2008年04月

2008年04月30日

ヒカシューとライブ

大阪心斎橋クラブクアトロでライブ。
ヒカシューが新作CD「生きること」をリリース、その東名阪ツアーの大阪でのライブのフロントアクトである。

巻上さんとは数年前の横浜CLUB24の共演以来ずいぶん久しぶり。

ヒカシューはたしか1979年に渋谷のナイロン100%でライブを見ているはず。
今年結成30周年じゃないかな。

自分はずいぶん音がクリアで、演奏しやすかったです。
ヒカシューファンがお客さんのほとんどで、たぶん私の名前を知ってはいても演奏を聞くのは初めてだったのではないかな。

ヒカシューは新作からの曲を中心に、「ぷよぷよ」「20世紀の終わりに」など懐かしい曲もたっぷり、約2時間半の演奏でした。
東京は灰野敬二さんをメンバーに迎えての演奏だそうで、それは楽しみですね。

巻上さんとは今回のツアーはスマッシュのブッキングだが、南部さんとは長いつきあいで、という話になり、スマッシュの前身がスタックオリエンテーションという名前だったということをふたりで思い出して大笑い。懐かしい名前を思い出しましたね。
当時のギャラをまだもらっていないという話題もお互い様でした。(笑)
いつだって持ちつ持たれつですね。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!ライブ 

2008年04月29日

イプシロン・イン・マレーシアン・ペイル

fe5e045e.jpgバンドマンのDくんが大阪に来たので寄ってくれる。
彼は私が東京に住んでいたころ、よくライブを見に来てくれたし、彼の企画のライブにも出演したこともある。所謂ハードコア連中と私との橋渡し的な存在だが、私は今は大阪や東京の現在のハーコドア勢とはつきあいがなかなかないので、そういう意味でも貴重な存在だ。

せっかく来てくれたので、というわけでもないのだが、これからのロングドライブのお供にといくつかのCDを渡す。曰く「とうめいロボ/otete」「エドガー・フローゼ/イプシロン・イン・マレーシアン・ペイル」「ハードコア不法集会」「グレート・パンク・ヒッツ」。

うーん、しかしどんなセレクションやねん!?って感じですね。
津山までの旅路、車内で好評だったのはどれだったか、またおしえてください。

「イプシロン・イン・マレーシアン・ペイル」は1975年版で、近年リメイクされたものはアルカンジェロから日本盤も出たけれど、やはり75年のオリジナル盤に軍配が上がる。
音による幽玄の世界、といえば、このアルバムの右に出るものはない。
どうして1975年ヴァージン盤のものがCDで正式に再リリースできないのかはわからないが、あらゆるプログレッシブロック、シンセサイザーアルバム、トリップミュージックの中でも最高峰にあたるであろうこの作品を、いつまでも埋もれさせるのはよくないと思う。


このアルバム、中古盤でも1万円以上は必至、数万円で取り引きされることもあるが、あまり無理せず入手し、そしてゆっくり聞いてください。


kishidashin01 at 23:51|Permalinkclip!音楽 

2008年04月28日

歩いて行こう

今までやってきたことをやめることは、実はそんなに難しくない。

多少傷ついたり落ち込んだりするかもしれないし、リスクを背負い込むこともあるかもしれないが、やめることは結局は自分を楽にすることでもある。

やめる時期がきているのにやめないのは、それはそれでおかしいとも言える。
冬服がいくら気に入っていても、春や夏がくれば着替えるだろう。

それに神様は「助かるか助からないか」を見極めてから、「助けるか助けないか」を決める。
神様とはそういうものだ。

でもね。

自分の意志でやめる。
自分の意志で休む。
自分の意志でなにもしない。
それはそれで、けっこうむつかしいことだよ。
自分の意志が試されるからね。
何度も。


一番むつかしいのは継続することであり、一番楽なのも継続することなのだ。
しんどい坂も、登り続ければいつか自然に峠を越える。
上り坂の途中で立ち止まっても、坂は低くなってはくれない。

だから、ゆっくり歩こう。
君には後ろからおしてくれる仲間もいるし、ぼくは先で待っているから。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!日常 

