2010年11月

2010年11月30日

自転車のこと・2

私が小学5年生の頃、つまり1970年当時、どういうわけか、かなり派手な電飾ウインカーを装備した5段変速の自転車が流行していた。

こんなHPの記事があった。
自転車熱狂少年時代('70年代)

デコチャリとまではいかないが、自転車メーカー各社が荷台部分に付けたウインカーのデザインを競って新製品を続々発売していた時代であったのは間違いない。このHPの自転車カタログを見て懐かしく思う方のほとんどは50代だろうか。

私も親にねだって、確か3万円くらいしたブリジストンの自転車を、5000円6回払いの月賦にして購入してもらった記憶がある。
自転車屋さんのおばさんもこの事をよく覚えていて、後年まで『あの時は月賦で自転車を買ってくれたわねえ』と母に会うたびに話してくれていたそうだ。

この自転車のウインカー部分は中学生になった頃はもう恥ずかしくなり、自分で取り外した。ハンドルもドロップタイプに付け替えたが、本体はそのまま使用していた。中学、高校、大学時代まで10年以上もこの自転車を愛用していたように思う。

今はどんな自転車が流行しているんだろう。
単に安かろう、走ればいいでは、ちょっとさみしいな。


kishidashin01 at 17:12|Permalinkclip!日常 

2010年11月29日

マイナー/どらっぐすとうあ

京都・どらっぐすとうあの写真などを探していたら、同じアルバムから吉祥寺マイナーの写真も出てきた。

ウルトラビデで出演した時のもの、個人的に見に行ったNOISE(工藤冬里・大村礼子DUO)のもの、など。
アマルガムという、マイナーが発行していたミニコミの第3号も、ほぼ新品のようなコンディションで発見。

この時期のものを持っていたり、ライブテープをカセットで録音した人はたくさんいるだろうが、どこかでまとめていくような作業をしておいたほうがいいかもしれないね。

どらっぐすとうあ。
ふむ。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!音楽 

2010年11月28日

キャロットハウス

「Mちゃんのこと」で紹介したMちゃん。
Mちゃんは私が17才の時、1977年の6月から8月までの3ヶ月だけおつきあいをした彼女だった。私の"JOJO"というニックネームは彼女がつけてくれたもので、今でも大切にしている一部分である。

Mちゃんとは交換日記をしていたが、そこで一番話題になったのは、私が将来経営したいと思っていたロック喫茶のことだった。

私はレコードが大好きだったから、将来は今購入しているレコードを店内でかける喫茶店を経営したいと思っていた。ただ、当時京都に数多くあった、爆音でハードロックをかけている様式ではなく、基本は普通の喫茶店でちょっと変わった音楽、プログレッシブロックなんかを小音量で流しているようなスタイルを目指していた。

お店の名前は何にしよう、メニューはどうしよう、こんなデザインで、こんなテーブル配置で、スタッフのユニフォームは...。
Mちゃんとの交換日記では、もうすぐにでもふたりで夢のロック喫茶をスタートするかのような話題で盛り上がっていた。

Mちゃんがつけたお店の名前が「キャロットハウス」だった。にんじんとウサギを配置したお店のロゴも作ってくれた。いかにも女の子が考えそうなお店の名前。私は野菜嫌いでにんじんもあまり好きではないが、お店の名前はそんな感じでもいいかなと思っていた。

今日の今出川通り、寺町筋から少し西のあたりに「Half」というジーンズショップがあり、そこの2階に「FUBAIKAN」という喫茶店があり、Mちゃんとは何度もそこでデートをした。このFUBAIKANこそが、ふたりで夢描いていたキャロットハウスの原型でもあったのだろう。このお店はいつも女子大生でにぎわい、お店の看板メニューだったスパゲティはおいしく、焙煎のコーヒーがおいしかった。

もちろんMちゃんとは一夏の儚い恋に終わり、キャロットハウスも幻と化した。ロック喫茶、いや喫茶店という形態すら世の中からは消滅しつつあり、私も20代、30代、40代にいくつかのお店を開いたりもしたが、喫茶店を開店するようなパワーはもうなかった。これからもないだろう。

でもキャロットハウスという名前は33年も経った今でも覚えている。
実はMちゃんの写真は1枚も残っていないため、彼女の顔形も記憶はあいまいになりつつある。彼女とたくさん話したいろいろなこと、彼女と聞いた音楽の数々、彼女との甘く切ない思い出だけが、今も残っている。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!日常 

2010年11月27日

地獄

地獄はあるんだろうか。

あの世というのはどうもある気がする。でないと辻褄があわないことがあるし、占いを随分勉強して崇霊占などもするようになって、だからといって妙に宗教家ぶるつもりもないけれど、霊とか魂の世界というのは肯定的になってしまう。

小学生の頃から幽霊や妖怪、あの世の話、天国と地獄といった観念は大好きだった。神秘主義、神秘学のようなものに、子供の頃から憧れていた部分はあったのだろう。世界の不思議、奇跡、怪奇現象などにも興味を持っていた。

小学4年生の時にクラスで行った演劇で主役に抜擢、あの世に行って閻魔大王の前で裁かれる役を演じた話は以前にもこのブログで書いたが、きっとその演劇体験もその後の自分の人生に影響を与えている気がする。

閻魔大王がもしいるなら、数々の人間の善悪をたくさん見てきて、いったいどういう気分なんだろう。人間の悲しみや喜びを裁量する側の気分や気持ちはどんななのか、とても気になる。そんなものを延々と見続ける仕事って、地獄以外のなにものでもない気もするが、そうでもないんだろうか。

生きていて地獄のような生活をしている人はいくらでもいるだろうが、それとて永遠ではない。死という現世の最終は見えているわけで、死にたくないとさえ思わなければやはり「死ねば万事解決」ではないか。死なない人間など、いない。

