2008年10月

2008年10月31日

インカとフィンランド

一昨日の京都でのライブ、サウンドチェックが終わって本番までの間、アルケミーのスタッフのT女史と共に、新京極の「スタンド」というバー&居酒屋でビールを飲んだ。この店は赤痢というバンドをやっていたあやちゃんのお気に入りの店だったが、この店自体はおそらく戦前から営業しているお店で、私が子供のころから新京極にあった記憶がある。
ずいぶん前、いつだったかオプトラムの伊東くんとカフェ・アンデパンダンでセッションした時も、リハ後このお店でビールをかわした。
http://sutando.aa0.netvolante.jp/
いいお店ですよ。定食もあります。


昨年、京都の木屋町にあるアヴァンギルドというライブハウスに三上寛+JOJO広重+尾谷直子というトリオで出演した。リハ後、尾谷が「カレーが食べたい」といいだした。そういえば木屋町の四条を下ったところにインカ料理の専門店があり、そこでインカカレーというのを出していて、学生時代に私はよく食べたよと話すと、尾谷も行きたいという。しかし元にあったあたりをずいぶん探したが発見できず、引っ越したかなくなったかしたのかなと思っていた。

昨夜、京都のカフェ・アンデパンダンから引き上げてきたギターアンプをトランクルームに収納していた際、引っ越しの時にほうりこんだままの段ボール箱をひとつ開封した。そこには古い雑誌がつめてあったのだが、1990年に発行された雑誌「サライ」が出てきて、パラパラめくっていると、インカ料理のお店「森繁」が取材されて掲載されている。昨年、尾谷と探していた店はこの店だったのだ。

そうそう、こんなお店だった。カレーはランチの時だけに出していたのだ。夜のコース料理はけっこう高かった。インカコーラという飲み物を出していた。いっきに記憶がよみがえった。
そこでネットで検索してみると、なんと2005年に経営者でありマスターでもあったご主人が亡くなって、閉店していたことがわかった。
そうだったのか、と思い、そういえば五条通りの烏丸と河原町の間の北側に「フィンランディア」というフィンランド料理屋があった、トナカイの肉のステーキを出していたなあと思って調べてみたら、こちらもすでに閉店していたことがわかった。

昨年は錦小路のどんぶりのお店「山茂登」も閉店してしまっていたし、なんだか学生時代に行っていた店の多くは近年次々と閉店している気がして、ちょっとさみしい気持ちになった。

しかしサライのインカ料理「森繁」の記事を読んでいると、レストランではカピバラの肉料理を出していたと書いてある。
カピバラを食べる!?
と、調べてみたら、インカ料理=ペルー料理で、南米ではカピバラの肉を食べる習慣があるようだ。豚肉の味ににているという記載もあり、ますますショッキングである。

しかし京都は各国の料理が食べられる街ですね。
「京都くいしんぼうの会」というHPも発見。
http://kuishinnbou0141.kyo2.jp/

ここを読んでいると、フィンランディアは閉店したが、オーナーは「フィンランディアBAR」というお店を木屋町でやっていることもわかった。
いつか行ってみたいな。




kishidashin01 at 23:35|Permalinkclip!日常 

2008年10月30日

質問の、答え

昨日のライブイベント「やっぱりギターでshow」、中盤にトークイベントがあった。

パララックスレコードの毛利女史と枡本航太くんの司会のもと、事前に来場者から集めた質問を出演者8人にふって、○×方式で答えさせたり、内容についてトークさせるという趣向である。

例えば「イカ焼きとタコ焼きとどちらが好き?」とか、「演奏することは正直、楽な仕事?」とかいったものだが、8人もいるとそれなりに回答がばらけて、聞いている人はおもしろかったのではないかと思う。特に話していたのは山本精一くんとHIDEくんだったと思うが、それも折り込み済みだったように思う。

質問がつきて、会場のお客さんにその場で質問を出してもらうことになった。これをするなら、なんのために事前に質問を集めたのかと思うが、まあしかたない。かわいらしい若い女性が出してくれた質問は「就職はしたほうがいいでしょうか?」という質問だった。

