2007年11月

2007年11月30日

小さな、さようなら

11月も終わり。
信じられないくらいのスピードだ。
しかし、運気の悪い1年など早々に終わってくれるにこしたことはない。
来年もこのスピードでよろしく、だ。

今週はさらに加速したかのように忙しかった。
来月はライブも4本あり、東京にも3回行く。
年末もあっという間にやってくるのだろう。


ここのところ、ぞっとするような夢を何度も見た。
1階からエレベーターに乗り、6階に行こうとするが、6階のボタンをおしても反応しない。5階までは行くが、到着してもドアが開かない。
しかたないので1階に戻ろうとするが、エレベーターの箱は1階を通り過ぎてさらに地下に下降する。
ふと足元を見ると床には真四角の大きな穴があいており、自分は壁際のギリギリの淵に立っているにすぎないことを知る。
穴の下には奈落のような暗黒の闇がある。

もうひとつの夢はここには書けないが、やはりのっぴきならないシチュエーションに途方にくれる内容だった。

大きな、深い闇は、すぐ隣にあることは熟知しているつもりだが、やはりこんな夢を見ると背筋が氷る。


知人友人のblogもあまりゆっくり見ている時間はないが、何人かの知り合いのblogの日記部分がほぼ終了した雰囲気。
少し、残念に思う。

オープンなblogは更新されていなくても、mixiは更新しています、という人も多いので、実際にどうなのかはわからない。
mixiは相手を特定できたり、嫌な人には見せないこともできる。
そのことの功罪はあるだろうが、ある意味の安全効率は高い。

私の場合、日記にしても、演奏も、そもそも誰かを選んで見せるつもりはないので、blogはこういうオープンなものでいいのだと思う。
そしてコメントもトラックバックもつけないのも、誰にもなんのかんのと言われたくないからだろう。特に匿名者は一切無視したいところだ。

誰もお前のことなんか見ていない。
誰もお前の発言なんか聞いていない。

自分も含めて、そういうふうに思えば、誰がどうとかは一切気にならない。


誰も音楽など、聞いていない。

そう思えば、誰にも遠慮なく、音楽が演奏できる。
それでいいのではないかと思う。




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2007年11月29日

着々

マゾンナの1stと2ndをアルケミーよりCD再発することが決定、準備をすすめる。
国内的にはもちろん、世界的にファン、リスナー等から歓迎されそうに思う。

12月29日は久しぶりにJOJO広重+マゾンナの合体ライブも行う。
こちらの準備も、着々。ベーアーズにも問い合わせ多いとのこと。
たくさん見に来てください。


さて、まずは今週末の高知での非常階段ライブですね。
井上くん、よろしく!


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2007年11月28日

ウーガ・ブーガ

GURU GURUのマニ・ノイメイヤーさんと何度かメールでやりとり。
今の予定だと、大阪で来年3月にセッションライブが実現しそうだ。

私がジャーマン・プログレッシブ・バンドのグル・グルを初めて聞いたのは1976年のことで、もう30年以上前になる。
阿木譲氏が発行していたロックマガジンの第三号付録の「プログレッシブ・ロック・カタログ」には、確か坂口さんがグル・グルの「カングル」を紹介していた。
その解説文には「異端派中の異端派」とか記されていたこともあって、どんなサウンドなのか興味津々だった。

結局、グル・グルのレコードを手に入れる前に、ロック喫茶の彷徨館で「カングル」を聞いた。初めて聞いた時はその音自体理解できていなかっただろう。何が異端派中の異端派なのか、何が凄いのかもわかっていなかったに違いない。後年聞いたグル・グルの「UFO」のほうが、とてつもなくぶっ飛んだ音に思えたので、「カングル」は想像していたよりもずいぶんまともなR&Rに聞こえたのだろう。

久しぶりに「カングル」をCDで聞いてみたら、これがけっこうおもしろい。
来年のセッションで、このアルバム収録曲をマニさんと共演できたらいいなと思う。

kanguru

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2007年11月27日

とどく・つながる

バルザックのヒロスケくんより携帯に電話。
彼と話をするのは何年ぶりだろう。
バルザックは結成15周年、そのヒストリカルなリリースアイテムについての確認だった。すごいなあ、継続しているね。

鶴岡法斎さんから宅急便。
「ヤマアラシ」の広重トシユキの登場するシリーズをコピーして送っていただいた。こんなにボリュームがあるとは知りませんでした。コピーたいへんだったでしょう。
感謝。
まだ連載しているのかな?それともこれで終わりなんだろうか。

この宅急便が届いた時の、大阪スタッフTのセリフがいかしていた。
『社長、占いの本が届いています!』
いやいや、鶴岡法斎というお名前から、占いの本かなと思ったんやね。

