2008年05月

2008年05月31日

みんな消えてしまえばいいのに

昨日は第五列のonnykさんの記事のことを書いたが、第五列のCDはアルケミーから出ている。
社長が出せって言えば出すから

社長は判ってくれない

「社長が出せって言えば出すから」(アルケミー/ARCD-128)が1976-1980年の録音を集めた初期作品集、「社長は判ってくれない」(アルケミー/ARDC-165)が1981-1990年の中期作品集となっている。
アルケミーレコードの数ある「謎の」音源の中でも、もっともヘンテコでおかしくもタチの悪い、つまりは頭がものすごく良いということはものすごく悪いということと似ていることを証明するかのような音群集である。未聴の方はぜひ。
おかげさまで「社長が出せって言えば出すから」はそろそろ在庫がなくなってきました。お早めにどうぞ。

このCDタイトル、もちろん「社長が出せって言えば出すから」は私のソロアルバム「君が死ねって言えば死ぬから」のパロディで、2枚目は「みんな消えてしまえばいいのに」(「みんな死んでしまえばいいのに」)、3作目は「このまま消えてしまいたい」(「このまま死んでしまいたい」)と、各作品のタイトルのパロディになるという話もありましたが、さすがにそうはなりませんでしたね。

「社長は判ってくれない」については科伏さんがコメントしてくれていました。
反応的記憶 @ 第五列 / 社長は判ってくれない


「みんな消えてしまえばいいのに」を思い出した時に、私のこのblogの前の「Jojo広重 Diary」が消えてしまったことを思い出した。
もう今ではこの「JOJO広重ブログ」からお読みいただいている方が大半だと思うのでご存じない方も多いと思うが、2004年11月から2006年11月までの2年間、「Jojo広重 Diary」というブログ風日記をつけていた。2006年で一旦終了し、2007年にこのブログに移行したのだけれど、昨年サーバー(リムネット)のハードディスクのデータが全部消えるという大規模な事故の時に、この日記のデータも全部消えてしまったのである。

日記であったので、何月何日にどこそこでライブしたとか、どこに行ったとかの記録データとして重宝していただけに残念であったが、まあ消えたら消えたでいいやと思っていたら、先日自宅のパソコンが不調になった時、ハードディスクをフォーマットしてOSの再インストールをするためにデータのバックアップ作業していたら、日記部分のバックアップが発見された。

今読み返すと赤面、大馬鹿野郎、恥知らず、矛盾、欺瞞、誇張、個人ネタ、大迷惑など、トホホな部分もたくさんあるが、それだけに初めて読む人はおもしろいかもしれない。
そもそも、自分のしてきたことを隠してもしかたないと思う性分で、例えばアーティストやミュージシャンが自分の若いころの音源を恥ずかしいという理由で再発させなかったりするケースがあるが、私なんかはもう「やってしまったことはしかたない」と思う。人前で演奏したり、誰かに見せることを前提として書いたのであれば、それはもうそういうものなのだ。

ということで、再度サーバー上にアップしてみました。2年分という膨大な量なので、よっぽどヒマな人しか読まないと思いますが、JOJO広重の書く文章に興味がある方はどうぞ閲覧してください。
JOJO広重 Diary
しかし、自分で言うのもなんですが、たまにはいいことも書いてますね。(笑)



kishidashin01 at 22:31|Permalinkclip!日常 

2008年05月30日

非楽?

音楽非武装地帯

タイトルは少々物騒な感じがするが、第五列のころからのおつきあいのONNYKさんの連載コラム。まだ第一回だが、これまた第五列のGESO氏のコメントもおもしろいね。

書かれている内容についてはいろいろ思うこともあるけれど、おふたりのスタンスが30年前とそんなに変わっていないのはすごいなあ。

第五列のCDも、第3弾をそろそろ出さないといけないですね。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!音楽 

2008年05月29日

雨のち晴

心斎橋ソシオにライブを見に行く。

<すさび>
岡山出身のバンドとあって、手水やとうめいロボ以降のバンドとして期待。くまくまキーのメンバーも参加の3人編成。これからもがんばってください。

<BLONDnewHALF>
ストゥージスかMC5か、かっこいいバンドですね。これからもがんばってください。ボーカルの人はあのバンドの方ですね。

<ゆうさりゆうされば>
今年後半、間違いなくボライテストホープとなるであろう女性ボーカルバンドですね。毎回うまくなっていくのも嬉しい。こんなふうに花電車もハイライズも不失者も飲み込んだような女性バンドは初めてじゃないかな。大阪はふところが深いねえ。
8月の対バン楽しみにしてますので、よろしく。