なんだかそれからは人生相談の回答集のようになり、いったい「ギターでshow」はどこにいったのかという雰囲気になってしまったが、その賛否はともかく、トーク自体はおもしろかったかな。
8人の出演者のうち、就職経験者は山本くんと大野くんだけだということがわかった。就職はしてみたらいい、いやならやめればいい、いつでもやめられるから、と大野くんの意見。山本くんは天職につけばいい、それは就職とかなにとかではなく、ホームレスが天職ならそれはそれでいいのだ、という意見だった。HIDEくんは自分の好きなこと、やりたいことやったらえんちゃう?といういつもの彼の持論。やがてそもそも社長というものは、という批判調になり、普段は「社長」と呼ばれているわたしは小さくなるはめになり、山本くんに「生きてる価値なし」とか言われて、おおいに失笑しました。(笑)


いつだったか、元SS、当時はコンチネンタル・キッズをやっていたしのやんに『JOやん、大学出てたんやってなあ。しらんかったわ。大学出てたら、なんとかなるんちゃうん?(こんなことしてないで)』と言われたことをよく覚えている。
つまりは高校や大学に行ったり、就職したりすることが出来ないからミュージシャンとかやっているわけで、そうでなければ、大学になど行ける環境にあったのなら、なぜまともなところに就職しなかったのか、ということであろう。
これはこれで、言い得ている。ミュージシャンとかアーティストとかいわれて格好よさげだが、一昔前ならつまりはヤクザやチンピラなわけで、まともなやつらならこんなこといい年になってまでやっていない、ということは、ひとつの正論だからだ。

私も「就職できるならしたほうがいい」という意見だなあ。就職したくても就職できない人はたくさんいるわけで、若くて元気なら、とりあえず何かをしたいとかもないのであれば、とりあえずでもいいから就職するのもいいと思う。
その入社した会社がよくても悪くても、いままでとは知らない世界と接したり、普段なら話すことはない人たちと話す、一緒に仕事する、生活する機会が増えるわけで、それだけで人生に今までと違った風が吹くことになる。

それがこわい、それがいやだというのもわかるけれど、結局はいやな思いをしたほうが、その後の人生に役立つことはけっこう多いんだよなあ。HIDEくんとは意見が異なるが、好きなことだけして生きていくなんて、はたして出来るのだろうか。好きなことをして、好きなように生きて、それでいて人生の終盤は幸せな家庭と子供と、家と車と、健康で悠々自適の老後を望むなんて、そんな人生がありえるんだろうか。
使った貯金はなくなる。なくなってからほしがったってだめなことは、ウィトゲンシュタインの哲学書ではなく、イソップ寓話の「アリとキリギリス」に書いてあったのではなかったか。

「なにをしていいかわからない」という人も多いが、かといってなにもしなくてはなにもかわらないわけで、なにかをしてみればそれによってとりあえずは生活に波紋がおこる。その波に乗っていけば次の場所に行けるかもしれないし、この波は違うと思えば降りればいいだけのことなのだ。

質問したかわいい女の子、就職、してね。就職は仕事をすることだ。それは給料をもらうことや、その会社で人生経験を積むことだけでなく、仕事をして世の中に、世界に、なにかを返していく作業でもあるのだ。今までもらったものを、返す時期にきているのだよ。もらってきたものが多すぎればたっぷり返すことになるし、足りなかったのなら得るもののほうが多いかもしれない。他人より人一倍多く働けばいいのだ。他人より多く働いた部分が徳になり、それがやがてくる幸せになって返ってくるのだから。




kishidashin01 at 23:34|Permalinkclip!日常 

2008年10月29日

京都でライブ

京都・カフェアンデパンダンでライブ。

「パララックスレコード主宰/やっぱり!?ギターでSHOW!」
は、ギタリスト8人が集まってのセッション大会。トークイベントやオランダ人の飛び入りゲストもあって盛りだくさんな内容でした。
でもほぼタイムテーブル通り進行、毛利さんも司会に進行に大忙しでしたね。お疲れさまでした。

