思い出したこと

非常階段30周年記念CDボックス30枚組の編集にあたり、古いテープを掘り出して聞いている。

いやー、まったく、すべてがおもしろい。
例えばJOJO広重＋頭士奈生樹の一番最初の非常階段の音源だけでCD3枚分はある。
新宿ロフトで小便やゲロやミミズやゴカイや牛乳をぶちまけていた時代のスタジオ練習テープ（やけにまじめにフリージャズしてる！）、不気味なほどのシリアスなライブ音源、1983年スターリンとの合体バンド・スター階段の妙に音質の良いライブ録音源、SOB階段、サバート階段の未発表音源、阿鼻叫喚のライブ音源が続々。これは30枚に収まりきらないどころか、セレクトする中で収録を見送るのが惜しい音源がたくさん出てきそうだ。

初期非常階段の音を聞いていると、つまりは私が19才、20才のころにやろうとしていたことは、今私がやっていることのエッセンスが全部入っている。
ハーシュなノイズ、フリージャズ、ロック、現代音楽、ノイズ＋歌、サイケデリック、ダークな部分、ブラックジョーク、プログレへのオマージュ、ありとあらゆるパロディ。
もちろん時代としては完全に早すぎるわけで、それでも押さえきれないものがあふれ出している感覚がよくよくわかる。


10代前半にロックを聞いて、そしてピンク・フロイドを聞いて、なにか深遠な世界がそこにあるように思って、ありとあらゆるプログレッシブロックのレコードを聞きまくったのだけれど、ある日、気がついた。
あ、ピンク・フロイドはブルースだ。なにも深淵な思想や、心の奥の奥をえぐるようなことをしているのではなく、ブルースなのだと。イエスはロックンロールだった。ひとつのフレーズが異常に長いのだけれど、１番・２番・サビ・３番・エンディングという普通は２分の曲を２０分かけてやっているだけなんだと。キング・クリムゾンはとんでもない演奏をしているようだが、変拍子を各自がやってはいるが、お互いがある回数をやるとどこかで数があうという"数学"なのだということ。
17才くらいの時に、そんなふうに思った。

オレが探しているのは、もっともっと気持ちのどん底からわき出るあぶくのような、もっとどす黒く、繊細で、エネルギッシュで、耳から入って相手の心の奥底に届くような音。それはこんなプログレなんかじゃ無理なんだと。
それって、即興じゃないと出てこないんじゃないかと思ったんだな。たぶん17才とか18才の時だ。そしてウルトラビデや非常階段に至ったんだなと、なんだか今日、思い出したよ。


そんな気持ちが30年も続くなんて、もちろんそんなことは思ってなかった。やめなかったのは自分の精神力だけじゃなくて、音楽で出会った人たちの存在だと思う。先日のインタビューの中でFMNの石橋くんが『BIDEに出会ってなかったらこんなことをやっていなかった』と話していたが、林くんと出会わなかったら美川くんがノイズなんてやっていなかったように、誰もが誰かに会い、そしてなにかが始まり、その人がいたから／いるから今もやっているのではないかな。そしていつしか自分が人に影響を与える人間になって、自分が人からしてもらったことの何倍かをも人に返しているのだ。そうに違いない。

しっかし！
なんでノイズなんだろうね。
そして、なんてノイズって面白いんだろう。

いつでも夢を

占いを開業して２ヶ月、ああ、私らしいなと思う時がある。

つまり、通常の占い師としては「これはすすめません」というセオリーがあって、それを選択すれば"通常の"幸せになる分には遠ざかりますからやめておきなさい、という方向。

もうひとつ、JOJO広重としては、若者が音楽や自分の夢を追うのであれば、苦難はあるのだけれどその道を進むのはしかたないかな、じゃあ、応援してみるか、という選択である。
これは通常の占い師ならできない方法かもしれない。

（いわゆる）幸せにはなれませんよ、やめておいたほうがいいですよ、とは、普通の占い師でも言える。
幸せになるために夢をあきらめることこそ、占いというものの"正解"だからだ。

でも私は、時として

"きついけど、やるかい。"