アルケミーのDVDRシリーズ「JOJO広重 with MASONNA / THE LAST DESTRUCTION NOISE」、少し早くできあがりました。AMSオンラインや「○か×」ではもう販売しています。ヤフオクにも出ています。ブリッジ・オン・ウェブでも近日買えますので、よろしくお願いします。

mj

kishidashin01 at 23:15|Permalinkclip!ライブ 

2008年05月28日

秒速5センチメートル

秒速5センチメートル


どうしようもないほど好き。
そんな恋のお話だが、残念ながら、今回も実らない。

新海誠の作品はこれで3作目を見たが、どの作品にも共通する、10代の失意がある。
失われた十代というべきものかのかどうかはわからないが、今を生きる若い世代の空虚さをちゃんと描いている気がする。


本当に好きな人とは結ばれない。なぜなら本当だから。本気だから。
まあこの人でいいかなと思う、そういう人と結ばれるものなのだろうか。
恋がどんな時代にも儚いのは、そんな現実があるからかもしれない。

一人旅を何度見送ったろうか。
何度、かなわぬ夢を見たろうか。
思いは変わらなくても。それでも。


今夜は夢見るように眠りたい。


kishidashin01 at 23:02|Permalinkclip!映画 

2008年05月27日

WikiWiki

少し調べものをしたい時は、ウィキペデアをよく使う。
http://ja.wikipedia.org/

子供の頃は百科事典が欲しかった。友人の家にはブリタニカや平凡社の百科事典があり、とてもうらやましかった。当時はかなりの高額だったはずで、当然我が家では買ってもらえず、しかしながら小学校1年生の時に入院した際、お見舞いになにがいいときかれて『国語辞典がいい』といい、その国語辞典を入院中にせっせと読んでいた思い出がある。分厚くて、子供用に文字も大きく、読みやすかった。

百科事典はその後も買ってもらえなかったが、こども文学全集は日本編、海外編ともに買ってもらい、小学生時代によく読んだ。いわゆる「泣いた赤鬼」「ごんぎつね」「次郎物語」「小公子」「小公女」「ああ無情」といったあたりである。

今でも本や調べものが好きなのは、そういった小学生時代のことが影響しているのだろうし、音楽も小学生時代に姉が歌謡曲やGSをよく聞いていたことが影響している。

今の小学生はどうなんだろうか。


ウィキペデイア、今朝はトップに「生命の起源」があった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90
これはいい記事ですね。

左側の検索窓に文字をいれると候補が出るのはすごいね。
「JOJO」といれると「JOJO広重」とでますもんね。
「DOO」といれると「DOODLES」が出る!すごい!

「裸のラリーズ」の項に行って「水谷孝」をクリックすると、70年代に阪急ブレーブスの投手だった水谷孝にとぶのはご愛敬か。
水谷、懐かしいね、美川くん。


kishidashin01 at 11:52|Permalinkclip!読書 

2008年05月26日

I know what I like

今日は仕事中、ジェネシス、イエス、ピンクフロイドを聞いていた。
昨日名古屋でtさんがくれた、いわゆるブートレッグの類である。

どれも1970年代中期のライブ音源だが、特にジェネシスの1975年ライブがよかったなあ。ブロードウェイ時、つまりはガブリエル脱退直前くらいの音源。
もちろんブロードウェイの楽曲もいいのだけれど、「ナイフ」の演奏がよかった。今まで聞いたジェネシスの「ナイフ」のライブ演奏で一番よかったかもしれない。

ジェネシスを聞いたことがない人には、このアルバムをすすめている。
月影の騎士(紙ジャケット仕様)



1991年、ウシスコンシン・マジスン、デヴィッドさんの当時の家に泊めてもらった時、このアルバムをデヴィッドさんのレコード棚から取り出して、聞いた。デヴィッドさんに『広重さんはやっぱりヘンな人ですねー。そのアルバムはもう長いこと聞いてないよー』と言われたが、ターンテーブルにのせてかけると1曲目を当時の奥さんのベッツイさんが朗々と歌い出したのには驚いた。あの歌声は録音しておきたかった声のひとつである。



kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!音楽 

2008年05月25日

カルメンではなく

いろいろ思うことがあり、なかなか寝付けず、しかし1時、3時、4時に目が覚める。もうこうなったら寝ていてもしかたないので起きてしまえということで、5時に車で名古屋に向かう。雨がけっこう降っていたが、新名神は今日もすいていて、7時半には名古屋についてしまった。