2008年04月27日

ヒロミちゃん大ショック

早朝に起きて車で名古屋へ。カードの仕事で日帰り。

ゴールデンウイークでもっと道路が混むかと思っていたが、往路3時間半、帰路3時間と案外大阪>名古屋は近い。

車の中では友人の30年ほど前の自作テープ(CDRにおとしてある)を聞く。
フォークギター1本の歌ものだが、大半はなんということのない心象風景のものながら、ところどころに気になる歌詞があり、長い間の愛聴盤になっている。

例えば「ヒロミちゃん大ショック」という曲は、元々目の細い女の子、笑うと目が無くなると言われているが、ある日鏡を見たら本当に目がなくなってしまっていたという歌だ。


私のチャームポイントは
やっぱりこの目なの
お願い神様
目を返して
長いまつげも
意味がないから


今ならPerfumeに歌わせればヒットしそう、か?
先日スハラくんとばるるさんに「Perfumeのトレカがあれば売れるか?」とこのブログでふってみたが、返答がない。(笑)
Perfume、私にはどこがいいのかさっぱり理解できませんが。。。

例えば先日、夜中にMTVを見ていたら、なかなか印象的な洋楽女性シンガーがいたが、名前を覚えられずじまい。Perfumeの理解できない私はそろそろもう年かもしれない。(笑)




kishidashin01 at 23:06|Permalinkclip!音楽 

2008年04月26日

命の長さは

美空ひばりは52才で亡くなっていたのですね。
梶原一騎は50才、岸田森は43才、間章は32才、阿部薫は29才で亡くなっている。
若くして亡くなっているのですね。

天本英世は77才、石井桃子さんは101才。
このくらいは生きてみたいかな。
そして「ふん、どうせ、みんな死ぬのじゃ」というセリフを映画かテレビで言ってみたい。

命の長さは、おそらくは生まれた時には決まっていない。
もちろん生まれてすぐ亡くなる子もいるから、それはそれでなにがしかの理由があるのだろうけれど、おおかたはその後の生き方で決定されるのではないかと思う。

命には源泉があり、その泉が枯れた時が命がつきる時だ。
源泉には言葉があり、歌があり、音があり、流れがあり、清さがあるはずだ。
それが汚される大半の理由は自分自身にあるのだろう。

反対に源泉は自分で汚れをとることもできるし、補うこともできる。
手遅れになる前なら。


どうせ、みんな、最後には死ぬけれども。

さて、命の長さは、どのくらいかな?


kishidashin01 at 23:29|Permalinkclip!日常 

2008年04月25日

たまには野球の話を

プロ野球、そろそろ開幕して一ヶ月だが、意外だったり、予想通りだったり。

意外に善戦しているのはパは西武、セはヤクルト。

西武は本体の西武グループが大赤字、本当は球団も手放したいところだが買い手がつかず、松坂をMLBに売却、入ってきた50億円も赤字に吸われてしまい、まともは補強も出来ない上に、年棒の上がってきた和田やカブレラを放出、どう見ても戦力ダウンだが、新外国人ががんばってたり、監督が替わってベテランものいて若手が出るチャンス到来で、チームがリフレッシュした感あり。しかし今のところ首位だが、やがて失速するだろう。最終的には日本ハム、ロッテが出てくるかな。
楽天はチームがまとまってきてこれもよさそう。3位までに入ればクライマックスに出場出来るので、がんばってほしい。
ソフトバンクはけが人多数でちぐはぐな感じ。パウエルの強引な獲得も裏目にでそう。王監督最終年なのに、ちょっと優勝は難しいかな。
蚊帳の外になりそうなオリックス、なんとかくらいついているが、投手のコマ不足はどうしようもない。打線は水物なので打てない時はダメだろう。野茂でもとればよかったのに早々にいらない宣言。放出した選手は移転先のチームで活躍しまくっているだけに、今年も12球団中最低のチームになるのか。来年はオリックスになって20周年、なんとかがんばってほしい。