そう言える占い師であろうと思う。
方法はあるからね。いろいろね。


あ、もちろん絶対ダメな時は、ダメって言いますよ。
甘ったれた夢は、やっぱりダメだからさ。

京都で取材

京都へ。

非常階段30周年記念本のための取材。
今日は、FMNサウンドファクトリーの石橋くんと一緒に取材を受けた。

石橋くんとは1978年に、京都のどらっぐすとうあというロック喫茶のスタッフになった時に知り合った。彼とは同じ大学だったが、学部も違ったせいか、学校で会った記憶はあまりない。
どらっぐすとうあには後に非常階段に参加する美川くん、IDIOT、頭士くんなども出入りし、知り合うことになる。

石橋くんとはその後、少し疎遠になる時期もあったが、お互い音楽とかかわりながら30年以上過ごしてきたわけで、結局は1978年にどらっぐすとうあでBIDEくんと会ったのが大きなきっかけだったのだなと。
まあ、ここには書けない話もてんこもりしました。どこまで本に掲載されるかはわかりませんが、おもしろい本になりそう。石橋くん、協力ありがとうね。

しかしよくよく考えてみると、非常階段という音楽スタイルで30年というのは途方もない時間のようにも思える。普通はどこかでやめているか、アート系になっているだろう。いまだにロックバンドといっしょにライブハウスで普通にやっているところに、この長生きの秘訣があるのかもしれない。

かわいいということ

かわいい、というのは、すごいと思う。

きれいな女性はもちろん男女から好かれたり憧れをもって接しられたりもするだろうが、きれいの基準は時代によって変わったり、長い目でみるとあきられたりするのではないかと思う。

かわいい女性は、きっとあまりあきられないし、ちょっと失敗しても、許される。

今日は中山双葉のライブを大阪・ムジカジャポニカに見に行った。
もちろん一生懸命演奏する双葉ちゃんだけど、彼女は緊張する性分なので、やはりステージでは失敗もするのだけれども、それもふくめて、かわいい。
すらすらしゃべれたらいいなあ、間違いの無い演奏をしたいな、ときっと双葉ちゃんも思っているだろうが、そうでなくても、今の等身大の双葉ちゃんの歌で、声で、十二分にすばらしいのだ。
彼女はかわいいだけじゃない、とも言える。

今日はもちろん新作アルバム「つづく」からの曲を中心に歌ってくれたけれど、前のアルバムの曲もいいね！今夜は『雨になりたいな』を歌ってくれたけれど、この曲は名曲だと思うよ。いつかまた『おとめきぶん』も歌ってください。


帰り道、自宅のそばに高層マンションが建築中なのだけれど、その販売広告の看板に「すみふ天満」と書いてある。
「すみふ」って何？と思ったら、"住友不動産"のことだったのですね。
でもひらがなで「すみふ」と書いてあると、なんか、かわいい。
ムーミンに出てくるキャラクターの「スニフ」とゴロが似ているからかな？

ひらがなって丸いから、それだけでかわいいのかもしれない。
「とうめいロボ」も「透明ロボ」ではずいぶんイメージがかわる。
「とうめい」とひらがなで書かれ、ひらがなで発音されるところにも意味がうまれるのではないか。

キャラクターでいうと、ここ10年ほど、西武百貨店のバーゲンセールの時に広告に使われるキャラの「おかいものくま」が気に入っている。
おかいものくま
この10年のうちに、キャラクター自体ずいぶん表情や形が変わってきているが、今年の冬市の表情は最高だった。












そうそう！ミスタードーナツに先日、久しぶりに行ってみたら、コーヒーカップの色が白から赤に変わっていて驚いた。味も少しまろやかになり、若干だが高級感も出ている。ファストフードの中ではミスドは一歩ぬきんでている。
ミスドのキャラクターではポンデライオンが人気なのだろうが、私はリスのキャラの「ハニーシッポ」が一番かわいいと思うな。

数年前、ミスドの店内のポップで、ハニーシッポだったかポンデライオンだったか忘れたが、キャラクターがほっぺたいっぱいにドーナツをほおばり「ドーナツを食べながら怒るのは、難しいね」と書いてある広告コピーにちょっと感動したことがある。

