2010年03月

2010年03月31日

本当に楽しみにしていること

4月4日のイベントの宣伝になってしまうけれど、この日のライブは本当に楽しみにしている。

昨年の新宿ロフトのイベントでやった「原爆スター階段」のメンバーが全員そろうこと。

エッグプラントに出演していたRAPESやSUVBERT BLAZEがまた見れること。

ししょうこと北嶋建也くんの歌が久しぶりに聞けること。

元アウシュビッツの徳さんが出演して、バックで元アウシュビッツのコウヘイくんがパーカッションをたたくこと。

想い出波止場2010でジ・オリジナル・ウルトラビデのTaiquiくんがドラムを叩くこと。

大野くんやカツミや竹やんやイディオットや前さんなんかが今も現役で同じステージにたつこと。

小西さんも吉本さんもブッチャーもミッチュンもワッティも同じ会場にいること。

たった5年間しか営業していなかったライブハウス「エッグプラント」とKやんを軸にしてみんな集まれること。

もう亡くなってしまった面々や、会場に来れなかった面々の思いも含めて、こんな豪華な同窓会が開けること。


これってすごいことで、これって大阪だからできることで、これって本当に楽しみにしていいことなんだなあと思うよ。

非常階段もがんばりますね。
日曜日、4日はよろしくお願いします。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!日常 

2010年03月30日

京一会館の思い出

一昨日は京都でライブだった。京都でライブをする時は、MCで京都の思い出を話すことにしている。私は1959年生まれ、1982年に東京に引っ越しするまで京都市内在住だった。つまりは青春時代を京都で過ごしているし、70年代で10代を過ごしている。だからいい思い出はいっぱいある。


先日のライブでは映画館の話をした。京都市内でもだんだん小ぶりな映画館は姿を消し、シネコンスタイルが中心になってきている。美松劇場も東宝公楽も京極東宝ももうない。西陣大映なんて誰も覚えていないかな?千本日活はまだあるって?それはすごいなあ。

私の学生時代はロードショーも見たけれど、古い映画は名画座と呼ばれる二番館の映画館で見た。500円くらいで1日見ていたって文句は言われない。今のようにビデオなどなかった時代、映画は映画館かテレビでしか見れなかった。

名画館は京都は2件、祇園にあった「祇園会館」と京都市左京区一乗寺にあった「京一会館」である。
洋画の3本立てなんていうのは祇園会館で見た。ビートルズ映画4本一挙上映なんてのは祇園会館だ。キューブリックもジョージ・ロイ・ヒルもウディ・アレンもここで見れた。

京一会館は日本映画の複数本立てが多かった。小津、寺山、若松、マキノ雅弘、藤田敏八、日活アクション系など、もうむちゃくちゃなブッキングで、とうてい飽きることはなかった。ピンク映画も複数本立てで上映しており、まさに学生のための映画館だった気がする。

私は大学生のころ、つきあっていた女の子とピンク映画の3本立てに行ったことがある。ピンクといっても若松孝二の「十三人連続暴行魔」に阿部薫が出ているからといって見に行ったか、佐井好子が主題歌を歌った「夢野久作の少女地獄」を見に行ったのだと思う。

しかし彼女は連れて歩いていると目をひくほど可愛かった。見た目も幼く見えたのだろう。入場券を買う時にチケットのおばさんに『あんた年いくつ?』と、学生証の提示を求められた。大学生で18才以上なので入場は断れない。おばさんは私をにらみながら彼女に『あんた、映画の内容わかってるの?』と諭すように話しかけるが、そもそも彼女がピンク映画を見てみたい、という話からこの映画館に来ているわけで、彼女も映画を見るといってひかない。

で、実際に映画館に入って、たしか3本立てではあったが、1本だけ見て映画館を出た。するとチケットブースからおばちゃんが出てきて『そこの女の子!もう来たらあかんで!こんな映画、みんなウソやからね!信じたらあかんで!もう来んときや!』と大声で声をかけてくれた。

私も彼女も顔を赤くして、そして苦笑しながら京一会館を後にしたが、今にして思えばなんていいおばちゃんだったんだろう、なんていい映画館だったんだろうと思う。
そしてなんていい時代だったんだろうと。

京一会館の最後の方は、ビートクレージーがライブコンサートも行ったはずで、ヒデくんやしのやんやランコさんやイディオットは出演しているはずだ。私は出演はしていない。
映画館としては1988年に閉館しているようで、今は跡形もなく別の建物になっている模様である。