カードのイベント、設営は9時からなので朝食したり車でうとうとしていると雨もあがった。設営の準備をしているとカード関係の友人のSさんから『カルメンもってるんですか!?今度貸してくださいよ』と言われる。
カルメン?と、頭の中にはカルメンのCDのジャケットがうかぶ。
宇宙の血と砂

いやいや、Sさんがこんなものを聞くわけがないわな、と思いなおすと、Sさんは時々私のBLOGを読んでいるようなので、なにかと勘違いしている、ということに気がつき、5月5日にこのBLOGで紹介した『フラメンコ、でしょ!』ということで、オチがつきました。
フラメンコ

Sさんは映画好きで、フラメンコは見たいと思っていが、DVDは廃盤でなかなか見かけないそうな。
はいはい、近日お送りします。

しかしこのBLOGは毎日500-800人くらいからアクセスがあり、その大半は音楽の方面からお読みいただいていると思うが、『フラメンコ、貸してください』『フラメンコ、私も好きなんです』などという反応はいっさいなかった。カード関係の方から言われるとは思っていなかったので、ちょっと驚きましたが、逆に嬉しかったです。

たぶん、普段インディーズとか、ノイズとか聞いている人とか、例えばコサカイくんのように幅広く音楽を聞いている人でも、映画「フラメンコ」はいいですよ、見れば音楽感が変わりますよと私がいっても、あんがい興味は示さないものなのかもしれませんね。
パフュームなら見たり聞いたりするのにね。(笑)

しかし、何年か前、佐井好子さんにむりやりのように「フラメンコ」をビデオにダビングしてお渡ししたが、見たともよかったともなんともお返事がなかった経緯があるので、映画「フラメンコ」は私以外実は誰もいいと思っていないのかもしれません。(笑)
Sさん、つまらなかったら正直に言ってくださいね。

名古屋のイベントにはtさんもおいでくださって、ジェネシスやイエスやピンクフロイドいただきました。いつもありがとうございます。心のよりどころとされておられる方の写真も見せていただき、うらやましい限りです。
(今の私には心のよりどころがなく、明日という日が空虚であります。)

来月はジョジョンナととうめい階段とロシア盤大全集いろいろ持参します。






kishidashin01 at 21:53|Permalinkclip!映画 

2008年05月24日

ゲゲゲ幸福論

BSジャパンで「水木しげるのゲゲゲ幸福論」を放送していたので見る。
DVDにもなっているのかな?

妖怪水木しげるのゲゲゲ幸福論


これはいい番組ですね。

『人間は2、3度死にかけないとね。そうするとね、死ねないでしょ?』

水木さん、すごすぎます。(笑)


メールをとめられると、つらいな。
しかたないね。


kishidashin01 at 22:58|Permalinkclip!映画 

2008年05月23日

上を見れば雲下を見れば霧

倉多江美は70年代から80年代にかけて好きな漫画家だった。
いくつか、好きな作品があるが、「上を見れば雲下を見れば霧」は、彼女が絶頂期を過ぎて、ややおとなしくなっていく時期の1978年の作品で、短編だが、非常に心をうつ佳作。

これに収録されているはず。
ミトの窓



内容は失恋して自殺しようとしている女の子に偶然であった男の子が話しかけるシーンから始まる。
その男の子と女の子を中心に、男の子の家庭教師、失恋した相手の男性、男の子の母親などでストーリーは静かに展開する。

内容はこんな感じ。
http://homepage2.nifty.com/nisen-nibyo/emi/emi_03.html

そして目の見えないヒバリの気持ちをうたった詩が、象徴的に何度も登場する。


終盤登場する詩にこういう一説がある。


昨日の愛が
今日の憎悪にかわるなら
人を好きにならないほうがいい

今日の憎悪が
明日の愛にかわるなら
人を好きになったほうがいい

目のみえないヒバリは
人間の魂がいたましくてなりません




目のみえないヒバリ、か。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!読書 

2008年05月22日

約束したじゃないですか

帰宅後、DVD鑑賞。

ALWAYS 続・三丁目の夕日[DVD豪華版]


3人で暮らす、という夢。
お金で買えないもの。

前作ではスポットは鈴木オート側にあったが、この続編では茶川のほうに焦点があたっており、そのことがこの映画の成功を意味している。
センチメンタルすぎるかもしれないが、元々の原作「三丁目の夕日」はそんな漫画だった。IDIOTがこの漫画が好きで、学生時代に私の家に来てこの漫画本を読んでいたことを覚えている。

いい映画ですよ。
「約束した人」と見たい1本です。


kishidashin01 at 23:52|Permalinkclip!映画