彼氏とケンカした時、ドーナツを差し入れると、なんだか仲直りできる。
そんな光景が目に浮かぶような、かわいい広告だったな。

"かわいい"は、ゆるす／ゆるされる、ことと同じ意味なんだと思う。
だから"きれい"よりも素晴らしいんだ。

泥仕合

選挙、５月でもいいけれど、麻生も小沢も、これじゃあ普通は選ばないでしょ。

おそらく、私のブログを読んでいるような人なら、麻生自民党も小沢民主党も、選ばない。
普通そう思うよねえ。

でも世間では、自民党に入れる人も、民主党に投票する人も、きっとたくさんいるんだよねえ。
不思議だね！
だから、そんな世の中なんだよね。そんな人間が大多数の国に生きているんだよ、我々は。

私は18才になって、選挙権が出来た時、最初に投票したのは東郷健さんだった。アントニオ猪木が立候補した時は、真っ先に投票したね。今、もし新庄が立候補したら、投票するよ。結果、どうだったとか、どうでもいいんだよね。くだらない政治家ばかりなんだから、そういった連中の常識を越えるヤツなら、誰だっていいのさ。

世の中のどんな事件よりも、陣内・紀香のほうが視聴率もとれるし、週刊誌売上もとれる。そんな世の中にたいして疑問もないのだから、自民党を選ぶんだろうねえ。公明党単独なら選ばないのにね。
さてさて、みんなどうせ同じ泥沼なら、いっそ大連立ですかね。それはそれ、くだらないねえ。

政治って、ほんとに、ダメだな。

占いのこと

毎日、占いのお店「FUTURE DAYS」にお客さん来ていただいておりまして、本当にありがとうございます。
大阪市内だけでなく、遠方の方も多く、驚いています。交通費と時間をかけて来ていただいているのですね。信用していただき、ありがとうございます。

もちろん未来のことを見ているので、結果どうなるのかはご本人次第なのでわかりませんが、正直、外したのはひとつもないと思っています。
そして悩みをもった顔をしてお店に来られた方が、帰りには笑顔で、元気で帰っていただいた時、こちらもほっとしています。

行動を改めなくてはいけない方にはきつい言葉も申し上げているかもしれませんが、もちろん当人のことを思ってのことです。
今しんどいのは、過去に原因があることが圧倒的に多いです。
運気アップの方法も、人に応じて指導させてもらっていますので、お役にたちますように。

４月、５月に東京方面で出張ブースを開設、鑑定する時間が出来そうです。また日程や場所が決まりましたら、ブログにアップします。予約制にするとは思いますが、今しばらくお待ちください。

最近占いの鑑定に来られる方で、私の音楽は知らないがブログは毎日読んでいます、という方が多くなってきました。
なんだかそれも嬉しく思っています。
ブログも言葉です。言葉に力があれば、それは言霊（ことだま）となり、読者の目から入って心に届くようであってほしいと思っています。

心に力があれば、行動も変えられるからです。
心が元気になれば、つらい運気も乗り切れるからです。
病気も「気」ならば、運気も「気」ですから。
「気」を「鬼」にするのか、「気」を「嬉」にするのかで、ずいぶん違います。

そう、今や未来を変えるのは、元気な「気」なんですよね。
占いは、結局はそれを探しているだけなのかもしれませんね。

最近の名語録

最近もらった言葉いくつか。

『お父さん、お母さん、どうか仲良くしてください。子供にはベタベタするほどに接してください。夫婦仲の良い家の子供は、たいがいいい子供です』
（ドロップアウトした中学生・高校生を専門に対応する施設の先生）

『今の学校、クラスの1/3は、親が離婚か別居していますよ』
（教育関係者）

『大学は行ってもね、仲良しクラブだから』
（床屋の奥さん）

『年金問題とかね、心配しなくていいですよ。1961年以降生まれの人たちは、科学物質いっぱい入っている食品で育っていますからね。長生きしないです。たいがいは60才くらいで死ぬんじゃないですか。年金払うだけ払って、もらう前に死にます。今の長寿は粗食で育った老人が医学の力で長生きしているだけですから』
（Ｊリーグサッカー関係者）