まぼろし映画館・京一会館

kishidashin01 at 20:57|Permalinkclip!日常 

2010年03月29日

生まれかわること

昨夜の京都アバンギルドでのライブ、私はともかく、bikkeの歌は絶品だった。
lovejoyの曲が中心だったけれど、素直な歌詞とそれを素直に歌うbikkeには、会場のみんなが声援をおくり、そして彼女の歌をこころで受け止めたと思う。

bikkeの歌に、生まれかわってもまた出会おう、という意味の歌詞がある。

人はみな生まれかわるのだ、ということはこの本にも書いてある。
生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える (PHP文庫)生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える (PHP文庫)
著者:飯田 史彦
販売元:PHP研究所
発売日:1999-09
おすすめ度:4.0
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この本のすべてを肯定するわけではないけれども、人の人生は短い年月でおわるけれども、やはり何割かの人はまた人間に生まれ変わって、また同じように生まれかわった人と出会い、その人を愛したり、夫婦になったり、親や子供になったり、友人になったりしていることはあるのではないかなと思う。

だとすれば今までの人生で出会った人々、うまくいかなかった恋人や伴侶、いい関係を持てなかった友人・知人、最愛の人などとは、実は前の人生で出会っているのではないか、またもしうまくいかなかった関係も来世でまた出会ってやりなおせるのではないか。
そんなふうにも思える。

生まれかわってもお前には会いたくない、そんなふうにも言われるかもしれないが、それでも、それでもやはり出会うのかもしれない。
それを悲しみととるのか、また会えると喜びととるのか、それまでは私には決められない。
いいことだけの人生なんてないように、いいことだけの人間関係なんて、ない。だからといってそれを避けるようでは、人間として生きている意味がない。人は人と出会い、そしてなにかを創造する生きものだからだ。

受けとめること。
わたすこと。
ゆるすこと。

そして、やっぱり、意志を強くもって、生きていくこと。


声が小さくて、だれよりも小心者で、いつも誰かの後ろで小さくなっているようなbikkeが、あんなに素晴らしい歌を大きな声で人前で歌っているんだもの。

君にだって、できるさ。



kishidashin01 at 21:47|Permalinkclip!ライブ 

2010年03月28日

若い血潮の

インキャパシタンツを見に、ベアーズへ。

昨日のイベントとはうってかわって、客席が若い。
MORTALIZED、core of bells、似非浪漫、インキャパシタンツという並びだったが、音も若ければ根性も熱意も若い若い。
つまりは血が煮えたぎっている。

インキャパシタンツ、もう10分長く演奏していれば、コサカイや美川がもう少し客席をあおれば、きっと火がついたように会場でモッシュがおこり、少々血を流す客もいたろうに。そんな感じ。だからダイブしたコサカイが普段なら地面に落ちるのに、大勢のお客さんに持ち上げられ、天井に手が届くほどに、まるで祭りの御輿のようにかつぎあげられたのだ。

ノイズってなにかね、と、灰野敬二さんによく詰問されるのだが、今日のようなインキャパシタンツのライブを見てもらえればわかってもらえるのに、と、思う。ノイズはハードコアパンクの、その中のさらにコアな部分に似ている。


ライブ終了後、ステージで美川&コサカイの機材片づけを待っていると、彼らのファンらしき2人組みがステージにやってくる。どうぞコサカイくんらと話してみたらと身をさけようとしたら、いやいや私に話がある様子。
彼らもノイズ演奏を始めたのだという。私のファンで、いつか共演したいという話もいただいた。はい、どうかがんばってください。音源をいただければ必ず聞かせてもらいます。

core of bellsのメンバーにも声をかけられ、CDをいただいた。こちらも必ず聞かせていただきます。
今日は単にインキャパシタンツの機材を預かりに来ただけなのに、ずいぶん声をかけていただいた。面がわれているのか。(笑)

そういえば今朝、自宅から駅に向かってあるいているところをおしゃれ童子のマスターに見られていた様子。彼もご近所に住んでいるらしい。
先日は占いのお客さんに、扇町あたりを歩いている時に声をかけられた。

これからは変装でもして歩きますかね。(笑)