私は4人セッションでは、私、大野、磯端、西川という組み合わせ。磯端&西川組が静かなバッキングのベースを作ってくださり、大野&私がノイズ的轟音を組み立てる手法、うまくいったかなと思います。

デュオはくじ引きで枡本航太くんと私の組み合わせに。
他の方はギター演奏の即興演奏に終始したのですが、枡本・広重デュオならばこれはもうとうめいロボの「雪」をやるしかない、という感じで、途中で「雪」の歌を挟んでみました。思っていた以上にアヴァンギャルドな「雪」になったかな。いい出来だったと思います。これなかったちひろちゃんに捧げます。

大がかりなセッション大会なので進行が心配でしたが、ほぼ滞りなくいけたんじゃないですかね。またいつか、続編やってください。

まめぴよちゃん&お母さんもご来場ありがとうございました。お茶会の名前は「じょじょ会」ではなく「まめぴよ会」でいいですよ。(笑)
モタコくんと相談して日時や場所を決定してくださいね。

石橋くん、Taiquiくんも忙しいところ来てくれてありがとう。
またね!

kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!ライブ 

2008年10月28日

一万年、後....。

宇波くんが音楽を担当したという映画「一万年、後....。」と、CD「HOSE」が届いた。
さっそく「一万年、後....。」を見てみた。

この映画の監督・沖島勲は若松孝二監督の助監督を務めていたという。でも宇波くんからは沖島さんは「まんが日本むかし話」のメインのシナリオライターだったという情報をもらっていたので、内容はどうなるのかと期待していました。

映画は、昭和の頃の自主映画のようなタッチで進行、まさか21世紀にこんな映画が新作で見れるとは思っていなかったけれど、HDビデオカメラの画質が、いわゆる昭和>フィルムのタッチとはまるで違うので、なんだか新劇の舞台中継のテレビ番組を見ているような錯覚にもおちいる。

阿藤快演じる"男"が次元を超えて一万年後にやってくる。そこは昭和の貧しいとある家の一間で、そこに住む中学生の男の子と小学生の女の子との会話によって、一万年後の地球の姿が徐々に浮き彫りにされてくるという展開だが、近未来SFというよりは、なんともシュールな演劇の舞台のように物語は進行する。

悪夢、それもけっこうタチの悪い夢。映画全体の印象はそんな感触だが、もう70才近い監督のこの映画は、21世紀の若い観客になんとも不思議な居心地を提供している。なんともヘンテコな映画だが、一般の評価はどんなもんなんだろうか。
大阪ではプラネット+1で今年の2月ころ上映されていたようだが、当方は全く知りませんでした。宇波くんも大阪に来ていたのかな?

おもしろかったのはかわいい小学生の女の子役の遠藤恵里奈ちゃんが「膵臓の”すいちゃん”」になり、阿藤快が”なかちゃん”になってダンスをするシーン。このあたりで阿藤快が演じる一万年前から来たという男は、実は死んでいるのではないか(酒の飲み過ぎで膵臓をこわして?)と思ってしまうのだが、どうだろうか。

宇波くんの作った音楽(音)はすぐわかりました。サントラ盤もあるのかな?

CD「HOSE」は宇波くんのバンド?もしくはユニットなのだろうか。これは管楽器やアコースティックな楽器で、コンテンポラリー+ジャズのテイストのインストアルバム。これも21世紀の作品とは思えないけれど、ちゃんと構成されている楽曲で、ずいぶん安心して聞けました。

