2008年02月22日

バート・バカラック大阪公演

ファンダンゴのツネマツさんも、nu-thingsのスハラくんもブッチして、肥後橋のフェスティバルホールへ。
なんとかチケットを手配して、バート・バカラック大阪公演に行くことになった。
私のまわりには誰も一緒に行く人などおらず、ひとりで会場におもむく。
客層は年齢層の高めのカップル多し。そりゃそうだわな。10代は皆無、最も多いのが50代じゃないかな。会場は満員。

約2時間20分のコンサートだが、いやー、やられました。
こんな素晴らしいコンサートには、もう生涯出会えないのではないか、と思うような、音楽浴。

バート・バカラックは指揮、ピアノ、ヴォーカル、そしてバックは東京ニューシティ管弦楽団+バート・バカラック・バンドによるフルオーケストラ、黒人女性シンガーのドナ・テイラー、ジョシー・ジェームス2名に、男性シンガー/ジョン・パガーノ、ゲストにもう1名女性シンガーまであった。

私の知っているバカラックの曲はたいがい演奏された。でも時間が限られているので、メドレー形式でさらりと演奏されてしまうのもありましたが、しっかりフルで演奏してしまうとヒット曲だけで時間切れになってしまうのでしかたない。

バカラックのピアノのタッチ。
なんてやさしいタッチなんだろうと驚く。こんなピアノを弾く人は見たことがないなあ。
そして、声。もう今年で80才なので、枯れた声なんだけれども、なんともいえず、深い。声が深いのだ。
バカラックが歌う「アルフィー」「雨にぬれても」は本当に素晴らしかった。
拍手することしかできない自分がもどかしい、こんな気持ちのコンサートは初めてだった。

おそらく自分が見たポピュラーの音楽家で79才は最高齢だろう。そして、バカラックはやはり特別な存在だと思う。
もしジョン・レノンが生きていたとして、ポール・マッカートニーとデュオで今年来日したとしても、今夜のバカラックにはかなわないかもしれない。

そして、現役であるということ。
昨年の12月に出来た新曲で、まだレコーディングもしていないという「For The Children」がまた素晴らしい曲だった。
最初は静かに、そして希望をイメージさせるような曲で、ああ、今の(悲惨な)世界をこれから生きる子供達へ捧ぐ、さすがに年齢を重ねた音楽家らしい希望を込めた曲なんだなと思っていたら、後半、急速に曲が沈みこみ、そのままエンディングを迎えるのである。これには驚いた。実は希望ではなく内容の重い曲であるように思える。もしレコーディングされたら、もう1度聞いてみたい。

音楽仲間ではない友人が以下のYouTube映像をおしえてくれた。
http://jp.youtube.com/watch?v=s3xIktB7jTI

『いま自分がしていること、それがゴールです。これ以上望むことは許されないでしょう。このくらいにしておきなさい、という時がいつかは訪れます。今はそういうことは考えたくないですけど。』

このNHKのインタビューの中でのバカラックの発言だが、確かにそうかもしれない。
音楽にゴールがあるとしたら、今夜のコンサートのことかもしれないと、私も晩年に思うかもしれない。


帰宅後、テレビで「耳をすませば」の後半を見る。
エンドロールで、その後の杉村と原田が描かれていたのですね。
その「間」の描き方の素晴らしさに、しばし見とれる。


kishidashin01 at 23:59│clip!音楽