2008年06月22日

会えない人

ここ数日でたくさんの人と会った。

ベアーズのスタッフ。最近のベアーズ出演者、つまりは若手ミュージシャンの傾向や考え方、音楽の聞き方、音楽に対する姿勢について話してくれる。もちろんそれがすべてではないにせよ、いろいろ考えさせられました。
純粋なノイズを演奏するバンドは今若手ではいない、という話も。

経理のSさんとマルカバツのYさん。中古CD屋の現状や、売れ方、在庫の回転のしかた、セールの現状などについて。音楽の流通の末端であるショップの最前線の話はいつも興味深い。音楽が実際はどのように聞かれ、ものが売れない時代とはどういうことか、そのあらましが見えてくる。どんなネットの情報よりも、えらそうなアドバイザーやスーパーバイザーの理論よりも、実際の売り場に立つひとりの店員の見ている現実のほうがリアルである。

名古屋であったtさん。tさんは最近大量のCDを購入している。『広重さんは(過去にリリースされた作品の中で)欲しいCDとか、ないんですか』と聞かれ、自問するも、ないという結論に達する。おそらく昨年リイシューされたディヴィッド・アレン/グッド・モーニングとリリエンタルで、私の探していたCDは終了した。もちろん私の知らない、聞いていない音楽で、聞けば驚愕してなぜこの音楽を今まで聞いていなかったのかと悔やむアルバムはきっとどこかにあるのだろうが、それを探す必要はもうなくなっている。


i-phoneの登場で、また音楽事情はもっと変わる気がする。音楽の形態はmp3でもう決定的であり、映像も携帯デジタルプレイヤーで見るケースが多くなるに違いない。問題はバッテリーの長時間持続力で、これが飛躍的に改善&低価格化がすすめばもう万事は一方向に進むのではないかと思う。

今日は名古屋日帰り。
羅針盤「会えない人」を聞く。



kishidashin01 at 23:59│clip!音楽