地獄があるとしても、それは永遠ではない気がする。地獄でさんざん苦しんだとて、その先があるのではないか。
それに苦痛を永遠に近いほど受け続けたとて、人の心や魂が善に向かうとは思えない。それならもう一度現世に戻したほうが、人が人であることの理にかなっている気がする。

この世で生きていた時にしてきたこと。
善いことと悪いことを天秤にかけて、悪いことが多ければあの世で地獄に堕ちる。
本当にそんな単純なことなんだろうか。
むしろこの世でもらったもの、借りたものを返せない人間が、あの世で返すことになる、そういう考え方のほうがなんとなく納得できる。善いこと、悪いことという考え方は単純すぎるように思える。

まあ、死ねばわかるさ。
そう遠い先のことでもあるまいに。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!日常 

2010年11月26日

忘れてもいいよ

すきすきスウィッチ / 忘れてもいいよ


すきすきスウィッチの佐藤さんのことは、フジヤマのライブイベントで、白いシャツを着てジョナサン・リッチマンのカバーを日本語で歌ってくれたことをよく覚えている。

あんな素敵なライブは、そうそうなかったな。

CD化されて再発、おめでとうございます。
お元気ですか。



ああ、でも『忘れてもいいよ』って、なんて、なんて優しい言葉なんだろう。

私には、誰かにこんな言葉、一生言えそうにないや。


kishidashin01 at 23:56|Permalinkclip!音楽 

2010年11月25日

狼たちの午後

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CSで放送されていたので、ついまた見てしまった。
何度も見てしまう、好きな映画の1本。

この『狼たちの午後』は地上波テレビでも何度も放送されているから、見たことがある人も多いだろう。若い人では見たことのない人もいるかな?

アル・パチーノ、ジョン・カザール。
映画『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザーパート2』でも共演、好演のこの二人が出演している銀行強盗ものである。

もちろん銀行強盗は映画冒頭で早々に失敗。籠城することになってしまう犯人2人と刑事、人質の行員を描いた2時間強の作品だが、ダレる場面の一切ない、まれにみる傑作映画だと思う。監督はシドニー・ルメット。

パチーノとジョン・カザールはまるで「傷だらけの天使」のショーケンと水谷豊のように、かっこよく、かっこ悪く、悲しく、切ない。

ジョン・カザールは唯一、岸田森と同じようなタイプの俳優だと思う。
そして彼は岸田森とほぼ同じ年齢、42才で亡くなっている。
とても短い人生だ。そんな彼の人生をどこか象徴するかのような、この映画のエンディングが悲しい。




kishidashin01 at 23:16|Permalinkclip!映画 

2010年11月24日

母校消失

私の母校だった同志社中学校は今年の8月に、元々高校のあった岩倉に完全に移転してしまったようで、中学校の校舎や体育館などの建物は完全に取り壊されたようだ。

もう当時の場所に行ってもその建物がない。
まだそこには行っていないが、工事現場や更地になった場面を見ると、ちょっと切ない気持ちになってしまいそう。

失われるということは新しい出発であることはわかっていても、やっぱり切ないかもしれない。

まだ高校の校舎はあるのかな。
見に行きたいなあ。


kishidashin01 at 23:20|Permalinkclip!日常 

2010年11月23日

うまくいかないこと

例えばうまくいかないことがあっても、ずっとうまくいかないままであることはそうそうない。

確かにこのままであっては何も変わらない、ダメなままのことはあるよ。
でも、どこかを変えれば、ゆっくりでも変わっていくことはある。

たいがいは変えれないのは自分の心であって、相手や他人の心ではないのだ。
つきつめれば、それは人間の「欲」なのだという答えにたどり着く。

それが自分のためなら、愛すら「愛欲」になる。

うまくいかない時は、じっとしていてやりすごすことも必要だよ。

変わる瞬間が必ずある。その時に乗り換えるのだ。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!日常 

2010年11月22日

縁があることもあるけれど、縁のないこともあるね。

縁がある人もあれば、縁がない人もある。

無理には縁は紡げないし、無理に切ると傷跡が残る場合もある。

縁があるならば、がんばってみようかな。

努力はしたけれど、どうしても縁のないことでしたね。

そういうケースはいくつもありますね。


この縁は大切にしよう。

そう思える瞬間は、いくつもあるほうがいいね。


縁は円であるようになればよい。

また還ってくるような。

そう思いますね。


kishidashin01 at 18:50|Permalinkclip!日常 

2010年11月21日

CS映画

今住んでいるのは大阪だが、友人所有のマンションを間借りしている。その友人が契約していたらしいケーブルテレビの配線が残っており、もう契約解除したはずなのに、なぜかアナログ画質ながらCS番組がなんとなく見れていてラッキーだった。しかし今年の9月末でアナログ放送が終了したのか、この間からCS番組は見れなくなってしまった。

それではと東京に住んでいた時に持っていたスカパーのアンテナとチューナーを引っ張り出してきてつないでみると、これがまた契約もしていないのに、なんとなく複数チャンネル視聴できる。きっと放送もデジタルやハイビジョン放送に移行しているのだろうが、こういった古い機種のメンテナンスまで追いついていないのかもしれない。

しかし映画のチャンネルはものすごい数の作品を連日放送しているのだなと感心する。
昨夜は「スクール・オブ・ロック」を録画しておいた。ずいぶん昔に海外路線の飛行機の中で見た記憶がある。ロック好きなら見て損はない映画の1本だと思う。

いつまで見れるかわからないが、視聴できている間にたくさん映画を録画しておこうかな。
ゆっくり見る時間はなかなかなさそうだけれど。


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kishidashin01 at 12:39|Permalinkclip!映画