私はかの極めて一部では有名な出版社「八幡書店」で「鬼谷古法・断易精蘊」と言う本を通販で購入したことがあるが、その後八幡書店から毎月DMが来るようになった。このDMが、あやしい。(笑)

いわく『お待たせしました。待望の2点、増刷出来!霊視・使魂・念感 玄想法秘儀』とか、『霊界物語 新装廉価版/53200円を49000円! 6巻ごとに1分冊に収録、前後関係が把握しやすく、携帯にも便利! 』とか。。。

いや、たしかに出口王仁三郎の「霊界物語」は1度は読んではみたいが、電子ブックとか、小型版を携帯したいとは思いません。(笑)

そういえば数年前、東郷健さんの関連サイトで男根トランプを販売していた。大人気商品のようで「新作出来!第3弾!」とか書いてあって、1弾、2弾は売り切れていた。このトランプを買おうと東京のカード屋で盛り上がったのだが、購入するには配送先の住所と電話番号を入力しなくてはならず、1度買うと後にDMが届くようになるのではないか、それが困る、という理由で誰も購入しなかった。
今思えば誰かが犠牲になってでも買っておけばよかったと思う。いや、思わなくてもいいか。。。




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2007年11月26日

時代

「三丁目の夕日」のメイキングなどを見ていると、スタッフの若さに驚く。
昭和30年代オタクになって一生懸命作った映画だとしても、それにしても若い。

昭和30年代といっても、私でも6才くらいまで、ということになるので、そんなに多くのことを記憶しているわけではない。
メンコでは遊んだ記憶があるが、ベーゴマや竹馬の記憶はないもんなあ。

でも1959年生まれというと、私も三上寛さんも灰野敬二さんも1950年代生まれということで、50年代組になってしまう。
美川くんやコサカイくんは1960年代組になるもんな。

非常階段も1979年結成で、70年代のバンドとなってしまうので、そういう意味では現存するバンドとしては古参になってしまう。

もうすぐ結成30周年。
なんか、やりますかね。


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2007年11月25日

かなうゆめ

このblogになる前の日記のころからそうだったのだが、私が誰かのことを書くと、誰かがその本人に書いてあることを伝えてくれる。
PSF/モダーンミュージックの生悦住さんの時に特に顕著で、前回の日記の時は皮肉をこめて「伝書鳩」と揶揄したこともあるが、考えようによっては便利だ。

たとえばアルカンジェロの「ジョン・G・ペリー/サンセット・ウェディング」の紙ジャケCD再発には原盤にあるデッカのロゴがない、なんて書くと、アルカンジェロの人からあれはこういうわけで入れられない、との弁明が別の人から届く。

先日、私の名前をモチーフにしたパチスロ漫画があるらしいとこのblogで書いたら、今日はその原作者の鶴岡さんから詫びのメールが届いた。
いや別に詫びでもらわなくても今回の件は当方は楽しんでいる、お仕事がんばってくださいと返信したが、ちゃんと本人に伝わるものだなあと関心する。

そう言えばmixiでもう会えないような過去の友人知人と再会したという話は日常茶飯事のようで、ネットの世界ではもうこういったことは珍しいことではないのかもしれない。

バークレイ・ジェームス・ハーベストの「妖精王」もディヴィッド・アレンの「グッド・モーニング」もドール・バイ・ドールの全アルバムも、そしてついにはリリエンタールもCDになって再発された。blogであの作品をCD化して欲しいと書けば、いつか現実になっているのも、なんだかおかしい。

そうすると小西さんが「アウシュビッツの4枚組CDボックスを」と夢見るのも、ちゃんと書いておけば実現するのかもしれない。
林くん没後5周年にあたる来年にハードスタッフが発刊されれば、というのもこうやって書いておけばきっと実現するのだ。

なんだかデスノートのような話にも見えるが、ただ非現実なことを書くのではなく、なにかの希望であることが重要なのだろう。

夢は夜ひらく、か。


kishidashin01 at 23:59|Permalinkclip!日常 

2007年11月24日

アフロイド

京都にて、学生時代の仲間と飲み会。
みんな、昨日書いた「オズ」のスタッフや出演者だった!
いやいや、楽しい時間でした。

みんなありがとう。
また、いつか。


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2007年11月23日

オズの魔法使い

オズ・シリーズ全14巻を手に入れ、読み出している。

「オズの魔法使い」はたいがいの人はご存じの童話だが、続編があるのを知っている人は少ない。
ざっとあげると

「オズの魔法使い」 (The Wonderful Wizard of Oz)1900年
「オズの虹の国」 (The Marvelous Land of Oz) 1904年
「オズのオズマ姫」 (Ozma of Oz) 1907年
「オズと不思議な地下の国」 (Dorothy and the Wizard in Oz) 1908年
「オズへつづく道」 (The Road to Oz)1909年
「オズのエメラルドの都」 (The Emerald City of Oz)1910年
「オズのつぎはぎ娘」 (The Patchwork Girl of Oz)1913年
「オズのチクタク」 (Tik-tok of Oz) 1914年
「オズのかかし」 (The Scarecrow of Oz)1915年
「オズのリンキティンク」 (Rinkitink in Oz)1916年
「オズの消えたプリンセス」 (The Lost Princess of Oz) 1917年
「オズのブリキの木樵り」 (The Tin Woodman of Oz)1918年
「オズの魔法くらべ」 (The Magic of Oz)1919年
「オズのグリンダ」 (Grinda of Oz)1920年