セは巨人の開幕の負けダッシュがすごかったが、徐々に勝ち星を積み上げている。投手がやや不安だが、坂本など新スターも出てきつつあり、やはり優勝候補。阪神はやや飛ばしすぎか。ヤクルトもやや失速気味で、まあこんなもんかな。広島は予想通りだが、4月25日時点で4勝しかしていない横浜は深刻中の深刻。これまた投手不足、しかも横浜生え抜きのピッチャーはほとんどいないというダメさかげん。
セは選手に金をかけているチーム(巨人、阪神、中日)が強く、金のない3チームは弱いという、本当にマネーゲームの縮図のようで、見ていてあまり楽しくない。巨人に批判的だった阪神だって、他のチームから移籍してきた選手の多いこと多いこと。
平野だってオリックスから来てながら、もう何年も前から阪神の選手だったような笑顔はなんて憎らしいのだ。(笑)

まあどこが勝とうが負けようが、実際はどうでもいいけれども、今年は優勝は「セは阪神、パは日本ハム」と読む。クライマックスで巨人が逆転勝利はあるかも。

監督の途中解任はオリックスと横浜はあるかも。しかしどちらも監督のなり手がいないので、ヘッドコーチの昇格が濃厚かな。

オリックスの清原、中日の立浪、広島の緒方と前田あたりは今年で引退じゃないかな。男の引き際はいったいどうなるのか、そのあたりは楽しみにしている。

今年で広島市民球場はおしまい、来年は新球場に移り、現球場は取り壊される。
広島ファンの方は今年は球場に足を運んでください。
プロ野球の現在使用球場が取り壊されるのはものすごく久しぶりで、これから先は当分ないと思います。



kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!日常 

2008年04月24日

Tin Man

日本では未公開の海外ドラマ「Tin Man」はちょっと見てみたい。
tinman


オズの魔法使いをベースにしたテレビ映画だが、もっと現代的&サスペンスとアクションの作品のようだ。
http://dvdagent73.sakura.ne.jp/archives/2007/12/07185640.html

オズの魔法使いはジュディ・ガーランドのものがあまりに有名で、その続編的なものはなかなか作られない。
「Return To Oz」は1985年の作品だが、どうもあまり評判がよくなかったようで、日本国内ではDVD化が見送られている模様。(アメリカでは販売されている)
でも、こちらもなかなかおもしろそう。


Tin Manのことを考えていたら、Tin Drum Recordのタイロウくんから久しぶりにメールがきた。
先週の土曜日に原爆オナニーズはワンマンライブをやったこと、なんと57曲、2時間40分も演奏したとのこと。
エディやタイロウくんは今年50才のはず。でも、まだまだ元気&現役だね!


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!映画 

2008年04月23日

麻布のスタジオで少し録音。

昨日見汐さんと話していたことなどを少し進行する。
今年後半、いろいろおもしろいことが出来そう。


埋火のライブ、今週末から来週まで、京都、大阪、東京でありますね。

4月26日(土)「春のサイケ祭り」@西院ウーララ
出演)place called space/ピカリンス/くまくまキー(とうめいロボ)/埋火

4月27日(日)@難波BEARS
出演)夢中夢/村で疫病流行る./埋火他

4月29日(火・祝) @秋葉原CLUB GOODMAN
【都会の迷子さん号外〜若者(うたもの)たち〜】
出演)長谷川健一/owkmj(俺はこんなもんじゃない)/前野健太とDAVID BOWIEたち/とうめいロボ(岡山)/埋火  DJ:なんのこっちゃい西山。

どれも行きたいけど、どの日もスケジュール入っていて、行けない。(笑)
各地方の方々、見に行ってください。

とうめいロボは5月にもライブ1本ありますが、その後少しライブ活動は休むそうです。


ニュースでは何千万円寄付とか、何十億円着服とか、何百億円損失とか、豪快な数字が並ぶけれど、本の少しのお金で夢が叶ったり、ちょっとした不安が解消されたり、人をうらまなくてもすむのにね。
1億円もあれば、どれだけの後世に伝えられるはずの、小さな音楽が消えずにすむだろうか。
もっと考えたいし、もっといろいろやらなくてはと思う。



kishidashin01 at 22:40|Permalinkclip!日常 

2008年04月22日

と、思った

早朝に起きて、またまた東京へ。
それなりに仕事して、夜は東中野のカフェにライブを見に行く。

この夜は埋火の見汐さんのソロ。
しかしお店でPAしたり、前座をしていたのは元オーバーハングパーティのタンシくんだった。お久しぶりです。

見汐さんのソロはカヴァー2曲含む、もちろん埋火の曲も含む30分程度の演奏。
ライブ前にいろいろ話してくれたが、彼女が今まで聞いてきた歌や音楽がちゃんと消化され、彼女の肉となり血となって、そして彼女の歌につながっているんだなと思いました。