宇波くんとか杉本拓さんとか大友良英さんとかは、やっぱりなにかがちゃんとしてるんだよなあ。
アルケミー関連の連中とか、ベアーズ周辺とか、大阪のモロモロとか、やっぱりいいも悪いも「ちゃんとしてない」んですよね。
ロック、っていうかね、ジャズやコンテンポラリーでは決してなくって。それが強みでもあり、当然ながらウイークポイントでもあるわけでね。
大阪は永遠に大阪なんですよ、はいー。

ato

kishidashin01 at 17:46|Permalinkclip!映画 

2008年10月27日

沈黙

どどいつ。

どどいつには著作権はないよね。
無名の人が歌うからこそ、価値があるのだもの。

俗っぽいものや下品なものもあるけれど、それはどどいつが普通の人から出てきているのだから、当然かも。
でも、男女の心の往来を描いた、すぐれたものもあるなあ。
誰か研究している人、いる?
どうしてどどいつは五・七・七・七・五なのかな。
誰かおしえてください。


私の一番好きな作品は、これです。
詠み人知らず。。。




九分と九分

互いに許した

心と口に

はっきり言えない

あと一分



kishidashin01 at 20:54|Permalinkclip!日常 

2008年10月26日

ハードスタッフ12号への思い

徳島の小西さんからメール。
ハードスタッフ12号の版下製作が完了、週明けの月曜日に印刷に出すという内容のものだった。

ハードスタッフ12号は10月28日発行だが、実際の印刷のあがりは11月中旬になる予定とのこと、アルケミーやモダーンミュージック、模索社などに並ぶのはもう少し先になりそう。期待して待っていてください。

今回の目玉はやはり『林直人の夢の丘』で、アルケミーレコード創立メンバーであり、関西パンクシーンの創始者でもあり、2003年に故人となった林くんの特集だろう。
アルケミーレコードを含め、インディーズやアンダーグラウンドと呼ばれる音楽に興味を持つ人なら必ず読んで欲しい。

ハードスタッフの11号が発行されたのは15年前の1993年。10号が発行されたのはさらにその10年前の1983年とあって、10年ぶりの11号ということと、特集の内容が1980年前後の関西アンダーグランド音楽シーンということもあり、私は当時のミュージックマガジンに半ページくらいの紹介記事を執筆した。
今回の12号、どこかの雑誌やメディアが記事で取り上げるだろうか。

なんせ前号発行が15年前とあって、このブログ読者の多くは「ハードスタッフ」といっても何なのか、どういったミニコミなのか、どうして今話題になっているのかもわからないかもしれませんね。

今のようなインターネットなどない時代(70年代〜80年代後半くらいまで)、個人が自費出版するミニコミは、大手メディア(新聞、雑誌、情報誌など)が取り上げない情報や内容を、現場にいる人間が思いをこめて肉筆で書いて出版するという、非常に貴重な情報源であり、生々しい人の思いや声を聞ける数少ないメディアだった。当然マニアックな音楽を聞く若い世代にはこういった情報に飢えていたわけで、音楽だけでなくテレビやプロレスといった身近な文化メディアも取り上げていた「ハードスタッフ」は自然に我々の読むミニコミになっていった。そしてこれが徳島という地方都市からの発信というのも、当時としては画期的だったと思う。

例えばハードスタッフ9号は1979年11月26日(29年前の本日ですね)発行、定価160円(!)、取り扱い店舗は東京が模索社、唯唯、神田ウニタ、吉祥寺ジョージア、京都がどらっぐすとうあ、大阪はプレイガイドジャーナル(心斎橋!)、ほかは名古屋ウニタ、プレイガイドジャーナル名古屋、ニッシン上前津、ハミングバード、トクシマレコード、がらん堂、Disk-7などとなっている。発行部数は500部ほどで、それでも私や林くんや現FMPの石橋くんや当時のアンダーグラウンドな音楽好きの面々の手にはきちんと届いていたのだから、たいしたものだと思うなあ。
1993年発行の12号はタワーレコードなどでも流通したはずで、発行部数も2000部に達し、きちんと完売している。