と、原作者のボーム作だけでこの14冊があり、その後26冊書かれているらしく、全40冊となっているが、邦訳が出ているのは上記14冊だけ。
元々ハヤカワ文庫から出版されていたのだが、今は「オズの魔法使い」以外は絶版のようだ。

私は京都に住んでいた1970年代に文庫が出版されるたびに購入していて、確か「オズのかかし」くらいまでは読んだ記憶がある。その後は読んでいなかった。

ヤフオクやアマゾンを調べると、末期の「魔法くらべ」「グリンダ」はプレミア価格がついていて高い値段で取り引きされている様子。

ちなみに映画はジュディ・ガーランドの「オズの魔法使」はDVDも何度も出ていて、今では500円DVDで販売されている様子。しかし非公式の続編「オズ(Return to Oz)」はディズニー映画ながら国内版DVDは未発売。米盤は発売されているしCSなどでは放映されているので発禁とかではなさそうだが、なにかワケありなんだろうか。

私は学生時代に演劇サークルに属しており、1981年のクリスマスに「すばらしいオズの魔法使い」を上演した経緯がある。私が大好きだった話だから、この作品を上演しようと言い出したのは私だと思うが、出演はせず、音楽や照明を担当した。
全編ミュージカル仕立てで、なかなかの出来映えだったと思う。
当時はまだホームビデオカメラがポピュラーではなく、残念ながら映像は残っていない。しかし録音があり、CDRで保存し、時折懐かしく聞いている。

このミュージカルの脚本は親友で当時部長だったOくんで、歌詞の部分もなかなかいかしていた。わたしは西の国の悪い魔女の歌がお気に入りで、たしか1曲は作曲も担当した。

<魔女の第二の歌>
わたしはなんでも/否定する
生きてることも否定する
そうよ/人間は
泣いているのがお似合いさ
生きてたって無駄さ
くたばっちまえよ
私は/私は悪い魔女

と、なんだかJOJO広重の歌のようだが(笑)、悪い魔女の歌は3曲あり、どれも皮肉たっぷりに人間社会を否定していて興味深い。

この脚本家のOくんとは小説の同人誌「バウア」を一緒に発刊した。たしか5、6人で制作、執筆、広告営業などもしていた小冊子で3号まで出たはずだ。主幹のWくんはこの経緯か集英社に就職した。

Oくんの書く小説は安部公房と星新一を足したようなシュールなショートショートが多かった。「インドの魂」というベンガルタイガーの話が好きだったな。

Oくんとは80年代にハマープロの映画「テラー博士の恐怖」をモチーフにしたビデオ映画を作成した。とても一般公開できるしろものではないが、よく出来た1本だと思う。

アルケミーの仲間で映画でも作れれば楽しいだろうなとは何度も思うが、予算がなく実現していない。




kishidashin01 at 21:23|Permalinkclip!読書 

2007年11月22日

きもちのきもち

グルグルのマニ・ノイメイヤーさんから電話。私は不在で留守番電話に録音されていたらしい。以前共演した時にたいそう気にいっていただいたので、たぶん来年くらいに日本でいっしょに演ろうという話だと思うが、折り返す気力なく、明日に見送る。

ロック・マガジンの編集長だった阿木さんのお店から出演依頼来ているが、うまくまとまらず申し訳ない。ブッキングの方から今日はトナリさんだからおいでくださいと誘われるが、こちらも果たせず、申し訳ない。


今は本でも読んでいたい。


kishidashin01 at 23:20|Permalinkclip!日常 

2007年11月21日

ありがとう

昨日、私のコラムが実際に読まれているのか、という疑問のようなことを書いたところ、何人かの方から「読んでいます」「いい音楽に出会えて喜んでいる」旨のメールをいただいた。

おそらくはお会いしたこともない読者の方々、ありがとうございます。
音楽や、なにかを通して、普段は会えないような方になにかが伝わることは、私のようなライフスタイルを送っている人間には最も嬉しい瞬間です。

今年もあと少し。
めげることも多いですが(笑)、がんばります。


kishidashin01 at 22:50|Permalinkclip!音楽