2008年01月

2008年01月31日

ひろしげ人

山本精一くんの歌ものユニットのライブ演奏をAMSでやりたいという。
4月6日にライブの日程は決まったのだが、そのフライヤーを昨日ベアーズで山本くんが手書きでスラスラと描いたらしい。

で、山崎くんが今朝持ってきてくれた。
右上の「ひろしげ人」。。。
そういえば前回のチラシにも「ボインちゃん」とか、意味不明のイラストが描いてありましたが、今回は。。。

いつも私が『私が思うところの最もおかしなミュージシャンは山本精一くんです』と公言していることへのアンサーか。いやいや、京都人、大阪人などと同じく、ひろしげはひろしげ人という一種の人種だと認めているのだろうか。
いや、まあ、なんでもいいんですけどね。
ナゾは深まります。(笑)

jin

kishidashin01 at 21:35|Permalinkclip!音楽 

2008年01月30日

錦なべ

所用で京都へ。

昼食に、錦通りにあるうどん&丼のお店「山茂登」に行こうとしたのだが、見あたらない。帰宅後調べたら、昨年5月に閉店していたことがわかった。
http://erisekiya.cocolog-nifty.com/kyototokyo/2007/05/post_83d8.html

この「山茂登」のうどんもおいしかったが、なんといっても親子丼が最高だった。たぶん私が知る限り最高峰だったと思う。残念無念。

で、鍋焼きうどんで有名な「冨美家総本店」へ。おそらく40年以上やっている昭和な雰囲気のお店で、女性客が多いので男性が入りにくいのは昔も今も同じだが、ランチ時は超満員。それでもお値段は500-650円と安く、味もまったく昔と変わっていない。
確か四条通りにあったお店は女性しか入店出来なかった頃もあったはずで、私は中学生の時に姉に連れられてようやく入店出来た記憶がある。

東京でもデパ地下やスーパーで持ち帰り用が販売されているので、甘口のうどんが好きな方はためしてください。おいしいです。
私は「錦なべ」を本日いただいたが、寒い日にはたっぷり暖まって550円は安い!持ち帰りでも十分おいしいが、店内で食べるアツアツの土鍋で食べるのが最高でしょう。

fimiya

そして店内のウエイトレスのおばちゃんがまるっきり京都人で笑えます。口では「相席すみません」と言っているが、その"すみません"にまるっきり心が入っていない。(笑)
相席を嫌がるお客さんに「ほんならお席でお待ちください。すみません〜」と、これまた冷ややかな"すみません"が『相席嫌ならこんな混む時間に来なはんな』と心で言っているのがよくわかります。京都人は怖いでっせー。(笑)

自宅では今度は男子のハンドボールの試合をテレビ観戦。
昨夜の女子は凡戦だったが、男子は「あと一歩」が足りないだけの、いい試合だった。韓国にしてみれば余裕の勝利だったかもしれない。
野球やサッカーは「汚い」スポーツだが、ハンドボールは清潔感がありますね。


kishidashin01 at 22:41|Permalinkclip!日常 

2008年01月29日

Laputa: The Flying Island

事務所で少しうち合わせ、通販の処理をした後、早めに帰宅してハンドボール女子のオリンピック予選を少し見る。しかしミスが多く、レベルの低い残念な試合だった。
数人の秀逸なプレイヤーがいてもチームとしては勝てないのは団体競技の常ではあるが、年々秀逸なプレイヤーは出現率が低くなり、全体としてのレベルは低くなっているのはスポーツも音楽も同じだろう。

頼まれていた件があり「もののけ姫」のDVDをチェックするもののディスクが正常に作動しないのを横目に、ついつい「天空の城ラピュタ」を見てしまった。このアニメーション映画は2時間以上あるが、一瞬もあきさせない。公開は1986年で、もう23年も前になるのかと思う。
この映画は公開時に映画館で見た。前年度の「ナウシカ」は絶賛していた、そのころ事務所を同じにしていた早川くんが、宮崎アニメはもういい、という感じで「ラピュタ」には否定的な感想を口にしていたのが残念だったことをよく覚えている。