ハードスタッフの内容は毎号非常に濃厚だ。
今みたいにウェブで「なになにのライブみました。よかったー。見れなかった人残念」みたいな安直な感想文のようなレポートに慣れている人には、安易に手にとると脳味噌をぶん殴られるぐらいの衝撃はあるはずだ。
12号の今回の林直人特集も「なんかよく知らないけど、町田康と最初のINUのころのギターの人らしい。アルケミーの最初の人でバンドもやってたらしいけど亡くなった人らしい」という入り口で読まれてけっこうだが、掲載されているその濃厚な生き様や音楽観、読書観、その周囲の人の濃厚な思いは1時間やそこらで読める量でないどころか、自分の内側で一生かかってその思いを引きずるくらいの内容であることを保証しておく。

と、おどかしてもしかたないね。(笑)
たぶん私のブログを読んでいる人なら、ハードスタッフを手にすれば私が何を言いたかったかはすぐにわかると思います。

そうそう、小西さんのインタビュー記事がネットで読めます。
【コケカキイキイ 時事通信 No.33】「ハードスタッフ」1
【コケカキイキイ 時事通信 No.34】「ハードスタッフ」2

これを読めば小西さんがどういうつもりでミニコミを生涯のライフワークのようにして発行しているのか、どういう内容なのか、だいたいの雰囲気はつかめるんじゃないかな。

このパート2の中程で小西さんのすごくいい言葉があったので、ここに再録しておきます。

『うんと好きなもの、大切にしたいもの、守りたいもの、それはお付き合いされている異性でも結構なんですよ。誰でもあると思うんです。それを曖昧なところで、大雑把な記録の仕方をせずに、みんな足下をきっちり掘り下げる作業をしたら世の中は楽しくなると私は思います。』



kishidashin01 at 12:33|Permalinkclip!日常 

2008年10月25日

しんちゃんの反応続々

昨夜、私がこのブログでクレヨンしんちゃんの映画のことを書いた数時間後から、『私もクレヨンしんちゃんの映画を見ている』『劇場でロードショーで見た』『劇場で見て号泣した』というメールが続々届き、驚きました。

私のまわりでは、クレヨンしんちゃんの映画がおもしろいよと話してもDVDなどで見てくれた人はほとんどいないので、よほどしんちゃんは嫌われているのかと思っていたら、「オトナ帝国」は数年前に民放で放送していたのですね。

メールをくれた人のほとんどがノイズ演奏者、ノイズ音楽のリスナーという点にも驚きました。ちゃんとチェックしているというか、自然に見ている、選んでいるのかもしれないですね。クレヨンしんちゃん>下品な子供向け作品>見ない、という常識的な選択ではなく、自分のアンテナにひっかかれば偏見なく取り入れるスタンスは、音楽リスナーとしての懐の深さと通じるものがあるのかも。

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」について、ある方のメールはこんなでした。
『ところで、クレヨンしんちゃんの「オトナ帝国」、あれは名作ですね。○○君も私も二人とも感動してました。TV放映されたのを録画してDVD-Rに落として保存してあります。我々の世代にとっての、リアルタイム体験という意味での真のノスタルジーの対象である大阪万博をカリカチュアしながら、「スピード」や「ダイ・ハード」を髣髴とさせる、切迫型アクションの要素を十二分に取り込みつつ、しんちゃん本来のギャグをそこかしこに振りまきながら、全体を貫く大きなテーマとしての家族愛・人間愛を謳いあげる、という一寸文句のつけようのない傑作だと思っています。子供がどう受け止めるかは別儀ですが。「戦国大合戦」は未見です。機会があれば見てみたいなと思います。』

はい、「戦国大合戦」はテレビではまだ放送されていないのかもしれませんね。
レンタルDVDでどうぞ。

「戦国大合戦」を原作にした実写映画がいまクランクインしているはずで、監督は「Always-三丁目の夕日」の山崎貴です。来年公開とか。CGであの戦国の合戦が再現されれば、黒沢の「乱」をも超えるような戦闘シーンが見れるかも。

そうそう、「戦国大合戦」は時代考証がしっかりしているのか、戦闘シーンもすごく丁寧に描かれていて、とても低年齢向けアニメとは思えない出来映え。中途半端な時代劇よりも、こっちのほうがリアルなんですよね。