『WBCで日本が優勝？あんなもの、真面目にやってたのは日本と韓国だけってことだよ。アメリカなんて、シーズン前にケガなんてしたくないから、まともにボールを追っかけてもいなかったもんな』
（スポーツカード関係者）

『性欲よりは食欲でしょ。でも食欲も睡眠欲には勝てない。冬山の雪の中で"眠ると死ぬぞ！"とか言われても眠ってしまうでしょ。命より睡眠のほうが大事なんだよ、人間は』
（占い関係者）

乗り換え駅

東京に来ています。

東京の人ならわかるかな。
東京は電車に乗ればたいがいの場所に行けますね。

でも、小田原に行くには、そちらに行く電車に乗らないと行けないでしょう。

京王井の頭線に乗って、何度吉祥寺と渋谷を往復しても、小田原にはつきません。何日乗っていても無理です。
渋谷についた時にJRに乗り換えないとね。

山手線に乗っていくら山手線をぐるぐる回っていても小田原にはつきません。
新宿か渋谷で湘南新宿ラインに乗り換えるか、品川で東海道線に乗り換えるか、東京駅で新幹線に乗り換えるとか、いろいろ方法はありますよね。

乗り換え駅が近いですよ、乗り換え駅ですよ、乗り過ごしますよとアドバイスはしますよ。
あとは本人が電車を降りて、自分で行き先の電車に乗らないとね。

今日はきついこといいましたが、Yちゃん、そういうことなんです。
同じ線を行ったり来たりすること、同じ線をぐるぐる回ることをやめて、駅が来たら乗り換えよう。
その駅は目の前ですよ。

そういうことなんです！

非常階段ＣＤ30枚組、製作開始

美川くん、コサカイくんから大量の非常階段のライブテープ、スタジオテープなどが届く。
非常階段結成30周年記念CDボックスのマスターの制作のためだ。

当方の持っているテープとあわせればゆうに100本は超えるので、ＣＤ30枚組どころか、50枚組でも80枚組でも作れるし、メンバーのソロや別ユニット、セッションなどもあわせれば100枚組でも作れてしまう、が、作って誰が買う、という問題もある。(笑)

とりあえず30周年なので、ＣＤ30枚組のボックスセット、ぼちぼち制作に入ります。
え！あんなテイクも!?そんなトラックも!?の驚愕の大作。たぶん既発アルバムとは中身はほとんどだぶらないと思います。

おもしろいよー！
期待しててね！

運命を変えること

私の占いブログ
JOJO広重・占いブログ
もたくさん読んでいただいているようで、ありがとうございます。

最近２度ほど、人から言われましたので、気になってしまいましたので、あえて書いておきます。
あきらめること／あきらめないこと
で、私が

『もし占いで「ダメ」と出ても、一生懸命がんばれば、易の答えを超えて夢を実現できることもしばしばある』

と書いていることを、自分の都合よく解釈して
『占いで悪いと言われたけれど、努力したらいい方に変わる』
と簡単に思われているのなら、それは安直すぎます。

それだったら、占いしてもらう意味がありません。

悪いと私が言ったのなら、それは「基本的に悪い」のですから、それを「良く」するには、相当努力しなくてはいけません。
夫婦仲だったら「お互いが」良くしようと努力しあうこと。片方だけでは、だめです。

勉強でだめと言われたら「死にものぐるいで」勉強しないと、そのだめはくつがえせません。普通の努力では、だめです。

「悪い」や「だめ」を良い方向にしようと、何度も神頼みしたり、いろいろ手をつくしても、結果だめなことも「たくさん」ありますから。

いいですか。
占いをなめちゃだめです。その易を超えるほどの、尋常じゃない努力をして、徳をつんで、がんばってこそ、運命を自分で変えることができるのです。

その好きな人といっしょになるために、尋常じゃない努力をしてきた人を何度も見てきました。
好きな仕事をするために、死にものぐるいで努力している人を、何人も知っています。
やりたいことを実現している人は、その影で人の何倍も努力しているものです。

運命をなめちゃだめですよ。
必死で、がんばってください。

最初の１歩が一番たいへんですけどね。
少し動き出せば、わりと２歩目はすぐに出せるようになりますから。

未来は、必ずありますから。