この映画の中で最もシンパシーを感じるのは、生ある人間ではなく、巨大なロボット兵だろう。
双葉ちゃんもジブリ博物館を訪れた際、屋上に設置されているロボット兵に感動したと語っていたが、命なきものが最もヒューマニティに満ちているというのは大いなるアイロニーとなっている。

作品としてはイマイチな「さらば愛しきルパンよ」にもこのロボット兵が登場しているし、海賊のボスのドーラは「ハウル」の老いたソフィーに似ているとか、そういったことはもうどうでもいいように思える。
この映画は何度も繰り返して見られるべきだし、いくつかの重い意味やイメージが込められている。

エンディングにも不思議な逸話があり、問題は解決していない。
http://uso8oo.com/select/20040919.html

ふたりは、後日、きっと結ばれる。
そう信じたい。


天空の城ラピュタ


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!映画 

2008年01月28日

Inside Lookingout

お昼頃、おにんこ!のまいこちゃんがお店に寄ってくれた。
昨日のライブは盛況だったとのこと。
昨夜のライブには私もアウトドアホームレスのメンバーから昨年大晦日に出演を打診されたものの、参加できなかった。これにこりず、またさそってください。

まいこちゃんが私のアルバムジャケットに登場してくれたのはもう4年も前になる。
尾谷さんがカメラマンとなってみんなで下北半島に行ったのが懐かしい。

夕方にはGARADAMAの柿木くんが寄ってくれる。
3月のグルグルのマニさんとの演奏のための打ち合わせを少し。
YouTubeでグルグルの映像を見ながら打ち合わせしていたのだが、しかし、こんな時代がやってくるとは夢にも思わなかった。ついでにノイ!やラ・デュッセルドルフ、ホークウインドの映像も見てしまった。こんなものを10代の時に見たら狂喜乱舞したことだろう。

今の子供達はこんなものが普通にあり、誰でも無料で楽しめて、そして著作権違反などみじんも感じることなく視聴する時代に生きている。
こういう権利は無意識に踏みにじり、自分の権利が少し侵害されると異常に怒り出すのが流行のようだ。義務を果たさずに権利ばかりを主張するのは、今の時代、はたして日本人だけなんだろうか。
どちらにせよ、便利と引き替えに魂を差し出したのは、音楽や映像だけの話ではないのかもしれない。

グランド・ファンク・レイルロードの「孤独の叫び」を見ながら、フラワー・トラベリン・バンド再結成の話を柿木くんからきいた。裸のラリーズも水谷さんがスタジオ入りしている情報を少し前に聞いたが、こちらはあてにならないかもしれない。

メールで、今度の3月で浜松のライブハウス「ルクレチア」が開店3周年とのことで、UP-TIGHTの青木くんから話をいただく。うまくいくといいな。


inside

kishidashin01 at 21:54|Permalinkclip!音楽 

2008年01月27日

冬のゆめ

猿股茸美都子のメンバーもこのblogを読んでくれていて、私が書いたムーミン/ニンニの話を探してくれたようで、私が見た70年代のムーミンではなく、パペット・アニメーションのほうをDVDRに焼いて持ってきてくれた。

全78話をさすがに一気には見れないが、ニンニの話は第16話「冬のゆめ」というエピソードに収録されていた。
私の記憶にあったような、ミィが嫌味を言って、せっかく姿が見えかけてきたニンニがまた薄くなってしまうエピソードはなかったが、ムーミンママにいたずらをしようとしたムーミンパパを突き飛ばすエピソードはちゃんとここにも描かれていた。