美川くんもTwitterを始めたらしい
アドレスをきくのは忘れた。


kishidashin01 at 00:50|Permalinkclip!ライブ 

2010年03月27日

JOJO広重・第十二回東京鑑定会・2010年4月開催のお知らせ



JOJO広重・第十二回東京鑑定会・2010年4月開催のお知らせ


アップリンク・ファクトリー前「TABELA」での鑑定会、おかげさまで毎回好評です。
本当にありがとうございます。
今回で12回目、1年を迎えることができました。

2010年4月は以下の日程で開催します。
希望の方はご予約ください。

<場所>
渋谷・アップリンクファクトリー前・レストランTABELA
地図はこちら↓
渋谷・アップリンクファクトリー

<日程>
4月 9日(金) 全コマ予約うまりました
4月10日(土) 全コマ予約うまりました

<料金>
30分5000円、1時間10000円(1時間を少し超えても超過料金はいただきません)
時間内なら何件でも占います。2名1組で来ていただいてもかまいません。
3名以上同時は不可能です。ご了解ください。

お名前、生年月日、希望の日程と時間、鑑定時間30分 or 1時間の希望をメールください。
futuredays@mail.goo.ne.jp


例えば鑑定内容がご自身の恋愛運の1件のみなら30分くらいで収まりますが、ご家族の運気や病気など内容が広がりますと30分ではなかなか難しいです。そのあたり内容によってはご相談ください。

ご希望の日程と時間に添うようにしますが、予約が重なった場合、調整をお願いする場合があります。ご了解ください。


ではご検討よろしくお願いします。

JOJO広重



kishidashin01 at 12:54|Permalinkclip!占い 

2010年03月26日

エッグプラント同窓会2010前夜祭

なんばベアーズで「エッグプラント同窓会2010前夜祭」。

ステージにはオーナーのKやん、当時のエンジニアだった前さん、保海さん、ややこしいことを全部受け止めてくれていたスタッフだった吉本さん、そして私の司会と当時のライブ映像でなごやかに進行。

いやー、おもしろかったですね!
バンドやアーティストが当時を振り返るのはよくありますが、本当の裏方さんたちが人前に出てきて話をする機会はめったにないと思います。
とりわけ吉本さんの話がおもしろかったなあ。

たくさんのご来場ありがとうございました。
大部分の方には当時の雰囲気がわかってもらえたのではないかと思っています。
1984年の赤痢、1985年のアウシュビッツ、1989年のサバート・ブレイズのライブ映像は本邦初公開でした。

ライブはJOJO広重+山本精一、ソルマニア(大野くんのソロ)でした。
私と山本くんのライブはふたりでDUOの『あんなに好きだったこと』でした。
見に来てくれていた佐伯くんがとても感動したと喜んでくれていましたが、私もすごく出来のよいライブだったと思います。

楽しくいい企画でした。
出演者の方々、スタッフのみなさん、来場者のみなさん、ありがとうございました。4月4日もぜひ来てください。
また今日来れなかった方々、ぜひ4月4日は大阪心斎橋BIGCAT「エッグプラント同窓会2010」においでくださいね。

kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!ライブ 

2010年03月25日

1984-1989

明日のなんばベアーズ、「エッグプラン同窓会2010・前夜祭」では、私が司会進行のもと、オーナーだったKやん、メインのエンジニアだった前さん、スタッフだった吉本さん(マルかバツ・オーナー)、山本精一くんらと1984-1989年の大阪・音楽シーンをおおいに語ってもらおうと思います。

昔話。
もう20年以上前の話だから、間違いなく昔話だね。
でもそこにはきっと驚くような話や、ものすごくおもしろい話も聞けると思うよ。

当時のエッグプラントを知らない世代に、ぜひ来場いただきたいと思っています。

ライブは私と山本精一くんのDUO、ソルマニア大野さんのソロの2本です。
よろしくお願いします。


kishidashin01 at 22:05|Permalinkclip!ライブ 

2010年03月24日

京都でニアミス

FMNサウンドファクトリーの石橋くんのブログにて、先日切石智子「キリイシ」発刊記念イベントを行ったshinbiが閉まることを知る。

で、ライブ情報も掲載されていましたが、
「等伯空間」没後400年 特別展覧会「長谷川等伯」開催記念イベント

あれ、これに山本精一くんと大友良英さん出演って。

同じ日、同じ時間に私とbikkeは京都木屋町アバンギルドでライブですよ。

なんとまあ、これも切石さんの巡り合わせですかね。
なんで同じ日に、京都に、JOJO広重/bikke/山本精一/大友良英がいるのかねえ。


で、この情報はもうオープンにしていいのかな、7月29日(木)shinbiにて、JOJO広重/山本精一/大友良英のトリオ演奏がまたまた実現です。
これも切石さんの巡り合わせですかね...??

