2008年06月21日

ドアラ、スターカードに

ここのブログをお読みの方のほとんどの方は興味がないかと思うが、カルビーのポテトチップスの商品に『プロ野球チップス』がある。

これはスーパーやコンビニでも販売されているが、野球カードが1枚おまけについているポテトチップスで、1袋60円。カードがついているもののポテトチップスの中身は少なく、お菓子としては割高だが、カード目当てで購入する人がほとんどなので、内容はどうでもいいのかもしれない。

このプロ野球チップスは1973年から毎年販売されており、もう35年も続いているロングセラー商品である。
ここ何年かは、たいがいは1年に3シリーズ発売されており、3月の開幕時に第1弾(シリーズではなく「弾」とよぶのがカルビー。なぜかは不明)、6月下旬に第2弾、9月に第3弾が発売される。
年によってはイモ不足で6月の発売ができない年度もあったが(カルビーは国産のじゃがいもにこだわって商品を作っているのでこういうことになるのです)、今年は無事6月に発売になった。

レギュラーカードは1シリーズで96枚。それにサブセットとよばれるレギュラーとは別のシリーズ(ホームランバッターとか、開幕投手とか、オールスターとか)が数十種類あり、さらに出現率の低いスペシャルカードが20数種類あるのが通常で、つまりは60円のプロ野球チップスを100個食べても全部はそろわない仕組みになっている。それにダブるので、200個食べても全部はそろわない可能性もある。

いまはこういったカードの専門店やインターネットなどでバラ売りされているので、まあ通常はいくつかは自分で買って、ぬけている番号のカードを専門店で購入したり、コレクター同士で交換して補完していくことになる。
しかしポテトチップスを100個食べても全部そろわないのなら、これはもう子供にはとうてい無理な話で、カルビーも大人のコレクターを相手に商売している部分がある。

1個60円のお菓子とはいえ、いろいろなドラマや苦労話はたくさんあるが、ここのブログではそこまではふれない。

今年のこのカルビープロ野球チップス第2弾のすごいところは、「スターカード」に「ドアラ」が収録されているところである。
このスターカードは出現率の低いスペシャルカードで、各球団2選手が収録されている。プロ野球チームは12球団なので、全24種類。その球団のトップクラスの2選手がカード化されるのだが、中日ドラゴンズの2選手に投手の「川上憲伸」と「ドアラ」が選ばれているのだ。
川上選手は中日のエースピッチャーで、来年はメジャーリーグに挑戦するという選手だけに、スターカードに選ばれても当然だが、その次がチームマスコットの「ドアラ」というのは英断である。

みなさんもご存じのように、今年の春に発売された単行本「ドアラのひみつ」はベストセラー。どちらかといえばマイナーキャラだったドアラは今年大ブレイクしている。
もちろんそれもあってのスターカードにドアラの抜擢なんだろうが、じゃあ他の中日の選手はどうなる、人気はドアラ以下なのか。。。と、ドラゴンズファンはなかなか複雑な心境であろう。

このスターカードはポテトチップス約5袋に1枚の出現率、全24種なので、ドアラを引き当てる確率は120袋に1枚となる。
さらにこのスターカードはキラキラしたプリズム加工が表面にほどこされているのだが、このプリズムが波うっている「パラレル版」があり、こちらはさらに1/5くらいの割合でしか出ないので、パラレル版のドアラ・スターカードは600袋に1枚出るか出ないかということになる。

ということで、ドアラのスターカードパラレル版は、市場価格ではけっこうなプレミア価格がつくことは必至、このままではエースの川上選手のカードより高くなりそうである。チームマスコットがこういったスペシャルなカードに登場するのはカルビー野球カード35年の歴史の中でもなかったことで、ドアラ人気おそるべし、ということか。

中日ドラゴンズは一昨年はリーグ優勝>日本シリーズでは日本ハムに敗退、昨年はリーグ2位>プレイオフで優勝して日本シリーズ進出>日本シリーズ優勝とあって、今年はリーグ優勝&日本シリーズ優勝といきたいところだろう。ドアラ人気が後押しするかどうかはまだわからないが、ドアラの胴上げシーンは見てみたい気もする。

doara

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