パペット・アニメーションのムーミンはちゃんと見ていませんでしたが、なかなか暗いトーンがフィンランドらしい雰囲気をよくかもしだしていますね。

そういえばスナフキンがギターを弾いて「雨に濡れ立つ/おさびし山よ〜」などと歌うシーンは原作にはないわけで、やっぱり旧ムーミンは再放送もDVD化もされないのかもしれませんね。
旧ムーミンには確かタイトルも「乞食になりたい」とかいうのがあったり、ミィがみんなに嫌われてスティンキーやモランと嫌われ者部落を作るエピソードがあったり、ちょっと今ではテレビ放送は不可能なものもあったことを思い出しました。
このあたりは日本国産ムーミンというところなのかもしれませんね。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!映画 

2008年01月26日

読んでくれてありがとう

ロキシー・ミュージックの「フレッシュ・アンド・ブラッド」の話を数日前に書いたが、このblogを読んでいる人はあまり興味のないアルバムかなと思っていたのだが、「持っています」「愛聴盤です」といったメールをいくつかいただいた。
メールいただいた方、ありがとうございます。

私の世代の感覚だと、こういったひとつのバンドの中途半端な時期のアルバムはあまり聞かれていないと思いがちなのだが、今の時代、多くの人は多種多様な音楽を同時に聞いているのですね。感心しました。

私は1959年生まれで、さすがに60年代の音楽は後追いで聞いたけれども、4才年上の姉がいたおかげで、70年代以降の邦楽洋楽はほぼタイムリーに聞いている。もちろん例えばキング・クリムゾンの存在に気がついた時は「太陽と戦慄」は出ていたわけで、「クリムゾン・キングの宮殿」や「アイランド」などは後から聞いたわけだけれども、数年のタイムラグですんでいる。この聞き方が出来たことは、自分の中の音楽史が構築されたことに大いに役立っている。
なので、それこそ平成生まれのような若い方が、最新の音楽も60-70年代の音楽も同じポジションで聞いている感覚は、私にはやはりわかっていないのかもしれない。
たぶん、聞き方が違うということは、感じ方も微妙に異なると思うからだ。


今日受け取ったある男性のメールには、「フレッシュ・アンド・ブラッド」のことの他に、以前私のblogで三上寛さんの発言「(男の)人生は19才がすべてだと思う」を紹介した時、たまたまその日がその方の19才の誕生日だったこともあり、印象的な出来事になった旨のことが書いてあった。

私は今48才だけれど、自分が19才の時に私の父親は48才だったことになる。
今日メールをくれた彼を含め、十代のリスナーに対して私は父親にはなれないけれど、見てきたことや感じたことを少しづつ伝えたり話せたり出来たらいいなと思う。

デモCDも送られてきたお手紙もちゃんと聞いていますし、ゆっくり読ませていただいています。(明らかに狂気の方と見受けられる場合は無視させていただいておりますが)
全部に返事はできませんが、このblogなどでなんらかの回答も出来たらと思っています。

しかし本当に多くの方に「blog読んでいます」と言われ、驚いています。
もう10年以上会っていない従兄からの今年の年賀状に「blog読んでいます」と書いてあったのには驚きました。(笑)
そんなことを言われると「みんな死んでしまえばいいのに」なんて書けなくなるじゃないですか!(書かなくていいけど)


今日は徳島の小西さんが大阪に用事で来られ、ついでにアルケミーにも寄っていただいた。いつもお気遣いありがとうございます。
ハードスタッフ・林直人追悼号は今年の夏発刊を目指して進行しているとのこと。みなさん、楽しみにしましょう!

