2008年04月13日

同じ顔の男

黒澤映画のDVDは14枚も家にあった。開封もしていないタイトルも多数あり、どうやら数年前に台湾で購入し、そのまま押入で眠っていたようだ。
「用心棒」「椿三十郎」を見る。若い頃は「羅生門」が一番好きだったが、今なら「椿三十郎」のほうが好きかもしれない。


今日はGARADAMAの柿木がカード屋に寄ってくれた。いろいろ話をしたが、DOODLESのあっこちゃんの話にもなった。もうずいぶん会っていない。DOODLES名義ではもう活動していないので、それが残念という話もなった。

あっこちゃんは今はあみのめというユニット、寺島暁子+利光雅之のDUO形式で活動しており、昨年はAMSでもライブをしてくれた。来週には岐阜や、浜松のルクレチアでもライブを行うはず。そちらの地域の方は足を運んでみてください。ルクレチアは柳茶屋が対バンのはず。これもいいバンドです。

私はいまは髪の毛は短髪だが、10代〜20代前半の頃は長髪だった。ちょうどばるるさんや利光くんのような風貌で、彼らは優しそうだが、もっと目つきはきつくピリピリした雰囲気があったらしい。たぶん気持ちもすさんでいたから、きっといやなヤツだったと思う。(笑)
1979年末にウルトラビデでライブをした時、渚にての柴山くんが客席にいたらしく、ライブ後トイレで私とすれ違い、こわい思いをしたという思い出話を、昨年のAMSでのトークショーでしてくれた。

こんな不思議な話をすると広重さんはオカルトや神秘的なことが好きな人と思われそうだが、別にそんなことはない。そういったものはあるかもしれないが、だからといって何なんだ、と思うほうで、そんなものにまどわされないで欲しいとすら思っている。

で、何の話かというと、私はもうひとりの自分に会ったことがある。

自分と同じ姿をした人が世の中には3人いる、というが、1979年、19才か20才のころ、大学生で京都に住んでいた時代の話。
京都市内、三条河原町を少し南に行った東側に、十字屋河原町店というレコード屋があり、その日もレコードを見て、誰かと会う約束に少し時間があったため、となりのマクドナルドの2階で食事をした。食べ終わり、さあ店を出ようとした時、自分の斜め前の席に、自分が座っている。
服装は同じではなかったが、髪型、顔、メガネをかけているところもすべて、自分と同じ顔である。びっくりして少しの間相手を見つめていたら、その視線に相手が気がつき、相手も私を見てびっくりしている。その間、数秒。

何か見てはいけないものを見たような気になり、何ごともなかったように食べ終わった紙くずをダスターに捨て、マクドナルドの店を後にした。

利光くんやばるるさんと会うと、なんだかいつもそのマクドナルドの2階で見た自分と同じ顔の男のことを思い出すのだが、ふたりにはまだ話していない。


kishidashin01 at 23:59│clip!日常