もうひとつ、ライブ前に話してくれたこと。
今年の2月に非常階段のライブを福岡で行ったが、そのライブ終了後、たくさん見に来てくれたお客さんになにかお礼をいいたくて、ステージにあがった際に一番前にいたお客さんに私の着ていたTシャツをプレゼントしたのだが、その方は見汐さんの友人だったこと。
そして見汐さんはその友人から佐井好子さんをおしえてもらったということ。
また見汐さんがあがた森魚さんと共演する機会があり、そこで昨年私があがたさんの再発アルバムのライナーを執筆したことなどが話題にあがったこと。

ああ、そうそう。こうやってどこかでいろいろなことがつながっている。
今まで何度もこうやって、偶然のように思えるようなつながりが、実は必然のようにつながっているのだということを経験してきた。

小さなことにも、少ないお客さんにも、きっと歌で、音楽で、思いはつながっているのだ。それは年代を超え、距離を超え、国境も越える。
あきらめてはいけない、うらんではいけない、心から思うことというのはそういうことなのだ。

とうめいロボのちひろちゃんが歌う「糸電話」は目には見えないけれども、絶対につながっている。
そう思う。
そう思える。

なので、今日のライブは須原くんにもつながっているわけで、今週後半の埋火は須原くんがんばってね。今日も見汐さんのとなりでベースを弾いている君の姿が見え隠れしましたよ。(笑)

と、
思った
思った
思った
思った....


kishidashin01 at 22:55|Permalinkclip!ライブ 

2008年04月21日

ホワイト

ブッカ・ホワイトなんちゃら、というのが我らが相棒のどこかでのハンドルネームらしいが、どうもデルタ・ブルースの良さは私にはわかっていないみたいで、そんなにはブルースには耽溺できなかった思い出がある。
ブルースには音楽の最もおいしい部分が集約されているのはわかるが、ブルースに音楽が終わるのはなにか許せない思いがあったのだろう、むしろジャズに終わるほうがなんとなくだが、許せる。

70年代ならディープパープルだ、プログレだ、と言っていたやつらが、80年代ならハードコアだと言っていたやつらが、90年代ならノイズだDJだと言っていたやつらが、やがて大人になり、そんな子供が聞いていた音楽は聞いていて疲れる&あほらしいと、やがて大人っぽい落ち着いた音楽や、ブルースに落ち着いたり、自然食主義者になったり、田舎で畑作ってます、なんてなるのは、やはりどこかで何かを裏切っている気がする。

かといっていつまでもパンクだ過激だとやっていられるのか、というとそれもまた何かが違う気がする。どこまでとか、いつまでもとかではなく、どうしているのかが重要なのであって、そこの答えが出るのはもう少し先の話だ。

ホワイトと言えば、私にとってはテリー・ホワイトだ。
男と男の世界、男の孤独、追う者と追われる者の心、そしてかけがいのないものを失う気持ち。
こんな、男にしかわからない世界を書かせたら随一なのが、なぜか女性作家のテリー・ホワイトだ。
寡作。そして今では彼女の著作はほとんど絶版だ。

真夜中の相棒 (文春文庫 (275‐17))
木曜日の子供 (文春文庫)
刑事コワルスキーの夏 (文春文庫 (275‐24))
リトル・サイゴンの弾痕 (文春文庫)
殺し屋マックスと向う見ず野郎 (文春文庫)

どれでもかまわない。
古本屋で見かけたら、即購入、即読破すべし。
特に「真夜中の相棒」「木曜日の子供」はお薦め。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!読書