なんとも不思議!

kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!ライブ 

2010年03月23日

エッグプラント同窓会2010&カジカジ

4月4日大阪心斎橋BIGCATで開催の「エッグプラント同窓会2010」、今日は最終の打ち合わせにBIGCATのオフィスでミーティング。

エッグプラント同窓会2010

いろいろと追加情報が。

*「トラッシュ」がメインステージに飛び入り参加。まー坊に久々に会えるので嬉しい。まー坊はスペルマの初代ギタリストだったはず。

*ソウル・フラワー・ユニオンのキーボード・奥野くんがRUDE BOYSでゲスト参加ですが、サブステージの保海良枝のバックでも鍵盤を弾いてくれることが決定。奥野くんファンには嬉しい追加ライブですね。

*元アウシュビッツのギタリスト、徳山喬一のサブステージのライブ、パーカッションでやはり元アウシュビッツのドラマーだったコウヘイくんが参加の予定。彼のドラムを見るのは17年ぶりだ。


前売りチケットはぴあやローソンチケットで発売中。またなんばベアーズでも販売していますので、今週金曜日のプレイベントを見に来られる方はぜひ会場でお買い求めください。
ぴあなどは前々日くらいには買えなくなってしまうかもしれません。早めに購入しておいてくださいね!


このエッグプラント同窓会2010の情報が雑誌「カジカジ」に掲載されていると知り、コンビニや書店で「カジカジ」を探すも、なかなか見つけられず。そもそも私はこの「カジカジ」が何の本なのかまったく知りませんでした。音楽誌?情報誌?いやいや、ファッション情報誌だったんですね。
3件目の書店でようやく発見。

このエッグプラント同窓会2010の記事を探していると、私とゆーきゃんの先月のライブ「ふたつのうた」のライブレポート記事が掲載されているのを発見。私の写真まで載っているじゃないですか。そういえば取材に来る、というような話は聞いていたような。
エッグプラント同窓会2010の記事はカラーページに、ミチロウくんと非常階段の写真と共に掲載されていましたね。ありがとうございます。おそらくは「カジカジ」の読者の9割くらいには関係ない情報のような気がしないでもないですが。(笑)

カジカジ最新号

kajikaji

kishidashin01 at 21:12|Permalinkclip!ライブ 

2010年03月22日

30世紀の男

スコット・ウォーカー 30世紀の男 [DVD]スコット・ウォーカー 30世紀の男 [DVD]
出演:スコット・ウォーカー
販売元:アップリンク
発売日:2010-01-15
おすすめ度:3.0
クチコミを見る


スコット・ウォーカーが好きだというミュージシャンは、私の知り合いでは灰野敬二さんくらいで、滅多にファンには出会わない。裸のラリーズや早川さんのファンなどにはいくらでも会うのに加橋かつみのファンには滅多に会わないように、スコット・ウォーカーのことも若い世代には「知る人ぞ知る」という程度なのかもしれない。

確かにオーケストレーションをバックに朗々と歌う歌唱方法はあまり日本人向けではないのかもしれない。しかし水谷さん、早川さんなどのボーカルの意味を知る人なら、もう声だけでこのシンガーが同じ系列の、あまりも深い世界をさまようシンガーであることはすぐに気がつくはずだ。

このドキュメンタリーは、めったにカメラの前には姿をあらわさず、インタビューも極端に少ないスコット・ウォーカーの、ヒストリー、作品、現在の姿、そして現在も進行形のシンガー・ソング・ライターであることをきちんと捉えた95分の映画である。

なんて繊細で、神経質で、完璧主義者で、そして深遠なシンガーだろうか。この映画を見ると、もちろん彼の素晴らしさもだが、そのように生きてこれた精神力の強さと、そう出来てきた彼の人生の幸福にとてつもなく感動してしまう。
こんな生き方ができるシンガーがいるなんて、世界はまだまだすごい。パッケージのCDが売れないからとデジタル録音でお手軽にアルバムを作っている我々の現状が果てしなく情けなく思えてくる。

アヴァンギャルドだサイケだノイズだと言っていると、普通の音楽よりもどこか偉くなったように思っているようで、そんな錯覚とはさっさとおさらばしたい。
この映画の途中、和音と不協和音の間の音を模索するシーンが出てくるが、音も歌もまだまだ先があること、誰も達していない世界もまだあることを象徴するようなシーンだった。
常識はもっともっと越える必要がある。老齢のシンガーがまだこんなに先を行っているのにと、我が身を反省してしまったよ。


kishidashin01 at 21:07|Permalinkclip!映画