映画を劇場で見た方からのメール。
『オトナ帝国も戦国大合戦も、幸い公開当時に映画館で観れました。映画自体も本当に感動して、いまだに忘れられない二本ですが、どちらも客席は満場の家族連れで、親子問わず劇場全体が深い包まれているかんじがして、そのことがとても印象に残っております。』

うんうん、その劇場全体がなにかでつつまれている感じ。
それが今の世の中に一番欠けていて、そして一番大切な部分ですよね。

人の思いって、すごいなあ。
気持ちを形にして伝えていくこと、すごいねえ。

もう1回、「オトナ帝国」「戦国大合戦」見てみようかな。






kishidashin01 at 22:14|Permalinkclip!映画 

2008年10月24日

青空侍

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」をDVDで見る。

「クレヨンしんちゃん」というだけで嫌悪感を見せる人がほとんどで、以前「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」はいい映画だよ、と私が口にして、じゃあ見てみようとした知人はひとりもいなかった。

「オトナ帝国」は最後に自殺をほのめかす相手に「ずるいぞ!」としんちゃんが叫ぶ。こんなふうに主人公の一言で自殺の意味を完膚無きまでに言い表した子供向け映画はないのではないか。いや、大人向け映画でも、そうそうない。

しんちゃんの映画で秀逸なのはもう1本あって、それがこの「戦国大合戦」だという。なかなか見る機会がなかったが、ようやくレンタルDVDで見れた。

そうだなあ、やはり「オトナ帝国」のほうが作品としては上だけど、監督がやりたかったことはこっちの「戦国大合戦」のほうかもしれない。
「オトナ帝国」で自殺を否定しながら、この「戦国大合戦」はやがてくる明確な”死”を、明るく、せつなく、子供にもわかる作品にした功績は大きいと思う。
悲恋ものでもあるしね。

「青空侍」は監督がぜひこの映画につけたかったタイトルだそうだ。
なんだか、わかる気がする。

私が小学生でこの映画をみたら、生涯忘れないんじゃないかなあ。

お子さんのいる方、クレヨンしんちゃんというだけで毛嫌いしないで、1度見てみてください。

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦


kishidashin01 at 23:00|Permalinkclip!映画 

2008年10月23日

アルケミーの秋情報

アルケミー関連の情報を少し。

想い出波止場のアルケミー時代の3部作、「大音楽」「水中JOE」「ブラックハワイ」、さらに米パブリックバスから出ていた「MANTAKO」がPヴァインより12月7日に再発されます。
ディスクユニオンで2タイトル以上購入すると、想い出波止場のCDRがもらえます。
http://diskunion.net/latin/ct/list/0/19946
このCDR収録予定トラックはアルケミーのオムニバスCD「Osaka Greasy Truckers」からの3曲と「Alchemism 2」に収録の1曲です。このうち何曲かが収録なのかな?初回盤の「大音楽」を購入すると、その後に発売される「金星」「VUOY」「大阪・ラ」も収録できる特製ボックスがもらえるはずです。このあたりあいまいですみません。
CDはデジパック仕様です。

来年にはやはりPヴァインより、現在絶版の「ギンガ」が復刻出版される予定です。
追加原稿もあるという話ですが、どうなるかはわかりません。「ゆん」より「ギンガ」の方がおもしろいという人もいると思いますので、まだ未読の方はこの機会に!

さらにPヴァインからは埋火が12月19日にフルアルバムがリリース。来年1月か2月にはとうめいロボ、その次に中山双葉のそれぞれのセカンドアルバムがリリースされる予定です。こちらもお楽しみに!

