなくなっていたはずだ。


バンド名の権利ねえ。結局は、お金かな?

偽非常階段はアストロの長谷川くんと日野繭子さんとコサカイくんでやったな。

1981年ころ、スターリンがその名前ではライブが出来なくなって「レーニン」という名義で大阪天王寺のマントヒヒでライブをしたことがある。非常階段が対バンでこちらも「異常階段」とか「異常猥談」とかにしよう、とかメンバーの岡くんと話していたのは覚えているが、実際対バンしたかどうかは覚えていない。たぶんしていないのではないかなあ。


kishidashin01 at 23:59│clip!音楽