おにんこ!のまいこちゃんから電話。明日梅田でライブがあるとのこと。行きたいが明日の夜は予定がつまっていて行けない。
みなさん、私のかわりに見に行ってください。そして感想をみなさんのblogで紹介してください。よろしくお願いします。

kishidashin01 at 20:50|Permalinkclip!日常 

2008年01月25日

あの寒い夜

おもしろくない、うまくいかない、お前なんて死ねばいいと思われている、生きている価値なんかない。
そう感じる時は、きっとそういう時なのだ。
だからごまかしてもしかたないし、なんとかしようとあがいてももっと最悪の方向へ落ち込むだけだったりする。

そんな時は墓参りするか、世の中や他人のためになることを、小さいことからでかまわないからするとよい。
掃除するとか、そんなことでいい。

それができれば、ずっと悪いということはない。
それができなければ、ずっと悪いということもある。

たりなければ埋めよ、多ければ減らせよ。


春の来ない冬はない。



kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!日常 

2008年01月24日

昨日の富田さんの質問への答え

音楽が終わるということ。

CDショップはいらない。中古盤屋は残るかもしれないが、新品のCDを店頭で売る必要がない。買いたければネットかコンビニで買える。
今ですら、アマゾンとヤフオクとイーベイがあれば、買えないものはほとんどない。
AMSもモダンミュージックもタワレコもユニオンも、きっとなくなる。なぜなら、商品が売れないから。売れなければ人件費も固定費も宣伝費も払えない。

音楽雑誌もいらない。ネットの情報やblogで十分だから。
音楽ライターという商売も、なくなるかもしれない。

そもそも、CD、アルバムというものが、もういらない。売れないものを作るのは、道楽か趣味か、せいぜいアートでしかない。
過去に発表されたものはデータ化され、廃盤もなくなり、いつでも好きな時に、タダ同然で手に入る。違法コピーはどうやったってなくならない。
アーティストもロイヤリティが入らないものを作ってもしかたない。そしてレコード会社もいらない。流通業者もいらなくなる。

スタジオもたいした器材はいらない。もう今ですらほとんどのスタジオがハードディスクレコーディングである。音質など、すでにどうでもいい時代になっている。必死にこだわった音より、昔のカセットの音源の方が「貴重音源」とか呼ばれて売れるからだ。エンジニアは仕事をするモチベーションを維持できない。

ミュージシャンは自分で作品を作って、自分で管理して、自分で販売する。みんながインディーズだ。そしてライブやコンサートが多くのミュージシャンの営業場所であり、グッズ販売場所であり、ギャラの回収場所になるだろう。

ノイズとかやっている人間にとっては、上記のような状況は今も昔もたいしてかわらない。だからたいした変化もないかもしれない。時代が変わる前に、そのうちに死ぬかもしれない。
ただ、世の中の多くの音楽はそうはいかない。大きな変化を強いられる。それは音楽が音楽であった時とは、大きく形式も存在も意味が違ってくる。

レーベルもCDショップもライブハウスもレコード会社もミュージシャンも音楽雑誌も、根元的な存立意味を問われている。そして大半は、もう負けている。素晴らしい瞬間は確かにあるだろうが、そのために素晴らしくない大量の時間を徒労に過ごす余裕は、もう誰にもない。

それでも、音楽の悦びという、金では買えない一瞬のために命を削る、か?
それとも、休む?
音楽は、君の内側に残っているかい?



kishidashin01 at 23:47|Permalinkclip!音楽 

2008年01月23日

佐井好子さんと対談

新宿某所でCDジャーナルの次号掲載記事のため、佐井好子さんと対談。
おもしろい話をたくさんしましたので、全部は掲載されないと思いますが、乞うご期待。

新作「タクラマカン」のサンプル盤が出来上がったのでいただいた。
ジャケットも素晴らしい出来映え。
「萬華鏡」「密航」の紙ジャケは、オビも忠実に復刻の秀作。
来月2日発売です。
タワレコのみの特典、ディスクユニオンのみの特典、AMSのみの特典もありますので、みなさんよろしくお願いします。

タクラマカン(紙ジャケット仕様)


kishidashin01 at 22:25|Permalinkclip!音楽 

2008年01月22日

ガニメデの優しい巨人

東京へ。

車内で読書。

「星を継ぐもの」ほどはおもしろくない、と聞かされていたが、「ガニメデの優しい巨人」は十分面白い。
肉食の自分が嫌になってきました。(笑)



kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!読書