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マイ・スペースにアルケミーレコードが登場しました。
http://www.myspace.com/alchemyrecordsosaka

どんどんフレンド登録してください。

視聴などもいろいろできるように拡充していく予定です。
よろしくお願いします。

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10月29日、京都・カフェアンデパンダンでライブイベント「やっぱり!?ギターでSHOWー!!!」があります。
関西で活躍する実験ギタリスト8人が集結、ソロ演奏やセッションはじめ、トークショーや○×質問大会も。
http://parallaxrecords.jp/

出演はJOJO広重、山本精一、HIDE、大野雅彦、磯端伸一、西川文章、中林キララ、枡本航太。

当日のセッションはくじ引きで決められるそうですが、御大4人(JOJO広重、山本精一、HIDE、大野雅彦)による濃厚なギターバトルはもうほぼ決定しているそうです。しかし、濃い4人ですね。。。

さて、モウリカツラさんのパララックスブログ
http://pub.ne.jp/parallax_records/
にもアップされていますが、このようなギタリスト大集合的ライブが大阪ベアーズで10年ほど前にありましたので、その模様を原稿にしました。


Loud Guitarの思い出/JOJO広重

「今から10年ほど前、大阪のライブハウス・ベアーズで「Loud Guitar」というイベントが開催され、私も出演した経緯がある。これはSOLMANIAの企画で、SOLMANIAの大野、カツミに加え、ガーリックボーイズのラリー、スローターマシーンやダンスマカブラの森山、ししょうこと北嶋建也、山本精一、林直人、凶悪狂人団のクレージーSKBがギターで参加するというもので、私の記憶ではさらに数名のギタリストが参加し、約10名によるエレクトリックギターで同時に演奏を行うというライブ企画だった。
マーシャルやJCなどの巨大なアンプが10台集まったが、ステージだけではなく、客席にもアンプがずらりと並び、つまりは客席がギターアンプで円形に囲まれるいうセッティングだった。
ライブが始まるやいなや、クレージーSKBが客席を転げ回り、暴れるだけ暴れて早々に退出、残りのメンバーはひたすら轟音によるギター演奏を行っていたが、音が大きすぎて、自分の音がまったくわからない。自分の演奏がどんな音が出ているのか聞こえないままひたすら爆音のノイズの塊がベアーズを埋め尽くす。大野がイメージしたとおりになったのかもしれないが、もうなにがなんだかわからないとはこのことだった。やがて疲れたギタリストがひとり減り、ふたり減り、気がつけば最後まで演奏していたのは私ひとりだった。
終演後、みな笑顔だったが、企画はおもしろかったが演奏はよくわからなかった(よく聞こえなかった)というのが実感だったろうか。
もうこんなライブは2度とないだろう、と思っていたが、パララックス主催でギタリスト8人集めて、という企画をいただき、瞬時にあの時の思い出がよみがえったが、どうも今回は全員で同時に音を出すのではなさそうである。ほっとするとともに、ちょっと残念な気持ちもないこともない。どちらにせよ、とんでもない演奏大会になりそうな予感は、する。」


どうなるんですかね、今回は。
だって、JOJO広重、山本精一、HIDE、大野雅彦ですよ。どう考えても普通のジャズっぽいギターセッションにはなりませんよね。
爆音?やっぱり大暴れ?いやー、どうでしょう。当日の「機嫌」とか「体調」とかで、すべてが決まりそうな。

まあ、楽しみにしています。大阪から、京都から、滋賀から、ぜひおいでください。
前売り予約もメールで出来る、さらに質問もできるらしいので、ぜひどうぞ。

前売り予約はこちらから。
http://www.parallaxrecords.jp/index.php?main_page=page_3

kishidashin01 at 22:17|Permalinkclip!音楽 

2008年10月22日

ファンタ・グレープ!

ファンタ・グレープって、缶だけでなく、いまでも瓶で売っているんですね。
オレンジは瓶では販売していない模様。どうしてかな?
ファンタ・グレープ

ファンタ・グレープ、瓶で飲みたい場合は、これか?
【コカ・コーラ】ファンタグレープ 200ml瓶×24 送料無料(他の商品と同梱できません)【1027PUP5】
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でも、瓶のデザインが違うなあ。

これ?
fanta2

いや、1972年なら、これかもしれないなあ。
fanta1

メーカーのプレゼントアイテムでファンタ・グレープのキーホルダーもある模様です。どこかに売ってないかなあ。
fanta3

kishidashin01 at 17:46|Permalinkclip!日常